三度目の殺人のレビュー・感想・評価
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_φ(・_・そういうことか、、、。
最後まで殺人の真相はわからず。
映画視聴者が三隅にどんな感情を入れるかで真相は変わってくるんでしょう。なるほど。犯人の可能性は三隅単独、三隅+奥さん 三隅+咲江 咲江単独と考えられるのはこんなもんだけど、これはどうでもいいみたいで、三隅にどんな感情を入れるかで真実は変わってくるということ。真実なんてそれを考える人たちの感情でいくらでも変わるということでしょう。映画の中で三隅の接見での表情が毎度違うことや、奥さんの情報、咲江の涙、娘の嘘の涙、いろんな情報が入ると真実は簡単に変わるということだと思う。
私は重盛の娘の嘘の涙と咲江の涙がダブり犯人は咲江単独だと思ったがこれはどうでも良い話で、作者の意図にまんまと騙されたのか?
役所の接見ごとに変わる演技と福山とのカメラワークは素晴らしい!
病んだ奥さん役の斉藤由貴も良し!広瀬すず大女優の予感大、だがスキャンダルに注意!
よく判らない、府に落ちない映画
封切り9/9でTジョイ久留米シアター3の19:00の回で視聴、50名くらい、年齢は20代から50代くらい、男女はほぼ均等
序盤、中盤とすっきりした話でなく、終盤ではすっきり話をまとめてくれるのかなと思っていましたが、最後の最後で無理やり、視聴している者を「これで納得するだろう!」みたいな感じの運び。「三度目~」とありましたのでなのが「三度目~」は何か何かとと考えさせられました。2時間視聴は「流行語の「忖度」のセリフにもがっかりしました。時間的な余裕があれば「忖度」を使わない選択もあったのでは・・・・、広瀬すず演じる少女ですが、足を引きずる先天症となっていますが、当方、医療系技師として非常に不自然さを感じました。嘘、実、嘘、実・・・・の繰り返し・・・・
帰りのエレベーターで50代くらいの夫婦かなと思われる方と同乗、奥様が「よく判らない映画だったね」と言われましたので、思わず「そうですね」と相つちを打ってしまいました。
真実を目的としない答え
釈然としない証言を繰り返す三隅、勝ち目にこだわっていたはずが三隅に惑わされたり明らかに咲江を庇い始めたりする重盛、見て見ぬ振りばかりの美津江、辛すぎる仕打ちを告白する咲江、
出てくる人 語られる言葉に頭を痛めながらずっと惑わされる。
少しずつ静かにささやかに落とされる真実の欠片がどれもこれも悲しく辛く衝撃的に重いもので、私は到底この映画の受皿、器にはなり切れそうもない。
誰も本当のことを言わない、真実を目的としない裁判はただ結果を受け取ることしかできない。
明確な答えは出て来ず、頭がぐるぐるしたまま終わる。
劇中で一番大きく示唆された「本当のこと」も、結局は重盛や私達がそう思うことで自らを救いたいだけなのかもしれない。
タイトルの意味を真っ先に考えた時、三度目の殺人は裁判で死刑になった三隅のことと私は思った。
他人の受難を受け取る器であった三隅が、司法や今までの殺人で関わった人物に殺されていくさまなのかと。
正しい一つの裁きなど存在せず倫理や司法に乗らない答えもあるっていうのは、表に出ないだけで多分みんな分かってるのかも。
殺されて当然の人間や生まれてこない方が良かった人間は存在するのかも。
本人の意思とは関係なく命の選別はされていて、例えば仕事終わりに映画を観て深夜の帰路につく私が後ろから刺されて殺されたとしたら、それはもうそういうことなのかも。
長回しや舐めるようなカメラワーク、陰影を大きくつけたりガラスの仕切りに重なり写る顔など、映される画に執拗なまでのこだわりを感じた。
特に重盛と三隅の面会や咲江と美津江が話すシーンは異常な程に静かなのに張り詰めていて、こちらの神経もやられそうになった。
司法に対する疑問や批判を含めて考えさせ、我々の普通の正義感を露わにしそれもまた疑問視させる凄い映画だった。
かなり引きずって精神的にどん底に落ちるけども。
人は自分の見たいようにしか他人を見ることができないのか。
本作は最後まで結局なにが真実なのかわかりません。
是枝監督も雑誌のインタビューでこれは観客に問いかける作品と言っています。
何を信じたいのか、この人が正しいことをしてる、誰かの為に行動していると予想し、主人公の重盛もそう信じて物語終盤に行動を起こしますが、最後に犯人の三隅にまさか「それは素敵な話ですねぇ」と突き放されるとは。
これは映画を観ることそのものにも当てはまるようにも思える。この登場人物はきっとこう理由で行動しているんだろうな〜とか、この2人はきっと影では支え合って愛合っているんだろうな〜とか、私が映画を観て思う感想や考えは全て私がその映画を”こう観たい”という幻想に過ぎない。
全てこの映画の三隅によって「それは素敵な話ですねぇ」と嘲笑われてしまう。
シネスコの横長画面はとても綺麗!北海道の真っ白な雪景色と室内の色っぽい暗闇がとても効果的に対比されていたと思う。狭い室内でのシーンが多かったが、その空間がとても心地よかった。特に接見室での2人を隔てるアクリル板に役所広司の顔と福山雅治の顔が反射し、向かい合っているのに同じ方向を向いて喋っているという画は面白い!!
(同じく室内劇を描いたクエンティン・タランティーノ監督「ヘイトフル・エイト」の種田陽平さんが美術・セットを担当!また、ピアノサウンドが印象的だった音楽はルドヴィコ・エイナウディと、超豪華)
また、裁判官と検察官、弁護士の裁判に向けての打ち合わせシーン。私は今まで法廷劇を扱う映画では観たことがなかったので「マジかよ!」と思いました(笑)「打ち合わせと違うじゃん」と裁判後に裁判官が言うシーンとか、えっこれ観せちゃうの?というくらい裁判の舞台裏まで観せてくれたような気がしました。
面白かったです。
弁護士の葛藤
同僚から助けを求められて引き受けることになった弁護する被告人は本編冒頭から犯行を自白していてどうやっても死刑判決だろ
となる話を死刑を真逃れるようにしようと奮闘してく話ですね。
すずちゃんが今までにあまりない特徴ある役柄でよかったですね。
まあまあだった
物語が進むにしたがって犯人と被害者の人間性が浮き彫りになっていくのかと思ったら全くそうではなく、結局なんだったのか分らずじまいだった。見たかったものを見させてもらえないまま終わった。
弁護士と犯人との人間関係に重点がおかれていたけど、あんまり興味が持てず面白いとは感じられなくて眠くなってしまった。
弁護士と検察官と裁判官が打ち合わせしているところがよかった。
広瀬すずちゃんのびっこがわざとらしかった。本当にびっこなら、もっと小股で歩いて目立たなくしているのではないだろうか。
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