「すげー」ドリーム tokyotonbiさんの映画レビュー(感想・評価)
すげー
IBM7090コンピューターが誕生し、企業に活用された時代のNASAにこんな舞台裏があったなんて!
そういえば黒人差別の真っ只中で人が手動計算で検算する仕事がある時代だった。
コンピューター+歴史となると人間が絡むはずなのにいつも忘れる。
本当に当時は激動と進化の凄い時代だったんだと見てて実感。
こうしてもう1つの性別のキャリアモデルが出来ていったのかと始終びっくりしてた。
当時の全世界が注目していた宇宙計画に、生身の社会問題をぶっ混んで、テーマも登場人物もぶれずに最後までドキドキさせてくれた。
成功するって分かっててもドキドキしたよー。
当時の人は全員が本当にこの仕事に誇りを持ってたんだね。
本当に凄い。
歴史に残された名前の裏には沢山の人達がいて、その陸続きで現代があると思うと感慨深い。
映画を見たら原作や当時の環境が実際どうだったのか気になる一作だった。
あと数学は落ちてくる物や打ち上げる物が描く放射線がどういう形になって、何処へ落ちるのか表せるの?聞くだけで凄くてわくわくするんだけど。
DVD特典に付いてる映像で
どの分野で誰が優れているか、皆分かってた、与えられた仕事がそれぞれの仕事
っていう言葉いい。でも給料は問題にした方がいいと思うよ。
未公開シーン集では
差別に立ち向かう主人公の姿や差別の為に立ち止まる登場人物を諌めるシーンがいくつかあるけど、
本編ではこれらはカットされてる。
特典映像でも触れてる言葉があるように
差別に立ち向かう姿ではなく、
才能と大胆な努力を持って普通の女性が偉業を成し遂げた姿を描きたかったのかな。
だから複数の社会問題に問い掛けた素晴らしい映画に仕上がったと思う。
あと解説付き映画も見たけど、実際の検算は3日、IBMは3時間、今の時代のコンピューターなら3秒!?!?
本当に凄い進化をしてきたんだね。
最後のもう知られざる存在ではない、の監督の言葉に解説付き見て良かったと思えた。
あとこの映画は邦題替え騒ぎもあった。
私たちのアポロ計画→ドリーム