ブラッド・ファーザーのレビュー・感想・評価
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テーマはメル・ギブソンその人か。
監督や映画スターとしての存在感と同じくらい、私生活のお騒がせエピソードで知られるようになってしまったメルギブだが、本作の主人公の贖罪はまるでメルギブ本人のようだ。
アルコールに溺れ、家族は崩壊し、かつては暴力の世界にいた差別主義者。それが生き別れの娘と再会し、彼女を守るために命を賭ける。過去作へのオマージュ的な描写が多いというだけでなく、メルギブのためにあつらえたような作品。そもそもはスタローンの企画だったそうで、スタローンも好きだがこの役はメルギブに回ってきてよかった。
娘が失踪した理由や再会までどうしていたか、という背景をクドクド描くことなくスパッと切り捨てて、あくまでも父と娘が先を見据えようとする話になっているのもよい。
豪華キャストなのに、内容は既視感だらけ
父親が荒れた娘を守る──という王道のストーリーなんだけど、全体的に緊張感もなく、どこか淡々としていて盛り上がりに欠けました。
娘はやけっぱち、父はそれでも一生懸命守ろうとする。その関係性は悪くないけれど、話の展開自体がすごく目新しいわけでもなく、「どこかで観たような」感じの連続。
要所に大物俳優が出てきたり、メル・ギブソン主演だったりとキャストは豪華なんだけど、それだけに「なんでこの脚本に?」という不思議さが残りました。もっと濃い物語や演出であれば、違った印象になったかもしれません。
魅力の無い親子の絆
どこかで見たことのあるような一本
やっぱりメル・ギブソンには、破滅型人生の集大成のような生き方が似合う。新作なのに既視感ありありの内容で、想像の範囲を1ミリも飛び出してないけど、ファンとしては満足の出来。
チープな予算で、撮り上げただろう一本は、これと言った見せ場のない、ガン&ドラマで、どこかで見たことのあるようなストーリーです。その分、俳優たちの演技を存分に楽しめます。
娘役のエリン・モリアーティは、まるで本当の親子のように振舞って感情の発露がうまい。メルの演技が相手を光らせるのでしょう。
ディエゴ・ルナも、相変わらず屈折した男の役がハマっている。
意外に良かったのが、ウイリアム・メイシーの落ち着いた演技。
とにかく、往時のメルを見てきたファンにとっては、満足の内容ですが、残念ながら、何一つ目新しさのない映画でした。
俳優陣は今観るとかなり豪華
【”哀しき親娘愛”元犯罪者の父の元に行方不明になっていた娘が戻って来て・・。メル・ギブ親父!もう一度、「ハクソー・リッジ」レベルの凄い作品を製作してくれないかなあ、と思ってしまった作品。】
■元犯罪者であるジョン・リンク(メル・ギブソン)は、トレーラーハウスでアルコール依存症のリハビリをしながら刺青入れ屋として、静かに暮らしていた。
そんな彼の前に、数年前から行方不明となっていた一人娘のリディア(エリン・モリアーティ)が突然姿を現す。彼女は警察と殺し屋から追われているというが…
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・リディアが家を出た理由はキチンと描かれないが、彼女自身が言う”10歳の頃から首を吊ろうとしていた・・”という言葉からメル・ギブソン演じる父親の血なまぐさく、家庭を顧みない生き方を嫌って、家を出たのだろうと推測する。
・だが、リディアは父の血を引いているからか、1年前からヤクをやっていて、ギャングの男が恋人だった・・。
ー 親の生き方がとんでもないと、子がぐれるというパターンですね・・。-
・リディアは、一般人の家に強盗に入ったギャングの弾丸を買って、恋人ジョナ(ディエゴ・ルナ)に渡す。で、パニックになった彼女は、誤ってジョナを撃ってしまい、ギャング達から追われることに・・。
ー 自業自得ではあるよなあ・・。-
<リディアが頼ったのは、久しぶりに会った父、ジョン・リンクであった。
追うギャング達と親娘の荒野でのバトルシーンは、ナカナカ見応えがあったが、同年に公開されたメル・ギブソン監督の「ハクソー・リッジ」のとんでもない、臨場感、緊迫感と比較すると可なり見劣りがしてしまった作品。
メル・ギブソン親父!もう一度、「ハクソー・リッジ」クラスの凄い作品を制作してくれないかなあ・・。>
メル・ギブ版【96時間】
浅い
ウィリアム・H・メイシーとの友情。最初にトレーラーハウスを襲った奴らに対して自警団が駆けつけてくれたところが一番良かったかな。クズなネオナチ親父なんかをどうして父親だと思って接してきたのか、昔はいい人だったのか?ジョン・リンクの怒りはわかるけど、そこまで娘を溺愛するなら、奴を即座に殺してもおかしくなかった。
アルコール依存症の苦しみは理解できるけど、過去の罪を庇ってきたとか、一貫性がないようにも思えたのでその分マイナス。時間が短い作品だし、主人公の苦しみからの脱却といった心理変化がつかみづらいのも原因か。また、ムショ仲間の男も掘り下げ方が浅い。吹替版で見たせいかもしれないけど・・・
そんな中でも愛していたバイクに地雷を仕掛けたところはドキドキ。ここだけは印象的だった。
何があっても信じる
タイトルなし
久々のメル・ギブソン主演映画。いきなり数年間失踪していた娘が恋人ギャングから逃げるため父メル・ギブソンへ連絡し再会するが、それまでの経緯など描写も細かくなく、唐突感あり。麻薬カルテルの甥も弱々しく、世界的な悪党とのことだが、荒野や街で追手が来るが、行き当たりばったりで、綿密な追跡ではなく、恐怖感がない。ラストも荒野で打撃ち合って、死んでしまい、あっけない。
良質なB級作品(カルト化決定)
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