「キリスト文学だが、あまり構えずに観られる宗教映画」アメイジング・ジャーニー 神の小屋より Naguyさんの映画レビュー(感想・評価)
キリスト文学だが、あまり構えずに観られる宗教映画
モデルのすみれ(石田純一の長女)のハリウッドデビュー作。ミーハー的な興味本位で観たが、ストーリー上も重要なサラユー役でしっかりとセリフもある。しかも主演は「アバター」(2009)のサム・ワーシントンのほか、「ヘルプ 心がつなぐストーリー」(2011)でオスカー女優になったオクタビア・スペンサーも共演している。
原作は、自費出版から口コミで400万部の全米ベストセラーになった小説「神の小屋」の実写化である。キリスト文学に属するといっていい。
妻と3人の子供と幸せな家庭を築いていたマック(サム・ワーシントン)。家族でキャップに出かけたある日、末っ子のミッシーがさらわれてしまう。警察の捜索の結果、山小屋でミッシーの血に染まったドレスが見つかるが、遺体は発見されなかった。それから数年後、悲しみの消えない家族とぎこちない生活が続くマックのもとに、"あの山小屋へ来い"という謎の招待状が届く。
決して聖書や古典的な教えではなく、不思議体験を使って、とても平易な表現で"神の御心"を伝えようとしている、分かりやすい宗教入門みたいな映画。クリスチャンなら心を開いて受け入れられる内容だろう。
"運命のありのままを受け入れ、周囲の人を愛すること"を説いている。"宗教映画?"と構えてしまうと厳しいが、.おそらく無神論者にしても、それなりに”神様の所業の矛盾”をアタマで理解できるではないだろうか。無神論者の自分にしても妙に腑に落ちるスッキリした作品になっている。
(2017/9/9 /新宿バルト9/シネスコ/字幕:横井和子)
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