ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのレビュー・感想・評価
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臓腑煮えくるも落ちはすっきり
さすがマイケル・キートン。
まずはそれに付きますが、主人公の姿勢がブレないので、周りがワタワタするのに乗っかりながら、良い意味で気持ち悪く観ることができました(笑) 但し、商売をしていた人間としては、徹する矜持みたいな所に「なるほど」と、思うと共に「兄弟」の方法と方向のままであって欲しい、とも思ってみたり。
ともかく、ビジネスエンターテイメントとしても美味しい仕上がりとなっておりました。
怪物だね、これは。
マクド創業者の成功物語かと思ったらアメリカらしい企業乗っ取りの話だった。
品質保持かフランチャイズでボロ儲けか。権利利権の泥臭さと弱肉強食の覇権争いをサクッとみせさせられました。成功したんだけどクロックさん、ただのクズにしか思えん。
それにしてもマイケルキートン、上手いなー、と思った。老俳優のはずなのになんて若々しく生き生きしてるのか。
ビジネス
カリフォルニアのハンバーガーショップ「McDonald's」と成り立ちと、フランチャイズチェーン「McDonald's」の成り立ちの話。
うだつの上がらないセールスマンが、ハンバーガーショップ「McDonald's」に魅せられて、勝負してフランチャイズチェーンをつくりあげていった史実であり、汚いところもあるがビジネスマンとしては間違いがないことは結果が語っている。
ハンバーガーショップの兄弟も負けはしたが、自分達だけでは稼げなかったであろう金を手にした訳だし、金が全てではないけれど。
聞きかじった程度の知っていることもあったけど脚本の良さか、良くも悪くもドラマチックで、映画としてもハラハラドキドキ楽しめた。
タイトルは痛烈な皮肉なのだろう。
実話に基づいている映画らしいが、レイ·クロックの出生から描かず、マクドナルド(兄弟)との出会いから描いている点は話がわかりやすくて良かった。
レイ·クロックという人物は結局自分では何一つ創造してなかったなぁ〜…って言うのが観終わった感想です。
元のマクドナルド(レシピや調理の手順等)もマクドナルド兄弟のアイデアだし、フランチャイズ展開も元からあったやり方。粉末のシェイクのアイデアも自分では探してない。人からのアドバイス。
マクドナルドを飛躍的に成功させたと言われる不動産をFC希望者にリースするというやり方も他人のアイデア。
レイ·クロックはそれらをひたすら頂いただけ。
レイ·クロックにあるのは「野心」のみ。
観ている方からすれば、実直なまでのマクドナルド兄弟に肩入れしちゃう。その対比が面白かった。
そんな何一つクリエイティブな事をしていなかった男が名刺に「創業者(ファウンダー)」って刷ってるなんて、哀れと言うかなんと言うか(苦笑)。絶対この映画のタイトルは皮肉だと思うわ(´・ω・`)
野心の塊で腐れ外道な描かれ方をしているレイ·クロックだが、家族(ファミリー)と言う単語に並々ならぬ情熱で語ったりしているので、あれだけの野心を抱くキッカケは生い立ちに何か関係があるのかな?と思わず思ってしまったが、今作ではそこまで触れず。
あの軽薄な笑顔一つで観客を不快にさせるんだから、マイケル·キートンって名優だわ。
最後に出てきた実際のレイ·クロックの笑顔の方が嘘くさい笑顔で笑ったが(笑)
せっかくのマクドナルド創業者の話なのに、日本マクドナルドがこの映画に対して何のタイアップもせず、公開規模も小さいのは映画を観終わって何となく察した。そらそーなるわなw
やっぱり成功者はサイコパス
実話に基づく作品。世界最大のハンバーガーチェーン「マクドナルド」を、レイ・クロックがどの様にして作り上げていったのかを描いている。
事前にある程度知ってはいたけど、レイ、えげつない。サイテー。でもまぁ、ああ言う人物でなかったら、世界一のハンバーガーチェーンは作り上げられなかったんだろうけどね。そういう意味では、業種は違うけど、スティーブ・ジョブズも、作り出す製品は素晴らしいけど、一緒に仕事をしていく人間としては、最低・最悪であったと言うのは、偶然ではない。ある本で読んだんだけど、成功する人はサイコパスだと言う説もあるしね。
一方、本当の創業者であるマクドナルド兄弟は、立ち上げるまでは良かったけど、広げると言う役割には力不足だったと言う事なのかな。でも、あの1948年の時点で、いまのマクドナルドに繋がる時短方式を導き出していたのは、マクドナルド兄弟の功績。しかも、テニスコートで、シミュレーションを繰り返してキッチンレイアウトを作り出すと言うこだわりは凄い。そのこだわりが、規模拡大の足かせであったのは間違いではないと思う。だが、マクドナルド兄弟には、自分で広げていくような才覚も運も無かったと言うと身も蓋も無いが、逆に、窮地に陥ったレイには、何某かの幸運が巡ってきていたことも含め、運も実力のうちなのであろう。
気になったのは、マクドナルドは不動産事業であると言う事。そういう意味では、不動産をたくさん売り払ってしまってFC加盟店からの上りで暮らしていくようになってしまっている日本は、マクドナルドのコアコンピタンスを失っている気がするが?
折角マクドナルドを描いた映画なので、ランチはマクドナルドに行こうかと映画を見る前は思っていたけど、あまりにもレイがえげつないので、その計画は止めてしまいました(苦笑)
もっとドロドロやろな!
最初は、エエねんけど、やはりゼニからむとな!
それと家庭は、かえりみないな。
マイケルキートンもオヤジになりましたなあ。
続きとして、日本マクドナルドの話もみたいなあ、
ダイエーや藤田田などの話も面白そうな。
考えさせられた
経営者目線で観賞しました。
冴えないセールスマンである主人公がマクドナルドを目の前にして人生を賭けれるものをやっと見つけたとばかり、猪突猛進となって一大チェーン店へと駆け上がっていく物語。
何も成し遂げていない悔しさ、コンプレックス。それをバカにするクラブの金持ちや客。
絶対にやってやるんだという信念の元次々と困難を打開していく様は経営者として勇気が沸く。
そして経営者視点から視てみると、冷酷に見えるであろう仕打ちの数々もそんなにえげつないものにはみえない。むしろ誰も損していない。
更に主人公と同じベクトルや情熱で生きた者達は皆出世している。
これが経営者なんだなと感心し、自信と元気を与えてもらった。
これだけの世界的チェーンを展開したファウンダーの生き様を、2時間で垣間見られるならば、是非一度こちらの映画を観てみるべきだと自信を持って言えます。
庇を貸して母屋を取られた兄弟のおはなし
マクドナルドの仕組み自体は作らなかったが、「創業者」を自負するその男なしでは巨大フランチャイズチェーンとはならなかった。
まるで諺の「庇を貸して母屋を取られる」を体現したような、そんな複雑怪奇なお話。
当初レイ・クロック役の候補にはトム・ハンクスが挙がっていたそうだが、結果的にアクの強い目で人を魅了できるマイケル・キートンで正解だった。
さすがに老けたけど、妻役のローラ・ダーンはやっぱり美人。
『ゼア・ウィルビー・ブラッド』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を彷彿とさせるので、それら作品が好きな方なら楽しめるかも。
これほど爽快でない映画だったとは・・・
どこに共感すればよいのか。マクドナルドへの嫌悪感がただただ高まりましたが、そういう感想を抱かせたかったのか、それとも他に何か言いたいことがあったのか。すっきりする結末があるのかと期待しながら最後まで鑑賞しましたが、残酷な悲しい話のまま終わりました。スピンオフ編として、ぜひ藤田田のストーリーも見てみたい。
実話を全てトレースするより深掘りが欲しかった。
展開が早く飽きない。が、深く掘る部分があまりないように感じる。
序盤のレイ・クロックが冴えないセールスマンだったころ〜マクドナルド兄弟を説得するまでが見所だったかと思います。あとは、駆け足で進んで「へー、そうなんだぁ」程度。盛り上がりにはかけました。
マックがよく許しましたね(笑)
マイケル・キートンの怪演が光るビジネス・ドラマです。主人公の悪人振りが堂に入っていて、なかなか爽やかとは言い難いドラマですが、かのハンバーガー帝国がこうやってできたのかと、大変興味深い作品ではありました。
いいものをみんなに安く提供したいという理念だとか、創業者の苦労みたいな話は二の次で、如何に金儲けの仕組みを作り上げるか、そのためには何でもするぞみたいなエゴイスティックな主人公の活躍がなかなかの見ものではあります。
しかし、イメージ商売でもある外食のマクドナルドがよくこの映画許しましたね〜っと驚きの一本でした。
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