「輪廻転生」僕のワンダフル・ライフ ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
輪廻転生
予告を観た時に何度も生まれ変わるという設定に惹かれて観に行ってきました。
生まれ変わる度にイーサンの元に戻ろうとする物語かと想像していたのですが生まれ変わったそれぞれの人生(犬生?)に新たな飼い主がいて、それぞれに物語があって面白かったです。
序盤はベイリーとイーサンの日々が延々と続くだけで単調だなと思ってたんですがベイリーが死んでからが良かったですね。
ベイリーが死ぬ度に、そこには飼い主との絆があって目が潤みました。
一番好きだったのは警察犬に生まれ変わった物語です。
どちらかというと、いつもふざけてるベイリーが警察犬としてしっかり働いていて、それでいてベイリーの持つ本来の優しさなんかも垣間見えて、そして銃弾に倒れる。
一見ベイリーに関心がなさそうに見えるあの無愛想なバディが号泣していたのが印象的でした。
最後にやっとイーサンに再び巡り会うわけだけど、ただイーサンに会うだけじゃなくて生まれ変わった自分だとわかって欲しいという所が良かったですね。
ベイリーは証明するために潰れたラグビーボールを咥えてきて、あのジャンプを見せるんですが、これだけだと以前の飼い主がたまたま同じ事を教えてたかもしれないしイーサンが初めてなのに体を屈めた事も不自然に見えました。
折角いいシーンなんだからベイリーじゃないと絶対やらない様な癖だったり昔のベイリーのネームプレートを引っ張り出してきて執拗にイーサンにアピールしたりとか絶対にベイリーだと思わせてくれるインパクトある何かと絡めて、あのジャンプが見られるともっと感動できたかなと思いました。
でもイーサンは納得してたみたいだから、またベイリーに出会えて良かったね。
今度はベイリーがイーサンを看取ってあげて欲しいかな。