バリー・シール アメリカをはめた男のレビュー・感想・評価
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破天荒を絵に描いたような男!
レンタルDVDで鑑賞(吹替)。
スリルを求めて危ない橋を何度も渡りまくる。その生き様とは、破天荒一直線。これが実話なんだから恐れ入りました。
破天荒過ぎるバリー・シールをトム・クルーズが好演。久々に普通の人間を演じるトム・クルーズを観た気がしました。
アメリカと云う国家を後ろ盾にして悪事を働くしたたかさが痛快の極みでした。もっとやれと思わずにいられない。
CIAの追跡をかわし、ホワイトハウスを煙に巻き、麻薬の密輸で大儲け。あり余る金の隠し場所にも困る有り様(笑)。
そのせいで、アジトのある小さな田舎町に銀行が何軒もひしめいてしまうと云う異常事態になるのが面白かったです。
最後はやはり、栄枯盛衰・盛者必衰。
国が違っても世の理は変わらないのねぇ…
※修正(2023/11/09)
現実的なトム
ラストとエンディングが秀逸。
エンディングにバグが入りましたが、劇場で鑑賞したのだもの、演出としてバグが入っているんだよね?
狂騒的な時代の軽躁状態のバリーの人生を、軽快な音楽にのせて軽いコメディタッチで描いた作品かと思っていたら、最後のラストとエンディングの演出でやられました。印象付ける作品となりました。
このセンスに脱帽。
トム様スマイルに見惚れて、つい細かい表情等を見過ごしちゃいそうになるけれど、これまでの役とはまた違った人物を見せてくれます。
やっていることはバブリーなんですが(と言ってもゴージャスな場面はあまり出てこない)。
軽薄!と退けたくなるような軽い、イケイケな作り。
その中での、妻・家族を大事にする良い奴ぶりに、JBをなんとかしようとしたり、冷や汗かいたり、最高のおもちゃ(飛行機)を見せられて、自分のテクニックをおだてられて、馬鹿な話に簡単にのっちゃう小市民ぶりに笑ってしまう。
いつもの華麗で頼りがいがあって格好良いトム様を殴り捨て、これでもかという格好の悪さを出してくる。
一つのちょい悪を犯した後は、「NO」という選択肢のないまま、転がりだして底なし沼にはまってしまった人生。まるで、軽い気持ちで万引きや麻薬に手を出してしまった非行少年がたどる人生のようだ。
やっていることも生理的に嫌悪感が湧き出てくるし、性格的にもこれだけしょーもない男。なのに、だんだんと、どこかバリーが愛おしくなる。丸まった背中が愛おしく、抱きしめてあげたくなる。トム様じゃなきゃこんな風に演じられないよな。
原題は風刺が効いている。原題を頭に置きながら映画を見ると違った感想を持つだろう。
原題のままでは私たちにはピンとこないんだろうけれど、トム様ファンなら絶対観るし、口コミでも広がると計算できるほどの度量が欲しかったかな。
邦題だとそれこそ「配給会社にはめられた」感が満載で、満足度下がる。
そんなバリーの一代記のふりして、USAの暗部を燻りだした勇気に拍手。
監督のインタビューに、この映画を観て、興味がわいたら調べてほしい、誰かと語ってほしいとあるが、USAの裏歴史を繰り返さないための入り口となってほしいと、切に願う。
という、とんでもないできごとの映画ですが、トム様の操縦で飛ぶ空は最高です。
ぜひ、フライトも楽しんでください。
やはりトム様
トム・クルーズにハズレなし
かなり軽く演出されてトムクルーズの世界全開
コミカルなブラックユーモア
笑顔が素敵なトム
落ちるまでをガッツリ
「DEAだ」「ATFだ」「州警察だ」「FBIだ」
映画「バリー・シール アメリカをはめた男」(ダグ・リーマン監督)から。
パイロットからCIAエージェントに転身し、麻薬の運び屋として暗躍した
実在の人物バリー・シールの話らしい。
いろいろな組織が、彼を捕まえようと動きまわり、身分を明かすシーン。
「DEAだ」・・「ATFだ」・・「州警察だ」・・と身分証明書なるものを
見せつけるが、その横からもう少し大きな組織が
「ちょっとまった!!」とばかり、声を掛けて割って入る。
そして最後には「FBIだ」の一言で、誰も文句を言わなくなる体制。
文字にして、その面白さが伝わるかわからないが、
「DEAだ」「ATFだ」「州警察だ」「FBIだ」、リズムさえ感じる面白さ。
日本でも、同じようなことがあるんだろうなぁ。
ストーリーには関係ないが、ちょっと気になる看板が・・(笑)
主人公が「ミーナ」という街に入る時に、見かけた。
「Welcome to MENA POP.2647」
訳は「ミーナヘ ようこそ 人口 2,647」となる。
「看板に、人口が?」というのが私の興味関心ごと。
日本だったら「いつ現在?」とか訊きたくなるし、
そもそも、増減の激しい人口なんかを、看板に書かないよなぁ。
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