ドリームのレビュー・感想・評価
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ヒロインではなく正にヒーロー
人権がなく黒人差別世界で生きていた女性の強さが重厚かつ実直に、時にユーモラスやシビアな表現を交えながら描かれた史実ものでありながら痛快エンターテイメント作品。
主人公の一人キャサリンをただの計算機以下としか見てなかった男性NASA職員を数式という嘘を付かない武器で圧倒していく姿が映し出されていて、とにかく美しくかっこ良かったです。
どの時代でもアイドルのような宇宙飛行士がいて彼の人間性も好感が持てたし、何より上司役のケビンコスナーが仕事人間だからこそ、差別意識のあったNASAを撤廃し全体的なストーリー展開を盛り上げた。
ヒューマンドラマとして本当に逸品。
内容も良いけど音楽もGood!です!
内容自体は実話を元にした
「立場の弱い人が持てる力と強い意志で周囲の人々を変えて行く」話。
こういう映画は大好物なので手放しで褒めます!!(笑)
話も良いけどこの映画は
「ハッピー」でお馴染みのファレル・ウィリアムスが手がけた
1960年代風の音楽が最高に良い!!
初っ端から乗りの良さで思わず体が動いてしまった。
映画の冒頭、異常なほど警官を恐れる主人公達の態度から
どれほど当時の差別が激しかったが伝わって来る様な
人種と女性と言う二重の差別の映画でありながら
黒人の人々の明るいパーティーシーンや
「ヘルプ 心がつなぐストーリー」を彷彿とさせる
黒人の本音シーンなどは音楽と相まって小気味よく
暗い気持ちに支配されることなく、楽しく観れます。
それとケビン・コスナー演じる上司が
単純に良い人というのでは無く、大きな仕事を成し遂げる為には
「差別など全く非効率なもの」として排除してゆく姿は
仕事でちゃんと人を評価してくれる
いかにも「仕事人間」っぽくて観ていて信用できる!!
また、オクタビア・スペンサーと白人女性上司とのやり取り。
「差別はしていないわ」と言う白人女性に
「解ってる。〜そう思い込んでる事も」
ああ、痛い!
自分も思い込んでいるだけではないだろうか??
思わず、胸に手を当ててしまう!
3人の女優達はみなそれぞれ流石の名演技でした。
中でもキャサリンを演じたタラジ・P・ヘンソンさんは
セリフだけでなくあの数式を覚えて黒板に書くのは
きっと大変だったろうな〜〜
とにかく、爽快でスカッとする映画です。
絶対観て!!!!!
★もう一度観るなら?「映画館で2度観た!!」
3人ドラマのバランス感覚が抜群
特に感動的なシーンはなかったが、それがかえって良かったような気がする。
押さえた演出と派手すぎない音楽でとってもいい感じの映画だった。久しぶりに見たケヴィン・コスナーもほとんどアップになるシーンがなく目立ち過ぎなくて良かった。それでも一人で映画の面白さを固めていたからやはり大したもんだ。
脚本としては少しドラマが薄くて主人公が一人だけでは失敗していたと思う。それがとても上手に他の二人の主人公たちのエピソードを挟んで上手くまとめられていた。
また、この映画を見てまたいつものあれを思った。「女は中身で魅力が決まる」
そしてこの映画もフィルムで撮られていた。やはりフィルムで撮られた写真には味がある。それは味のある映画を見たという印象に直結する。だから映画監督よ、映画はフィルムで撮れ。
痛快! その能力で黒人、女性差別を吹っ飛ばした3人のNASA職員の...
痛快!
その能力で黒人、女性差別を吹っ飛ばした3人のNASA職員の話。重い話ながら暗い雰囲気でないところが良かった。
NASAまでもがこんなあからさまな差別対応があった時代に驚いた。ついでにK・ダンストが歳をとっていたのにも驚いた(笑)
NASAものに外レ無し。
プロとして解り合う少数派に国民的アイドル宇宙飛行士も加わるのが堪らなく嬉しい。
彼の粋なジョークに都度泣いた。
だから傑作「ライトスタッフ」の正調続編に据える。
ケビコス意外な印象薄さも勝因。
NASAものに外レ無し。
IBM×NASAで初めての有人宇宙飛行へ!
ヒロイン3人は、NASAのスタッフ。軌道計算をする理論家。IBMコンピュータの管理者。
1960年代初め、しのぎを削る宇宙開発でソ連に遅れを取るアメリカ。
国の威信をかけた有人飛行の成功なるか ?
そこには女性蔑視 , 人種差別の荒波を、生まれ持った知性と根性で乗り越え、
自分たちの夢を遥か宇宙まで打ち上げた、黒人女性たちの弛まぬ努力がありました。
1960年代の黒人で女性で、おそらく想像するより生活や働く環境が厳しい中、自分たちの能力で働く場所を開拓してこられた実在する方々の映画です。
軽やかな女性のサクセスストーリーでなく、
人種差別が残る時代に、才能と負けん気を武器に周囲や上司の信頼を集め、歴史的な偉業を達成していくリアルな演出で表現をされています。
負けそうと思ったら観てください。
絶対負けないし、見返してやるという勇気がグングンわいてきます。
天才だから彼女たちが成功したのではないと思います。
人一倍努力し考え我慢し歯をくいしばって、負けなかったからだと、そういうふんばりというか胆力は本当に必要で、それを支えるのが夢で情熱なのだと思います。
キムマッスル尚美(なおみ)さんももっと情熱や夢にまっすぐ生きていこうと思いました。
それぞれが異なる方法で立ち向かう姿に感動した
人種、性別による差別に負けず、3人の黒人女性がそれぞれの方法で仕事とプライベートを両立させ、夢を追い続ける姿にとても感動した。
観終わって久々に多幸感を感じ、背中を押してもらえた。
本当に観てよかった!
「数字は裏切らない」を胸に信念を持って一歩ずつ前に進んだ女性達の物語
2020年の現代でも黒人を取り巻く環境は当時と大きく変わってはいないのかもとニュースを見て感じる。
今作は1960年代の宇宙進出がテーマ。ソ連との熾烈な開発合戦の裏には女性の、しかも黒人の(偏見という意味ではありません)隠された努力と頑張りがあったのだと非常に感動した。
当時の黒人差別はもちろんながら描かれてはいるのだが、それが暗く重いものではなく主人公の3人の持ち前の明るさでそれを感じさせない。
また家族にもきちんとフォーカスされており見ていて心温まる演出等も非常に良かった。
黒人差別の象徴とも言えるトイレを皮肉をかましながら何度も行き来する演出は逆にコメディパートか?と思うほど何度も描写され考えさせられる。
日本人にとってはパッとしない黒人差別だが、やはり古くから根付いた地域には非常に大きなテーマなんだろう。
自分として非常にくだらないし、その色が何を決めるのか?と毎度思ってしまう。
そこにおいても「数字は裏切らない」と言うフレーズはかなり胸に響いたし、コーヒーのポットも分ける様なオフィスの中でも数字だけは認めるというなんとも不可思議な現象も面白かった。
しかしながらどの様な人にもきちんと評価される時代が訪れて良かったと、こんな僕が言うのもなんだが(笑)感じた。
もちろんそれには人知れず努力をしたり、信念を持って突き進んだ結果であるのは言うまでもない。
子供に観せたくなるような映画
主人公はギフテッドなのだろう。優秀な黒人女性3人組の実話。微積とか数式沢山出てきました。小学生の時の証明だけは理解できましたが、後は??世の中には類稀なる才能と勇気と努力を惜しまない人がいるものですね!お陰で私は原理も分からず、その恩恵にあずかって楽させて楽しませて貰っています。どうか新型コロナの特効薬もそのような人達によって早く見つけられます様に!
知られざる物語
映画全体を通して、大変に良かったです。ソ連とアメリカとの宇宙開発競争の舞台裏で、こんな物語があった事に、驚きました。
でも 、差別的な意見ではありませんが、NASAで働いている黒人女性達の優秀さばかり目立つて、逆に白人の無能ぶりが感じとられました。(現実はそうでないと思うけど。)
配役も良かったです。メインの黒人女性3人も、アフリカンアメリカ的な演技も実にいいし、ケビン・コスナーも、「JFK」を思い出させるような熱演でした。
理想の上司
一番に印象が残ったのは、ケビン・コスナー演じる上司が理想的すぎる。
部下が、仕事をしやすい環境を作るのが最大の仕事ですね。
ケビン・コスナーが、目立ちすぎってのはありますが、NASAで黒人女性3人が偉業を達成する姿に心を動かされました。
異なる部署の3人を上手く絡めて仕上げたなあと思います。
脚本が、とてもいいと思いました。
皮肉が効いてる
当たりの映画。久しぶりに良い映画を観て満足です。ケビンがトイレの案内版を壊すシーンは胸が熱くなった。
トイレまで走っていたルートを白人男性が走る事になったりと、所々に皮肉が効いていて、ナイスな映画です。
面白かった
面白かったの一言に尽きる映画。と同時に人種差別のひどさを感じた。自分自身、もっと学ばねばならないと感じた。みんなが主人公を避ける中で、白人男性の上司のような人もいたのかもしれない。肌の色ではなく、その人の中身を見るということは、人種が違わなくても大事なことだと感じた。
人種差別の風潮を跳ね除け、アメリカの有人飛行計画を陰で支えた黒人女性達の奮闘する姿を描き出す
原題:HIDDEN FIGURES
1950年代後期、アメリカとソビエトの宇宙開発競争が激化する中、「スプートニク・ショック」がアメリカを襲う。
<有人宇宙飛行競争の中、又しても「ガガーリン・ショック」が起こり、アメリカは形振り構わず有能な黒人達をNASAに雇い入れる、というのがこの物語の背景にある。>
ケビン・コスナー演じるNASAの数学者アルは焦りの中、部下達に檄を飛ばす。
偏見と差別の中、NASAに雇われた黒人女性数学者達の奮闘ぶりが、笑いと涙を誘う。
特にタラジ・P・ジョンソン演じる天才数学者キャサリンの言動(トイレに纏わる件は特に秀逸)、行動の素晴らしさよ。
彼女とタッグを組むドロシー(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー(ジャネール・モネイ)とキャサリンを支えるジム(マハーシャラ・アリ この方の出演する作品には外れが無い)の姿も丁寧に描かれる。
人種差別を描いた映画は数々あれど、この作品は特出した傑作である。
<2017年9月29日鑑賞 2017年11月21日に再鑑賞>
ハリウッドぽい作品
かなり高評価だったので観ましたが、可もなく不可もなしでした。
アメリカ映画って落ち目チームみんなでドヤ歩きするスカッとシーンがほんと好きだなぁ。
観客への揺さぶりが定番過ぎてつまらなく感じてしまいました。
伏線と回収もわかりやす過ぎ!(がっくり)
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