「大統領自由勲章」ドリーム odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
大統領自由勲章
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主人公の一人キャサリン・ジョンソンさんは2015年アメリカで最も栄誉とされる「大統領自由勲章」を受賞している。「キャサリンは人種や性別の壁を破った開拓者です、数学や科学で優れた力を発揮すれば星に手が届くことを示しました」とオバマ大統領は称賛した。宇宙開発の中であまり語られて来なかった裏方達の実話(当然、映画ならではの脚色はあるが)に基づく物語である。
天才キャサリンだけでなく友人のドロシーは独学でプログラミングを学び将来に備えるしメアリーは判事の業績や人柄を調べて主張を纏めるなど差別や偏見に感情的に抗うのではなく知力を働かせて前に進むところを並行的に描くことでテーマを練り上げている。人種差別に屈しそうなメアリーを励ます上司の言葉は迫害を受けてきたユダヤ人ならではの重みがあった。
キャサリンさんの業績はNHKのコズミックフロントNEXTで「コンピューターと呼ばれた女性たち」としてドキュメントが放送されているので再放送があったらご覧になると良いでしょう。
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