「是枝監督の最高傑作」三度目の殺人 yao77さんの映画レビュー(感想・評価)
是枝監督の最高傑作
群盲象を評する。
彼は、象なのか、カナリアなのか、
はたまた別のものなのかと思って見ていたが、器、でしたか。
「…それは素敵な話ですねぇ」
このセリフの役所さんに刮目!!
人間の普遍的なテーマと
現代日本の社会的テーマ、
名演と映像が絡まり合った傑作でした。
さらにエイナウディの音楽が素晴らしい。
ずっと聴いていたかった。
彼が指摘する通り現代の羅生門であり、
個人的には接見シーンでデッドマンウォーキングを髣髴としました。
死を覚悟しカナリアを自らの手で殺した三隅。娑婆の世界は彼にとって炭坑だったのか。
そして一匹だけ逃したのは、
神を気取る彼の気まぐれか、
それともごく僅かな生への願いか。
まあ前者かな。
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