「地味だけどじっくりとふかい」三度目の殺人 ご飯食べ太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
地味だけどじっくりとふかい
是枝監督の、ある瞬間で観客に「あっそうかそういうことか」って自然にふに落ちさせる、情報の散りばめ方や集約させる作りはホント凄いなぁ。
人間の持つ逃れられない社会性と、裁判のあり方司法のあり方批判と、他人をどうしてもガワでしか見られない人間の底の部分に焦点を当ててて、すごく好みのテーマ。
欲を言うなら広瀬すずの母親、父親役への目配せがもう少し欲しかったかな?感情移入させることで、のちの展開で犯人の犯人性への懐疑を観客に呼び起こせるのでは。
起伏を嫌ったのかなぁ。
あとこんなに「普通」の広瀬すずを初めて見た。それでも可愛いのすごい。
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