「馬鹿「なんで弁護士は悪い人を庇うの?」」三度目の殺人 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
馬鹿「なんで弁護士は悪い人を庇うの?」
映画館では2017年9月11日地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来二度目の鑑賞
決して駄作ではないしむしろどちらかといえば良作で間違いないが何度も観たくなる作品ではない
原作未読
是枝監督に豪華な俳優陣
是枝作品に役所広司初出演
映画賞も獲得した話題作
映画comもプッシュするだけはある
福山雅治役所広司初共演に被害者の妻に斉藤由貴で映画館で観ることに決めた
おまけに広瀬すずだし
ユーモアはほぼ皆無
内容が内容だけに全体に話が重い
死体を焼いた殺人事件だがグロい要素はない
全体的に見応えはある
社会派是枝監督らしい知的な人間ドラマだ
是枝作品が大好きな人にオススメ
日本映画になんの感慨も無い人には向いていないし眠くなるのも無理はない
担当する被告の死刑を回避することを目指し弁護士が犯行動機を探る話
とにかく被告の証言がコロコロ変わる
主人公の弁護士の娘役に『朝が来る』の蒔田彩珠
万引きを犯し父に助けてもらうもファミレスで太々しい態度を見せる若いわりにかなりの実力者
チョイ役だが印象深い存在感を示すくらい細部にも是枝監督の拘りを感じた
是枝作品のせいか吉田鋼太郎にしてはかなり抑えめの演技だ
「同じ船に乗っている」というセリフは印象的
検察官を演じた市川実日子
セリフで弁護士批判を面と向かってやっているが法学部を出た公務員が今更10代しゃべり場のような青臭い発言をするとは思えない
弁護士と検察官というインテリ同士であんな5ちゃんねるレベルの幼稚なやりとりはありえない
是枝監督の思想を代弁させているとしたらがっかり
雪合戦して3人が大の字になるシーンは好き
三度目の殺人とは死刑制度のことか
最後に接見室で福山雅治と役所広司が重なる演出は謎
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