「【死体が、アーミーナイフとして使えるなんて!死体が主人公の映画なんて!】」スイス・アーミー・マン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【死体が、アーミーナイフとして使えるなんて!死体が主人公の映画なんて!】
奇想天外な奇天烈な設定と、観ているうちに不思議な幸福感を味わった作品。
無人島で孤独な生活を送るハンク青年(ポール・ダノ:今作が初主演だったと思うが、この後彼の映画愛溢れる作品を鑑賞することになるとは思いもしなかった)が、絶望して首を括った時、波打ち際に死体(ダニエル・ラドクリフ)が流れ着く。
ここからが、予想を遥かに超える面白さであった。
ダニエル・ラドクリフ君扮する死体の便利機能を列挙する。
・水筒:雨水が体内に溜り、腹を押すと逆噴射する(そんな、あほな・・)
・斧:死後硬直した腕で、ハンクは木を折り、薪を作る・・・
・カッター:研ぎ澄まされた歯がモノを切り、時にはハンクの髭剃りにもなる・・
・体内に溜まった腐臭ガスを使った数々の用途:おならに火を付け着火剤(笑えます)、死体の背に乗り、ジェットサーフィン!
もっと沢山あったが、記憶に残っているのは上記。
あと、ダニエル君、喋っていたな・・・。
<細かい事を考えず、今作の奇想天外な作品の妙に身を任せると不思議な感動が訪れます・・。死者が生者に勇気を与える不思議な物語>
<2017年11月4日 劇場にて鑑賞>
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bionさんのコメント
2020年8月9日
『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』が面白かったので、見てみたのですが、ぶっ飛び方が半端じゃなく、最高でした。
それにしてもA24は、こうも鬼才を世に出してしまうのか。一番輝いているレーベルだと思います。