「2017-64」三度目の殺人 かいりさんの映画レビュー(感想・評価)
2017-64
これはすごい。
どちらかというと、理数系の人間で(得意とかではなく、答えがほしい性格)、真実を知りたいほう。
たくさんの疑問点をぶん投げられるのですが、それでもあぁなんかすごいものを見たと脱力感。
(ちなみにネタバレブログを読んだら、手の仕草や雪に寝そべっているシーン等々、気づけなかった暗示から、疑問点は解消でき、スッキリ。これらを全部拾うには、一度見では無理です、少なくともわたしの頭では。)
役者みんな上手くて、その中で役所広司さんが素晴らしすぎる。
ほんとなのうそなの?
まともなのサイコパスなの?
どちらともわからないところを最後まで渡り歩くような演技で、翻弄させられる。
法廷は真実を暴き、犯人に刑を言い渡す場所だと思ってた。
立場から、色々なしがらみや損得勘定などが働いて、結局真実を追ってる人がいない。
裁判員裁判ってなに?
どこに真実はあるの?
真実を求めることが幸せではないの?
正義ってなに?
もう爆発です。
撮り方もさすがで、光と影や、ガラスの反射などで表情をさらに表現力高くしたり、主観を交錯させたり、とにかくすごいです。
見入りすぎて、ポップコーン大量残し。
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