バリー・シール アメリカをはめた男のレビュー・感想・評価
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「世界に振り回された男」の方が似合ってる。
飛行機「運び屋」バリー・シールの人生ドキュメンタリー風映画。
一航空会社パイロットから億万長者までの成上がり方には面白味があった。
当時の政治・情勢ネタにて振り回されるバリー。そして儲ける。そんな儲け話が今の世界だと羨ましくさえ思った。
また、儲け話には引き際が肝心だというのもうなづける。
サブタイトル「アメリカをはめた男」よりかは「世界に振り回された男」の方が似合ってる。
期待せずに観たら意外にも良かった作品でした。
分かりやすいし。
「ウルフ・オブ~」以来の痛快クライムコメディー
実話を元にしたクライムコメディー。
飛行機に乗るトムを観てて「もしかして」と思ったら、案の定本人が操縦してたw
破天荒な主人公の人生を痛快に描くという点では「ウルフ・オブ・ウォールストリート」に近いニュアンスだったかな?
トムの悪人ではないけどどこか胡散臭いニヤニヤ顔を存分に堪能できる。
ちょっと退屈かも
話の流れはテンポよく進み、実際にいた人物をモデルにした話でもあるので、興味深かった。
ただやや退屈に感じてしまう部分や、基礎知識がないと楽しめなかったり、地名が難しかったりと、内容を理解するのが難しい作品だった。
アメリカにおいてCIAがどういう立ち位置にいるのか少し興味を惹かれる作品だと思う。
実話かどうか関係なく面白い。
TWAのパイロットから、CIAの戦争偵察撮影のエージェントに転職して才能を開花するも、中米の国からのドラッグ密輸にも関わってゆく。
双方からの仕事をうまくこなして成功するも、それが逆に転落の元にも。
実話なのに、こんなにコメディかと思うほどのタッチで描かれるのが面白い。実話だとどこか薄っぺらいところやつまらない結論になりがちなのに、最後想像できる最後にも関わらず面白く見れた。
これが史実?!
ってすごい。
どこまで本当なのかわからないけど、もしアメリカが裏でこんな工作をしていたとか思うと世間が怖くなる。
トムクルーズの軽妙な演技でライトタッチに描かれているから救われるが、重く描いたとしてもなかなかの映画になると思う。
バリー・シールとトムくんが被って見える、純度100%のトムくんムービー
航空会社のパイロットからCIAエージェント、銃や麻薬の運び屋に。
仰天ニュースやアンビリバボーもびっくり、破天荒男バリー・シールの実話。
パイロットとして家族の為に真面目に働いていたら、その操縦の腕がCIAの目に止まり、偵察撮影の仕事を請け負う。
そしたらコロンビアの麻薬組織にも操縦の腕が気に入れられて、運び屋に。
ガッポガッポガッポガッポガッポガッポ、金を荒稼ぎ。
こちとらおそらく生涯金で苦労していくだろうに、一体何処からこんなに金が溢れ出す?
銀行にも家の中にも倉庫にも、果ては森の中に埋めるほど金の置き場所に困るくらい。
チッキショー、羨ましい…いやいや、これは全て“汚れた金”。世の中の不条理。
嗚呼、でもやっぱり、羨ましい…。
金は勿論だけど、きっとバリーはこの危険で刺激的な仕事が楽しくて堪らなかったのだろう。
何だかそれが、常に危険なスタントに挑み、我々をハラハラ楽しませてくれるトムくん自身と被った。
本作でも操縦は全て自分でとか。
あの嬉々としたスマイルは演技じゃないね。
とは言え、やってる事は違法。栄華を極めれば、転落も。
常に危険と隣り合わせ、あちこちの当局からマーク。
遂には逮捕されるが、まさかの展開、ある力が動き釈放、運び屋を続けられる事に。
が、それも束の間、最大の修羅場と、そして…。
我が物顔で世界の空を飛び、法を掻い潜り、金を荒稼ぎし、時には運も味方し…。
誰も真似できないような大アドベンチャーな人生を駆けた男。
が、アメリカを手玉に取ったように見えて、実はアメリカに手玉に取られた、本当はある男の悲劇的な話なのかもしれない。
トムくんの映画にしては比較的地味で、派手な見せ場にも乏しい。
見る前はさほど期待してなかったが、段々面白くなってきた。
見終わってみれば、トムくんの魅力に溢れた、純度100%のトムくんムービーであった。
バリー&カンパニーの喜劇
知られざる史実ベースで政権の手段を問わぬ覇権活動が背景なんだけど本作を社会映画と捉えることはなかった
東西工作の深淵やカルテルの非人道の描写はほとんど無くて ひたすらバリーの物語が中心でバリーと愉快な仲間達による成り上がりと成れの果てを描いたコメディだった
前半は彼らのやり過ぎ感に笑い満載、後半の終末に向かうスパイラルさえも乾いた笑いとなって最後まで楽しめた
トム・クルーズだけ
背景は1978年頃のアメリカ。音楽や生活が学生の頃の空気を感じた。それにしてもこの映画、トム・クルーズに頼り過ぎ。ストーリーとしては面白くないし、雑で感動もない。所々に当時の実映像が挟んであり、事実に基づいたお話として作り上げているが、個人的には、もっと哲学的な深みのある作品が見たい。
大変興味深いストーリー
カーター、レーガン、クリントンといった歴代大統領を狂言回しにして、その下で出世をたくらむ政府関係者、そのためにはやばい仕事もさせる小役人がいて、その下でやばい仕事を実際にする人間がいる、というアメリカの一面が興味深いですね。
やばい仕事を受けた人間は、保身のために、さらにやばい仕事の片棒を担がざるを得なくなってしまいます。この辺りは主人公の責任ではないのだけれど、その有能さゆえに、みんなから頼られるうちに大金を掴んでしまいます。
ある種のアメリカン・ドリームの体現者に見えて最後の落としは冷酷です。こういうドラマは彼の国では、知らないところでたくさんあるんだろうなぁと思いました。
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