「自分で決める。自分が決める。嘘ばかりで優しくない世の中だから。」三度目の殺人 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
自分で決める。自分が決める。嘘ばかりで優しくない世の中だから。
冒頭で流れたピアノとチェロ。メロディーが「最強のふたり」的だなと頭の片隅で気になってた。エンドロールでEinaudiの名前を見つけて同じ作曲家だとわかった。と、すっきりしたのは音楽だけだった。
内容はすっきりする結末ではなかった。もやもや感で終わった。すごく重かった。あのピアノのメロディーのように繰り返す流れに身を任せるしかない映画だった。ひたすら画面を追って三隅と重盛の会話をただ見たまま聞いたままを受け入れるしかない。でも意外に不快でなくそれが生きることのようにも思った。逆らわない、自分自分と思わない、流れる、サラサラと漂う。悪いことをしながら生きてる人、誰かが生きてるがゆえに苦しまざるを得ない人、見て見ぬ振りをする人、生死に関わることをスケジュールとして消化していく人がいる。理不尽なこの世。
「裁判官はすごいなあ。今、自分でそれができるかも知れない」
役所広司はこの映画でも素晴らしい。「孤狼の血」では楽しそうに演じていたが、この映画は大変だったろう。でもそれを感じさせない。プロの役者だから当たり前か、でも凄い。
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しろくろぱんださんのコメント
2022年3月25日
いつも共感ありがとうございます。
この映画はよく分からない作品でした。
2~3日考えて書きたしてレビューした様に思います。是枝監督の作品は答えを出さないのでおもしろいです。