「凝り固まった思想信条のもたらすもの」パトリオット・デイ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
凝り固まった思想信条のもたらすもの
パトリオットデイ
2016年 米国映画
2013年のボストンマラソン爆弾テロ事件の映画
主人公トミー刑事だけは創作上の人物ですが、あとはほぼ実話だそうです
テレビの再現ドラマ風ですが、演出が良く次第にのめり込んで観るようになる力があります
平和な日常を破壊するテロの怖さ
テロリストとその妻の人物像もリアルで考えさせられます
日本がこのようなテロの標的にならなくて幸せだとつくづく思います
しかし、調べてみれば50年前、東京丸の内で爆弾テロがあり、死者8人、負傷者400人弱というものがあったのです
それも犯人は同じ日本人でした
犯人の凝り固まった思想信条がそのようなテロ事件を引き起こしたのです
犯人逮捕は本作のように短時間ではできなかったものの1年後には4人の犯行メンバがーが一斉逮捕されています
日本にもそのような時代もあったのです
未だに、彼らを英雄のように言う人達がいるなんて恐ろしいことです
いつまたそのような時代がくるかも知れないと思うと怖くなります
劇中、知事だったか、市長がここは私の町だ!と及び越しの捜査陣に公開捜査をせまったシーンの迫力と責任感に感銘をうけました
自分達の町は自分達が守る
当たり前のことです
それを否定することが格好いいような風潮は一体どういうことなんでしょう
コメントする