「多重人格?」スプリット にょむさんの映画レビュー(感想・評価)
多重人格?
俳優の演じ分けが素晴らしいのは分かるけど、そもそもこの手の映画はそれが素晴らしいものである事が前提ですよね
ちなみに私は洋画は吹き替えで見る派です
字幕に視線をもっていかれなくて済むので
アンブレイカブルから続く映画だと分かって見ましたから問題はないですが、やはりナンバリングって必要ですよね
どっちを先に観ても支障はないでしょうけど
ちなみに前作に伏線がある事にはまったく気づきませんでした
※虐待の記憶の伝達
多重人格が身体にも影響を及ぼすというのは面白かったんだけど、理屈でしっくりこないのでファンタジーだと思うしかないですね
同じ身体を共有してるなら、その基本能力の10が人格に寄って1にスペックダウンするのは分かるけど、元々の基本能力が1ならそれが10にはならないでしょう
そもそも多重人格の窮屈さは、大勢で一つの身体を共有して管理しなくてはいけないのに記憶の共有が困難なおかげで責任能力に影響して社会に適合しにくいところだと思う
だからこそ「患者」だし、その自覚はもってても治療には時間がかかるし、ともすれば一生付き合っていく病でもある
しかし肉体まで変化して銃で撃たれても大丈夫となると現実味に欠ける
それをやるならハルクくらい変貌するインパクトが必要かな
壁を指で登ったりするのは凄いけど、ヴィランとしてはかなり地味かも
脱出不可能の検討から遠ざける演出は意図的なものだし、複数の人格との対話にもっていかなかったら話が進まない
微妙な狂気をかんじたのは、裸で躍らせるのが好きってとこだけどそんなシーン出てこないし←
3人の女子のキャラも"やや立ち"だし、勿体ない
見所はむしろ担当医とのやりとりなのだけど、単独で患者の家に訪問だとか展開がかなり強引かなとも思う
3作目へと続く長い前フリが終わったところで満を持して「ミスターガラス」を観に行こうと思います