「黒人女性の「能力と努力」が報われる感動の実話」ドリーム 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
黒人女性の「能力と努力」が報われる感動の実話
1961年。
アメリカのNASAはソ連に人類初の有人宇宙飛行の先を越され
非常に焦っていた。
当時NASAのラングレー宇宙基地では多くの専門職の黒人女性が働いていた。
その中の3人の女性、計算主のキャサリンを中心に、
エンジニアを目指すメラニー、
計算部でスーパーバイザーを目指すドロシー。
彼女たちは白人男性の偏見と差別と闘い、
自らの努力と能力で、「黒人女性初の○○」「女性初の□□」と呼ばれる
地位を勝ち取っていく。
キャサリン、メラニー、ドロシーの3人が明るく前向きで、
しかも凜として自信に満ちているのが素敵でした。
天才数学者のキャサリンは特別研究本部に抜擢されるものの、
コーヒーカップは白人用を黒人が使うことは許されません。
何より黒人用のトイレが遥か遠い別棟の建物にあり、
雨の中を走って駆け込む様子は惨めなものでした。
しかしキャサリンの実力を認めるSTG(宇宙特別研究本部)の
責任者アル(ケヴィン・コスナー)が、白人用トイレの看板を
ハンマーで叩き壊すシーンは痛快でした。
そしてキャサリンの働きは1962年の宇宙飛行士ジョン・グレンの
アメリカ初の有人地球周回の成功につながるのです。
能力があって認められる。
その当たり前のことが、当たり前になる。
それが黒人でも女性でも。
この映画はとても明るく気持ちよくユーモア溢れる内容です。
ラストで紹介される3人の写真も良かったですし、
本当に素晴らしい能力の持ち主なのだと感心しました。
こちらこそ、長文コメント、本当にありがとうございました😊!私もこの作品好きなので、こちらにコメントします。
女性が主人公の作品は感情移入が半端なくて、スカッとしたエンディングも最高でしたね。
あーいうカッコいい女性たちを見ると、自分も勉強頑張ろうと思います。