「1961年のNASAのトイレ事情」ドリーム Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
1961年のNASAのトイレ事情
キャサリン・ジョンソンの1961年の実体験をもとにして、女性監督が映画化。
NASAには優秀な科学者や数学者たちが集まっていた。ソ連と宇宙開発を競い合っていた頃の話。
明るく爽やかなBGMは書き下ろし。
パステルカラーのクラシックカーが印象的。
原題『Hidden Figures』...
「隠された数字たち」もしくは「隠された人物たち」という意味。邦題とは全然違う。
トイレ事情....
女性はハイヒールが義務付けされていたため、片道15分先のトイレまで走るのは大変だった。途中で漏らしたかもしれないが、その映像はない。
宇宙の映像...
最新のVFXで映像を作り直している。1960年代当時に放送した無難な映像だけは劇中で使用している。昔のCG映像を人類の多くが信じていた事が、今では信じられない。
ロケ地...
ジョージア州は1960年代の建物やクラシックカーが豊富にある。既存の建物の中に机や椅子など小道具を置いて当時の様子を再現した。
今作の撮影は、チームワークがとても良くて楽しかったようだ(円盤の特典映像による)。
NASAのマーク...
マークの中央にある赤いヘビの二枚舌のようなものが“T”に見える。「NA“T”SA」という文字を並び替えれば「SA“T”AN(サタン)」になるという都市伝説がある。そのことは当然劇中では言及しない。
登場人物...
黒人女性3名(キャサリン、ドロシー、メアリー)に焦点を当てて描かれている。今作公開後にNASA本部の名称が、故メアリーにちなんで「メアリー・W・ジャクソン」と名付けられた。
責任者ハリソン( ケヴィン・コスナー)...とても良いキャラ。
キャサリンの恋の相手ジム(マハーシャラ・アリ)...誇り高き人物のひとり。
NASAの職員ミッチェル( キルスティン・ダンスト)...プライベートで悩みを抱えていることがわかるシーンが、不必要と判断されてカットされた(その未公開シーンは円盤の特典映像で観ることができる)。
子どもたち...特にキャサリンの3人の子どもたちが抜群に可愛い。