「「ジャンゴ」に通ずる痛快作」ドリーム クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
「ジャンゴ」に通ずる痛快作
ここまで人種差別が露骨にされてる時代とは意外。
トイレも、ポットも、バスの座席も、図書館まで、白人とそれ以外の人種で別という、アメリカでも特に差別が厳しい南部だからなのかもしれないが、60年代でもまだこんな人権意識が低いのかと驚く。
それを大前提に、NASAで働く3人の正に下剋上は痛快。
メアリーが判事に告げた、「私が最初の女性になります」このセリフは時代の幕開けを目の当たりにした気がして震えた。
キャサリンがトイレに行く様子を端折らずわざわざ見せるのも演出として良いし、そのキャサリンの小走りが面白い。
「IBM」ってそういう由来なのね、と勉強。
今は中国傘下。
「ジャンゴ」は力技で白人をねじ伏せていくが、これは数字や知識、そして少しの勇気で革命を起こしていく。
「ムーンライト」「それでも夜は明ける」とか人種差別を大上段に構えた作品も悪くないが少し重たい。これや「ジャンゴ」は差別を前提にしながら見事に一件落着させる。しかも「ドリーム」は実話ベースだから尚凄い。
ケビンコスナーがいい味出してます。彼はダスティンホフマンみたいになってきましたね
終始流れるファレルウィリアムズの音楽も最初はノイズだったが、終わるころにはサントラ欲しくなってた。
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