三度目の殺人のレビュー・感想・評価
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好きじゃないけど凄く考えさせられる作品
初めこの映画を観たときは、「何だよこれ、動機とか一連の真相を全く解らせないとか無責任だろ!」と怒りを感じ、2017年に観た中でワーストクラスの作品だと思っていました。
しかし、日本アカデミー賞で作品賞を受賞したと聞いて、何故この作品が評価されたのかを改めてこの作品について思い出しながら考えました。
その結果、「真相が解らずじまいで終わってしまう」という事そのものが評価されたのだと感じました。
実際問題、司法というのは結局証言台に立つ人の証言だけで判決しなければならないので、ある種の限界が生じてしまいます。恐らく冤罪等も少なからず起きています。裁判の難しいところですね。
そして、自分達の都合の良いようにみんな証言してしまうが、それが全て真実だとは限らない。だから真相は闇に埋もれてしまった。
そういったところが評価されたのだと思うのですが、そう思ったときに自分は「この作品はどうあっても好きにはなれない」と悟りました。
ただ、キャストは概ね良く、福山雅治は普通でしたが、役所広司の不気味な存在感と広瀬すずのミステリアスで哀愁を帯びた演技はとても良かったです。
個人的にモヤモヤさせるよりもきちんと真相を明かす方が好きです。
だから、この作品は今まで観た映画の中で唯一「好きじゃないけど、良い意味で考えさせられる作品」でした。
丸投げ?
人って難しい。
評価し辛い映画ですね。
事件の真相・真実を知りたくてこの映画を観ていた人にとっては、つまらないと感じるでしょう。
この映画の本質は何処なのか?
正解は無いかも知れませんが、私的には皆さんのレビューを元に別の視点で最初からこの映画を観ようと思いました。
事件関係無く、登場人物の人間性を特に。
ホント出てくる台詞は考えさせられるモノばかり。
生まれて来なければ良かった。
産んでくれてありがとう。
死んで当然。
死んで当然なんて人間なんていない。
誰を信じれば良いのか。etc...
観る側の人間性を問われているかの様。考えさせされる言葉が並びます。
選択の自由なく、人間と言う器に入れられた我々。
事を運ばせる為には人間性さえ無くさなければならない事もある。
そんな人間に寄り添わなければならない事もある。
人間に生まれなければ、こんなに考えなくていいのかな?とも思ったりするし、考える事が出来るから、こんな映画の「罪と罰」が存在するんだろうなとも。
私個人としても結論は出ませんでしたが、結論が出ないのが「正解」と思えてしまう訳で。
長々とすみません。
人間って何でしょうね。
そう思わせてくれる作品です。
評価が高いので見ました。
オンデマンド配信の有料で見ました。映画館に行く暇がなくてとても見たいと思ってたので配信すぐに見ました。皆さんが書かれてるように深く考えずにみて途中寝ては戻しての繰り返しでした。私は是枝監督の作品が特に好きな訳ではなく海街も他の作品も見ましたが淡々としすぎていて見た後に何も残らないのが印象的です。好きな方はごめんなさい。
三度目の殺人は本を読んでいなくて法廷映画
だと思っていました。是枝監督は日本の法曹界はこんなもんやでと言いたかったのかなと思いながら暗くあくまでも暗く描き続け
役所広司の演技力と広瀬すずの演技力のみが
映画をなんだかとても考えさせられる良い映画 と勘違いさせられ、最後まで見るものに考えてあなた方のお好きに解釈してください。的に終わりました。カナリア 十字架、意味があるのでしょう。元判事に送った葉書色々と小さなところで考えなくてはいけないのでしょうね。でも私には何も残らなくてオンデマンドでお金払ったから最後までみてしまおうくらいにしか思わなくて.いい映画か悪い映画かは見る人の好みの違いで仕方ないにしろ
この映画が日本の一番の映画(アカデミーをみて)なのが何故かとても残念でした。映画館で
正規の料金払って見なくてよかったと思い
関西人の私はなんかひとつくらいはっきりさせたらええんちゃうと思い(笑)そういう思いは残っても是枝監督から映画を通しての思いは何も感じず何も残らず。法曹界に対してのイメージだけがとても残念でした。
答えがないのか
事件の真実よりも勝ちにこだわる弁護士。
事件について、自分の証言をころころ変える容疑者。
弁護士は、死刑を軽減させようと色々なことを調べて戦い方を決めるが、容疑者の言い分が変わり苦戦する。しかし、決定的な真実が出たので、勝てると思ったが、また容疑者が言い分を変えた。その結果、容疑者に死刑が言い渡される内容だった。
全体的に暗い話でしたが、なぜか話の中に吸い込まれてしまいました。
取り調べのセットでのやり取りはとても緊迫している雰囲気が伝わってきました。
話を見ていてら、だれが本当のことを言っているのかわからなくなり、結局、事件の真実もわからなかったのが残念でした。このような話は、個人的にはちゃんと真実が知りたいです。
これは、サスペンスではない
真実?三度目?
裁く、ということ。
主人公の弁護士同様、役所広司演じる三隅という男に翻弄され、ぐいぐい飲み込まれる。
こうであってほしい、と願う人の気持を汲み取るような、欺くような。怖ろしくも魅力的な三隅。
本作で暴かれたのは日本の法制度や裁判の欺瞞や矛盾。
裁くことの難しさを十分に感じる。
法廷は真実を裁く場ではないからこそ、真実にこだわらなかったエリート弁護士。
彼に芽生える、三隅の良心を信じたいという思い。それはもう願いに近い。
真実は何なのか?は観客に委ねられている。
咲江の父を殺したのはいったい誰なのか。
一度目の殺人も、二度目の殺人も、三度目の殺人においても
三隅は 私刑、という形で彼の正義を貫き通したのではないか、という考えは私の願いでもある。
結局?
さっぱりわからん
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