「面白いかと聞かれたら、」ガザの美容室 ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いかと聞かれたら、
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面白くはない。程度の差はあるがみんなビックリするくらい身勝手で感情移入しにくい女性ばかり。つまり、美容室の中にいるのはみんな普通の女性達。違うのは、そこがガザで店を一歩出たら銃撃が起こっている戦場で爆撃のせいで店が揺れているという点。
ロシアからの移民の女性が店主、店の前にライオンを連れて来た男と別れ話がもつれており仕事放棄して彼を心配している美容師アシスタント、彼女に待たされてイライラしている離婚協議中の女性、自分の結婚式の髪とメイクをしに来た27歳と叔母と喘息持ちの母、美容師は2人しかいないのにひたすら待っている口の悪い女性、彼女について来たこれまで髪を切ったことがないヒジャブの女性、1人で来ている女性、親子、出産目前の妊婦と妹。戦時中のため停電でエアコンがなく暑い(うちわもないので手で扇いでいる)のでイライラするのは当然だしむしろ忍耐強いのかもしれないが。そして外で爆撃がある中で取っ組み合いのケンカを始める。店主が「それじゃ男と同じじゃないの!」と2人を止めるが「キャー」と震えてるだけではないのだった。
室内劇で店内だけで話が進むが、外の戦況が極度に悪化し、ラストはアシスタントの男(ハマスに睨まれていた)とライオンが瀕死の状態でトラックの荷台に。
映画はそこで終わるが、この後、彼女たちはどう暮らしていくのか。
美容院で脱毛やメイクもしていたり、男性と会う時はサッとスカーフを頭に巻いたり、文化の違いも興味深い。
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