「へんてこりんな兵器と、へんてこりんなアクションが面白かった。」キングスマン ゴールデン・サークル Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
へんてこりんな兵器と、へんてこりんなアクションが面白かった。
マシュー・ボーン監督が好きなので見ました。
2作目なので、やっぱり多少パワーは落ちているけれど、そこそこ面白かった。
前作で一流エージェントになったエグジーが、謎の秘密組織ゴールデン・サークルと戦うストーリーです。
たぶんこれは『007ゴールドフィンガー』のパロディなんだろうという気がした。
007のパロディ映画はたくさんあるけれど、キングスマンの場合はコメディー要素は少なめで、皮肉と残酷性みたいなものが全面に出ていて、ギャグありきみたいなシーンはあまりない。
なんとなくミスタービーン的なものや、キューブリックの映画を思い出した。
マシュー・ボーン監督の出身地は知らなかったけれど、たぶんイギリスの方の出身なんだろうという感じがした。
後で調べたら、やっぱりイギリスのロンドン出身だった。
全員ではないと思うけど、イギリス人はこんな感じの人が多いのかもしれない。
前作も含めてこの映画がいいのは、007ではもうやらなくなった秘密兵器がたくさん出でくるところ。
007に秘密兵器が出てこなくなったのが、ひどく物足りない気がしていたのは私だけではないと思う。
たぶんその辺のところから、この映画ができたのではないかと思った。
もっともこの映画の場合は秘密兵器というよりもギャグの要素を含んでいるへんてこりんな兵器です。
そのへんてこりんな兵器が次から次へと出てきて、それを使って戦うから、アクションも見たことないようなへんてこりんなものになって、それが独特の面白さにつながっている。
この映画の場合、出演者は多少豪華?(エルトン・ジョンなんて若い人は知らないと思う)だけど、ストーリーはどこからか借りてきたようなものだし、キャラはステレオタイプ、笑いも少な目なので、へんてこりんな兵器と、へんてこりんなアクションが全てのような気がする。
007に出てきていた秘密兵器が好きだった人は、かなり面白いと思う。