ドリームのレビュー・感想・評価
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雌伏して時の至るを待つ、から 雄飛へ
1961年といえば公民権運動は苛烈を極めていて、それを主題にすると
暗澹たる思いに成りやすいのに本作は湿っぽさなんて無くてとにかく明るい
キャサリン/ドロシー/メアリが 常に未来志向なのね
鬱屈さとか恨みとか悲哀とか希薄で ひたすらポジティブ
屈せずに自分の力で未来を切り開いていく過程には、とても暖かい気持ちになれた
そんなhidden figuresであった3人が
雌伏の時を経て、見事に雄飛していく全てを観れてよかった
この事実を知れて良かった
hidden figures
原題は「知られざる人々」といった意味だそうで。正に、当時その活躍が表面化する事の無かった黒人女性達3人を描いた作品です。人種差別が激しかった時代、まさかここまで酷かったとは…と衝撃を受けるのですが、それ以上に過酷な差別にも関わらず努力と才能と信念と勇気とで、道を切り開いていく彼女達の行動に驚き、もの凄く元気を貰える。スーパーヒーロー並に超カッコイイ!!!って思います。彼女達の行動で、変わっていく白人達の行動にもまた胸を打たれます。差別が当たり前だと、それが間違っていることすら気付かないし、見えなくなるんですね。その事にもハッとさせられるし、部長がトイレのサインをハンマーで壊すシーンは、よくやったーーー!って思います。それ以外にも随所で、彼女達が一歩一歩、自分の周囲から、時代を変革させていくところに、やったーーーーー!ってなります。差別の実態を観て嫌〜な気持ちになるよりも、それを打ち負かして相手の行動を変えさせる、何なら国家をも動かすパワーに、観ていてとても気持ちの良い映画です。
それに音楽もハッピーでダンサブル!まさか今作の為に書き下ろしたとは思えない、時代感を反映したお洒落なナンバーにアガるアガる!!ファレル凄いなぁ…。
これは万人にお勧めできる素晴らしい作品です。観て良かったなぁって思いました。
We are already there, sir. できる人間は肌の色は関係なし!
恥ずかしながらアメリカで表立って黒人差別が行われていたのって、もっと昔の話かと思ってました。50年程前って意外と近い昔もあれだけ差別があった事に先ずビックリ。飲み物別とか、トイレ別とか。あの当時だと日本人を含む黄色人種は「colored(有色)」の方を使ってたんでしょうね、きっと。勿論今も差別は残ってますし、個人的にも白人から差別された経験があるので白人は特に差別好きな人種なイメージがあります。実際は当時のNASAは既にトイレの区分けは無くなってて今回は映画の脚色だったとしても、巷にはああいう差別がまだ溢れていたんでしょうし、たった50年でも随分とマシになったんだなぁと思いました。
映画はスペースシャトル打ち上げの裏方で頑張っていた人々のお話。裏方の話って個人的に好きなんですよね。やっぱ裏方といえど天下のNASAは天才の集まりです!今は当たり前のようにパソコンがやる計算を人がやってたって驚異的。肌の色は関係なく仕事できる人材は貴重なんです!自分の才能で周りを黙らせる主人公キャサリンは観てて楽しかったです。
そんなキャサリンの活躍も才能に理解のある上司のハリソンがいたからこそ。ケビン・コスナーは年取って良い上司なポジションで出る事が増えた気がします。確かに見た目仕事できそう!黒人トイレの標識壊すのは名シーンです。無印「スパイダーマン」でヒロインを演じてたキルステン・ダンストが嫌味な上司で出ててビックリ。もともとオバサン顔(ファンの方失礼!)だったので顔に年齢が追い付いた印象です。Netflixのドラマ「ルーク・ケイジ」で狂った悪役コットンマウスを演ってたマハーシャラ・アリが良い感じの彼氏で出てましたね。プロポーズのシーンは何故か一番泣けました。
陳腐な言い方になりますが、周りの圧力に負けず主人公が活躍する「映画っぽい映画」でした。映画館行くのが上映時間ギリギリになって行くの止めようかと思いましたが、無理して行って観て良かった!
日本では作れないテーマと、その描き方
アメリカンドリームの良作!!
遅ればせながら拝見。
昨今の全世界を変に意識して制作しているハリウッド作品とは違う、地に足がしっかり着いた王道アメリカ映画だったので逆に新鮮だった。
しかも分かりやすい内容。
差別のある1960年代。NASAにて働く実在した3人の黒人女性の物語。
黒人だから臨時採用、トイレ行くにも黒人トイレは一旦外に出て行かないと行けない遠い距離、昇進試験も受けられずクリアには差別社会が邪魔をする等、不遇時代の逆境ばかり。
それにもめげずに彼女らの才能や努力によって色々な物を勝ち取る姿は異性から観てもカッコいいし、共感を覚える。
差別も大して無くなり不自由な事があまり無くなった現代人(特に女性)には、また更なる高み望みに向かい背中を押してくれる様な作品だと思う。
(まだまだ才能ある女性は現代でも埋もれている。)
ホント、アメリカンドリームの映画は心を豊かにしてくれる。
出てくるクラシックカーや音楽もカッコいい。
出尽くした感があったのにまだあったとは感服致しました。
アカデミー賞ノミネートのみだったのが勿体ないくらい。
オススメします。
理不尽と向き合う毎日
"人類共通の夢" のその後
感動の涙を、こらえきれない
全国公開から遅れること2か月。やっと地元で公開。
人種差別・女性は補助。それをものともせず前を向って進んでいく3人が、とても勇ましく誇らしげです。
数学的なことは全然わからないけど、某社のコンピューターと人間の計算。コンピューターが正しいとは限らないんだなー。
ケビン演じる部長が差別用語に斧を入れるところや。
黒人用部署から計算係みんなが乗り込んでいく所。
そしてあたたかな新しい家庭。泣くなというのが無理でした。
大抵の実話物って、知識がないものが多いのですが。
「あの、ジョン・グレンさんか!」と分かってリアルさを感じました。
エンディングの「あの人は今」的説明もいたく感動しました。
痛快なストーリーでした。泣いて気持ちよくなりました。
宇宙を知らない人でも知るべき事実
戦う人に向けた映画
数学こそ世界の共通言語。数学こそ世界の扉を開ける鍵。
新聞で派手な広告を打ってたので、ストーリーに興味を持った。史実に基づく映画だそうで、今のアメリカと世界が必要とした映画なんだろう。
社会派的な感じはあまりせず、それよりも一つの目標に向かって、それを達成していく、正に夢を追っかけみんなでやり遂げた爽快感の方が前面に出ていて清々しい感じをより受けました。
1960年代のアメリカの方が、右肩上がりの夢があって、いわゆるアメリカン・ドリームもまだまだ通用した時で、確かに人種差別政策は州によってはとてもひどかったけど、時代のダイナミズムがよく描けていました。
映画とは関係ないけど、広島八丁座の上演は満席でした。私は最前列の一番端で見ました。良質な映画を選び、それを上演すると他ではやってないので、人が集まり、ロングランにも関わらず満席となる。商売上手だなと思いました。
演者すべて良し
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