「ソフィア・ブテラ、当代随一の“スーパー悪女”」ザ・マミー 呪われた砂漠の王女 AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
ソフィア・ブテラ、当代随一の“スーパー悪女”
「キングスマン」の両義足がブレードになっている女殺し屋で大ブレイクしたソフィア・ブテラが、今回の「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」でもタイトルロールで大活躍。アルジェリア人の血を引くエキゾチックな美貌と、幼少期にバレエを始め20代からダンサーとして磨いた身体能力が、危険な魅力を放つ超強力な悪女のキャラクターにぴったり。一応のオリジナルである「ミイラ再生」で蘇るのは男のミイラだが、これを女性に改変して大正解。主役のトムと対峙するのが強くて怖いだけの男ミイラだったら、かなり退屈な話になっていたかも。
往年のモンスター映画を現代に蘇らせる「ダーク・ユニバース」シリーズの第1弾ということで、最新の視覚効果を駆使しつつ、蜘蛛やネズミをぞろぞろ出して本能的な恐怖を刺激する怪奇演出は伝統の継承を感じさせる。それと、トムの相棒が死んだ後も幽霊としてとぼけた感じでトムを助けるのが、個人的に結構笑えた。
コメントする