オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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Godivaをリスペクト
劇中の食堂車シーンでGodivaが登場します。ポワロはベルギー人です。やっぱりベルギーのチョコレートはGodivaですよね。
そういった意味でも、楽しめると思います。
灰色の脳も甘いチョコレートが必要!!
映像美の限界
オリエント急行は色々見てストーリーは知ってましたし、ポワロも好きで色々見ました。
オリエント急行はコレを含めると3回目の映像作品鑑賞。
監督兼主演のケネス・ブラナーさんはさすが全話読んだというだけの事はある完璧なポワロ像だったと思います。
65ミリフィルムで撮ったという映像美はたしかに圧巻でした。
だいたい凄い役者ばっかりだし、正月映画として完璧。
でもなんだろう、このモヤモヤは。
と思ったときにこの映画に欠けていて74年版にはあったものは、夢を見ているようなあの感覚です。
それを補うように作られた映像的演出は様々にありましたし、そのどれも素晴らしいとは思いましたが、映画的じゃないんです。
なんか、この映像この前テレビで見たよ。
そんな感じ。
もちろん、それが細部までこだわり作られた映像という事もわかってますけど、これはオリエント急行そのものであってオリエント急行の映画じゃないよなというのが映像としての印象。
作り込み過ぎているというかリアル過ぎる。
だからリアルにはできない部分との整合性が取れなくなってる気がします。
まあほかにも細かい事を言えば、冒頭にポワロが普通の人じゃない事を示すあるギャグ的シーンがありますが、あれ必要?
そこからだいたい10分くらいの映像って必要?
この映画はコメディ的要素がありますよ、ポワロはちょっと変人ですよ。
ポワロは世界的な探偵ですよ。
この3つしか説明してない。
原作にあったとしても不要じゃないかなぁと思っちゃうんですよね。
この映画の肝って、多数決で決まる正義ってそれでいいのか?って事でしょ?
客観的に感じる正義と多数決の「セカイ」の中の正義と違うって事でポワロは悩む。
でも悩んでる姿は見たくないんですよ。
世界一の探偵だと言い張るセンセならば、余計に。
あれ?もしかして悩んでる?
くらいの感じがちょうどいい。
あれって説明過多じゃないかなとも思ってしまいました。
まあ、現代にこのテーマをもってきたのはとてもよかったです。
これってトランプ以降のアメリカの表現ですよね?
でも結論は?
みんなで考えて!
まあ、この事を最大限に評価していいと思います。
だから、惜しい。
悪い映画じゃないだけに惜しいと思いました。
ネタバレしてるとそこまで楽しめない
これまでミステリーに1ミリも興味を持たず生きて来たため、原作未読どころかその存在も本作品で初めて知りました。ポワロ、クリスティと名前しか聞いたことのないレベル。
そのため、教養を身につけるために本作品を鑑賞しようと決意しました。もしかするとミステリーも食わず嫌いで観た後に好きになっているのかも、なんて期待を込めて。
ですが…仕事中になんとネタバレを経験!内容まったく知らないクセに犯人を知るという悲惨なアクシデントに見舞われての鑑賞となりました。
感想は…結構面白かったです。ただ、内容知らないのにネタバレしていたのは割とキツくて、ハラハラ感はまったく感じれず、ミステリーにおけるネタバレの重要性を実感しました。せめて原作を読んだり、他の映像作品に触れていたりすれば比較の楽しみもありましょうが、単に犯人だけ知るというネタバレはちょっとね…
個人的に印象に残ったのは、事件を解決した後のポワロの変化です。善と悪しかないと公言していたポワロですが、事件に関わった人たちの計り知れない思いを想像し、少しだけ変化する。そこに人間の素晴らしさが描かれていると感じました。
また、映像も美しく、導入のエルサレムや食堂車などは目を見張りました。
俳優陣では、ハバード夫人を演じたミシェル・ハイファーが素晴らしかった。単に美しいだけではなく、画面を支配する力を感じました。なんか色っぽいですし。ジョニデはフレディ・マーキュリーに似ているという新たな発見が。
で、映画はそれなりに楽しめたのですが、ミステリーは自分にやっぱり合わなかったな、と再確認しました。犯人を知っていたので逆算的に事件を見ていたのですが、ポワロがどうやって解決に至ったのかまるでわからなかった。自分のミステリー音痴ぶりを突きつけられ、若干ションボリした次第であります。
しかし、ミステリーのネタバレは絶対ダメですね!いくら名作だからって知らない人もたくさんいますから。自分も同じミスを犯さないよう、肝に銘じたいと思います。
★追記
本作はどっかで観た雰囲気だな、と思ったらシベ超だ!と気づいた。
シベ超の元ネタのひとつだったか。
アイ ガッタ プルーフ
映像美はある
原作小説は未読。
全員共犯ってありなんでしたっけ?
推理物における全員共犯が、
このオリエント急行殺人事件というのであれば仕方ない。
しかし、自分はトリックとして、
この結末は好きじゃない。
というのは、動機の解明が主軸となり、
トリックというものを使う必要がなくなるから。
他人のように振舞っている人々が、
お互いアリバイを証言すれば、
それは完璧ですよ。
そういうのは推理ものには求めてないし、
トリックを推理しようとする観客にとっては、
肩透かしなんじゃないかな~と思う。
原作を知っていても楽しめました
原作と変えた結末にするのかと思いましたが、原作通りでした。
1974年版も、テレビシリーズ『名探偵ポワロ』版も見ていますが、ストーリーに少しひねりを加えたり、VFXをかなり取り入れた本作も十分楽しめました。
悪い評価が多いですが、名作の映画化なので見て損はないです。1974年版より現代的にテンポ良く話が進みます。原作に一番忠実なのは『名探偵ポワロ』のデヴィッド・スーシェ版ですが。
アルバート・フィニー、デヴィッド・スーシェ、ケネス・ブラナーの中では、いかにもポワロ然としたデヴィッド・スーシェが一番好きですが、ケネス・ブラナーもお年を召されて、ポワロが似合うようになってきたようです。ただ髭の形と大きさに違和感が...
次回作に「ナイルに死す」もあるようなエンディングで、1978年版、『名探偵ポワロ』版も見ているので
ピーター・ユスティノフ、デヴィッド・スーシェと比較ができるのが楽しみです。
ただナイルで事件があったと告げられて呼ばれても???
小説の
小説の流れ、そのまんまでしたね。
とにかく、ジョニー・デップは悪役も以外と似合いますね。
あとは、これを見てスターウォーズだったのですが、デイジー・リドリーが出演していたとはびっくり👀でした。
途中から「あ~」ってなった(笑)
予備知識は全くなしで観に行きました。
犯人は誰かなーって推理しながら見てましたが、
「あ~これはよくある“みんな犯人パターン”かしら」って
思ってからはもう途中からはそれにしか見えなくて・・・
まぁ、大当たりでしたね(笑)
映像はとても綺麗でしたし、間延びするシーンもそんなになかった印象です。満足しています。登場人物が多いのでついていけるか心配でしたが、演者はそれぞれ個性がありましたので大きく混乱することもなかったです。
ジョニーデップが割と序盤で死んでしまったのは残念でした(笑)
まあまあだった
「今回は悪と断じきれず見なかったことにします」という結論にずっこけた。ミステリーとはそういうものだと言われると反論のしようがないのだが、殺人を隠蔽しようとしている時点でダメじゃないか。正義での殺人なら堂々と胸を張っていて欲しいし、隠蔽してリスクを避けようとするのは卑怯な行為だ。相手がどんな悪人であっても、殺人するなら殺人者として日陰の人生を送るべきだ。悪人に対しての正義の殺人を認める話になっていた。オレは死刑廃止論者ではなく、手を汚して俯き加減に生きている人が好きなのでそう思う。
しかも、こんなややこしいトリックをする必要もないではないか。大金持ちならお金で腕のいい殺し屋を雇って、駅のホームでそっと突き飛ばすなどすればいいのではないだろうか。
失敗では?
純粋な謎解きも心理ドラマもなく、狙ったアクションも意味不明で、退屈でつまらなかったです。
以下ネタバレ。
ミシェルファイファー、深刻な演技無理だと思う。
商業的成功のためか、アイリッシュのケネスブラナーがアメリカにすり寄りまくり(登場人物俳優がアメリカ人多すぎ)。
宗教とか人種差別に対するお説教臭いエピソードが唐突感あり過ぎて不自然。
次回作あるんですか?え、本気?と思います。
ジョニー・デップの無駄遣いです。
原作を知っていても面白い
アガサ・クリスティの名作ミステリーの映画化です。名探偵エルキュール・ポワロがオリエント急行内での殺人事件を調査する中で、過去の幼女誘拐殺人事件が絡んでくるストーリーです。通常は最後のポワロの謎解きがメインで、それまでの関係者への聴取はやや退屈ですが、本作は脱線シーンの映像やポワロのアクションシーン等の従来にない要素を取り入れ、画面構成も工夫されていて、犯人やポワロの苦悩もうまく描かれていて面白かったです。
貫禄のあるミッシェルには感服です。
あまりにも有名な作品なので、結末が解っていながらも見に行きました。ミッシェルの大女優ぶりが凄かったです。この犯罪のすべてのシナリオを書き、最後の幕引きまで演じた元大女優を演じる貫禄を見事にいい味を出してました。ジョニデも悪役をやると、本当に嫌な奴感をだしていて、やはり演技が上手いなぁと思いました。ケネスは、もっといい演技が出来るはずなんだけど、今回は地味でしたね。次回作に期待しましょう。
映像は豪華だが、ミステリーとしては中途半端か
原作小説も読んでいるし、1974年のシドニー・ルメット監督&ポワロ=アルバート・フィニー版も観てるし、テレビシリーズのデヴィッド・スーシェ版も観ています。
なので、犯人も当然知ってるし・・・
というか、この映画を観に来る観客の大半は、犯人は知っていると思うのですが。
なので、再映画化はかなり難しい。
1974年のシドニー・ルメット監督版では、概ね原作に忠実に作られていた。
というのも、原作もいまほど有名ではなく(といってもかなり有名)、さらに初めての映画化だったので、豪華なキャストによる原作どおりの「謎解きミステリー」としての愉しみを味わってもらおうという趣向でした。
2010年に作られたデヴィッド・スーシェ(=ポワロ)のテレビシリーズの一篇『オリエント急行の殺人』では、事件の真相を知ったポワロが正義を貫くかどうかと苦悩する側面に焦点が当てられていました。
という後の今回、うーむ、どうも中途半端な印象は免れない。
ケネス・ブラナー演じるポワロは、これまでのポワロ像(ピーター・ユスティノフも含めて)と大きく異なり、スタイリッシュという雰囲気。
つまり、名探偵というよりも「大人のヒーロー」を目指した感が強い。
なので、停車しているとはいえ列車の屋根に登ったり、高架橋の橋桁での追いかけっこをやったりと、これまで以上にアクティブ。
こういうポワロがみたかった・・・という想いは全然ない。
また、ミステリー的にみると、事件が前後に張られた伏線・ミスリードがあっさりと判明して、肩透かし気味。
ミステリー要素も食い足りない。
ま、どうも映画の狙いはそこいらあたりにはなかったよう。
見どころのひとつは、65ミリフィルムで撮影されたという映像(エンドクレジットでみる限り、撮影後、編集前にデジタルスキャンされたもよう)。
雪深い風景での深みのある映像には満足。
もうひとつは、過去に起こった事件の被害者たちと遺された者たちの深い悲しみに焦点を当てること。
最後の晩餐のように長いテーブルの向こう側に並んで座った容疑者たちを前にしての謎解きシーンでの、殊更までにセンチメンタルな音楽がその証左。
こういう演出は、感情に流されるばかりで、個人的には好みではありません。
スーシェ版では、ここシーンでは、ポワロが手にしている十字架を効果的に用いて、正義を通すかどうかの苦悩、そして、そもそも正義とは何かを苦悩するポワロが描かれていましたので。
さらに付け加えるならば、豪華な俳優陣、上手く活かされていたかしらん。
というか、豪華さからいうと、やはり1974年版の方が上のような・・・
対比で味わうとおいしい2017年版
ミステリは苦手ですが、クリスティは若い頃少々たしなみまして、割と好きです。
が、ミスマープルをメインに愛読し、ポワロは古いドラマなどでしか知りません。
2015年正月の三谷版オリエント急行を見ているので、オリエント急行殺人事件のあらすじは知っている状態で見ました。1974年版は見てません。
豪華俳優、きらびやかで荘厳な美術・背景と見所満載ではあります。
が、ラチェットがカセッティであることの発覚がすげーぼんやり&駆け足でわかりにくい、とか、
ラチェットの部屋に残ったこげたメモをもう一度焼いて書かれた文字を読み取るときの、
浮き上がった文字がよく見えず、それでアームストロング家の不幸とカセッティが初見の人には読み取れねえよとか
思いました。
あと、3号室は2等車で、とか、誰がどこの部屋にいてとかっていう相関も、この映画だけでは読み取れないわーと思いました。
三谷版は2夜4-5時間位の尺だったので、その辺の書き込みがしっかりあって、よく分かったものです。
とはいえ楽しめました。
久しぶりにミシェルファイファーの活躍を拝めたし歌も歌ってくれたし、ジュディディンチの新作は本当にありがたいと思うし、
殆ど喋らないけど佇まいの美しいセルゲイポルーニンも見られたし。
あとは、人種ネタが色々入っていて興味深かったです。
アメリカへの複雑なイギリス人の劣等感・優越感。ドイツ・イタリア・スペイン・フランス等の隣人感情の微妙なところ、
後は黒人差別ね。多分1920年代当たりの話なんだと思うので、その時代で黒人で医師って言うのは、そら色々あったよねとか、想像できて面白かったです。
あとユダヤ文化ね。これは知ってないとちょっと面白みが減るかなっておもいました。
謎解き場面でハバード婦人が、いきなり金髪の鬘を外したでしょう。あれは、ユダヤ人の既婚女性は地毛を人に見せないという文化の表れなんですよ。
今ではそうしている人は珍しいのかもしれませんが、この頃はきっと多かったんでしょうね。なので、地毛を見せた=ユダヤ人であることを認めたという事でもあります。ヨーロッパからアメリカにたくさん移住した経緯とかも頭にあるとより面白いかと思います。
一番、やっぱ引っかかるのはケネスブラナーがポワロなんだけどポワロに見えないって所です。
私のイメージはデイビット・スーシェさんなんですよ。
黒髪、丸顔、黒いマスタッシュに、こゆーい二重まぶた。黒白のコントラストが効いた濃ゆさ。あれが足りんのですわケネスのポワロには。
せめてマスタッシュの形をもっと細くてしゅっとしたのに寄せてくれたら・・・いやいやみなまで言うまいという感じです。
あと、どっかにはポワロの人間的成長を見せたと書かれていたけれども、
善人と悪人しかこの世にはいないと言っていたポワロが13名の容疑者と接して善悪の二元論を曲げた描写ね。
50代くらいとして書かれているポワロが、その年齢までそんな単純で愚かな二元論を掲げていてよく名探偵になれたねと私はあきれますね。
なので、ポワロはあんまりいいと思いませんでした。
見てよかったし、続編があればきっと見ますけども。ナイルに死すは読むか見るかしておかないとついていけないでしょうね。
自分メモとして、三谷版との差異を少々。
笹野高志演じる医師がケネス版映画にはおらず、変わりに沢村一樹演じる元軍人の役が、ケネス版では元軍人の黒人医師になったということです。
また、三谷版ではかわいいかわいい池松壮亮が演じた自殺したメイドの恋人が、ウィレムデフォー演じたレイシストの教授、です。
ブークが三谷版での高橋克実です。
迫力が全然違いますが、八木亜希子とペネロペクルスが同じ人を演じたのです。あらおもしろい。
そういう見方があってる映画な気がします。
釈然としない
原作未読、前作未見。
ということで話の筋も結末も知らない状況で見た。
ポアロってなかなか傲慢なやつね。
僕としては珍しく事情聴取のシーンでうっかり寝てしまった。
本とにあまりないんだけど…単調だったからだな。
謎解きって言うほどには各物証も大した意味は無く、皆が疑わしいんだよ、という程度。
だから推理するってことも無い。
ミステリーを楽しませてくれる感が足らなかった。
更にはあの傲慢なポアロがどんな裁きを下すかと思ったら‼️
拍子抜けも甚だしい。
原作はどうなんだろう?
名作と言われるほどなので違った印象になるのだろうか❓
期待ハズレと面白さの真ん中。
証拠が徐々に見つかるところまではワクワクしながら推理していく様を観ていたが、結末は個人的には中途半端でした。
途中まで底が見えない、かなりの深さを期待していたら、沈みきる前に泡となり消えたみたいな…そんな感じ。
恐らく、紐解かれる事柄の裏付けや、ポアロの推理力を納得させてくれるだけの材料が観客に与えられないことに対する物足りなさ。
全てがポアロの頭の中だけで完結してしまい、言葉のみで説明されても推理モノに慣れた現代の多くの人には納得感が薄い。
これだけの名優と素晴らしい景色なのだから、もしたとえそれが原作に忠実でないとしても、加えてくれたら一級品のミステリー作品だったに違いない。
名探偵
ポワロがアグレッシブ!
「オリエント急行殺人事件」をしっかり観たのはこれが初めてではないだろうか?
古典の名作は知りつつも何故か接点がなかった。結果…なんだか得した気分だ。
薄ボンヤリと覚えているポワロ像は好々爺で腹もぷっくり出てて、およそキレ者とは程遠い外観だったように思う。
幼き頃読んだアガサの作品に描写されるポワロと全然違うんだなと、思った記憶がある。
ところが今回のポワロはどうだ?
激昂もするし、人間不信だと断罪するかのように人を信じないと言い放つ。
頑固者だし、十二分に偏屈だ。
原作の描写を思い出しながらクスっとする。
作品はさすが名作と言われるだけあって、しっかりしてる。
それプラス映像表現が進化しているので、魅力的なカメラワークも堪能できる。
今回、初見だという映画ファンは運がいい。
名優が名優たらんとする贅沢な時間を映画館で過ごしてほしい。
決着の付け方を楽しみに見た
三谷版以外は試聴し、原作も繰り返し読んでいる身としては、ミステリとしての楽しみはなにもない。
それでも新しいオリエント急行は心待ちにしていた。
原作未読で映画、ドラマを見たことのない人、あるいは、映画そのものの面白さを期待する人と自分とでは、注目しているポイントが違っていると思う。
犯人は当然知っているし、誰がどんな背景を持っているかも全部知っている。犯人を変更したのでないかぎり、驚くようなことも新鮮な点もなにもない。
それでも映画館に足を運んだのは、犯人を指摘する前後のポアロを見比べたかったからだ。
人情裁きハイオッケー大団円!という原作と、スーシェポアロの見せた激しい葛藤。ルメット版も陽性の終わり方だったと記憶しているが、さてブラナー版は?
悪党なら殺していいのか?
それは正義なのか?
法に委ねるべきだと正論を唱えるのはいいが、その法がなんの役にも立たないことを目の当たりにしたら?
ポアロは犯人の正義、善、悪、罪をどう見、どう判断する…どう判断するかは原作から逸脱しないかぎり「見逃す」一択だとしても、どんな思いで見逃すと決めるのか?
そのポアロの判断に関わるであろう、犯人の様子や態度は?
ブラナーポアロは、見逃すわけにはいかない、だから私から逃れたければ私を殺せと銃を与えた。
弾は抜いてあったから、どちらにせよ死者は出ない。(どんな形であれ殺人を幇助するなど、ポアロは決してすまい)
ただ、その銃をどう扱うかで、犯人の中の一人、最も強い怒り、痛み、悲しみを感じたリンダの、善悪や今後がはかられたのだと思う。
どんな相手や動機にせよ、自分の望みのための殺人をまたやるのか? それとも、もう二度としないと信じられるのか?
ずらりと並べられたら被疑者たち同様に、大袈裟な、舞台向けのケレンに富んだ演出だとは思うが、この決着はなかなか良かった。
罪は罪だと断じて激高し、見逃すことが激しい葛藤と苦悩の結果であるスーシェポアロが私にとっては一番の好みだが、ブラナーポアロも次回作があるなら是非見に行きたい。
ただ…ナイル? ふーむ…原作ではポアロは殺人が起こる前から現場にいるのだけど、映画では殺人があったからと呼び出されることになる…それとも、呼びに来た理由の殺人は別件で、その解決後に船に乗り、という導入かな?
そういうこまかいことが気になるのも、ミステリ好きならではかw
あのこだわりじゃ朝食にありつけない‼︎
原作も遥か昔に読み
映画も昔に見ました。
ショーンコネリー
イングリットバーグマン
サイコの
アンソニーパーキンス
たまにドラマでも
あったり
ストーリーはわかってますが
俳優さん達や
撮り方が変わるだけで
感じ方も違うから
毎回ダレずに
見れちゃいますね‼︎
教師役の子
何に出てたっけ⁇と
最後まで
思い出せなかった(笑)
スターウォーズだぁ〜
お化粧って
ごいすぅ〜
ラスト
次の事件に向かってくれと...
続編作るのかな?
場所も言っちゃってるし(笑)
ナイルに死す‼︎
だね‼︎
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