IT イット “それ”が見えたら、終わり。のレビュー・感想・評価
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ホラーやR15とカテゴリー違い…
印象はありませんし全て中途半端な作品ですね。伝えたい事を詰め込みすぎで普通そこまでダラダラしないよ。ジャンルはホラーでいわゆる「それ」を期待しているにも関わらず 全く筋違いな話し友情や恋愛様々なテーマはあって良いと考えますが何を描きたいのだろうか…普通はさらりと流しますよ。ホラー好きな私には合わない作品でした。
ジョン・ウェイン・ゲイシーがモデルならもっと恐ろしい彼はアメリカ史上Top10に入るサイコパスでありサイコパスでも描いたらどうなのか?メイクはゲイシーの方が遥かに怖く恐ろしい本来のピエロメイクは丸みがありますがゲイシーにはない。このピエロメイクは中途半端で唇に丸みがあり両方つり上がっているし吊り上げすぎです…クリーチャーでもなくこれまた中途半端。
最近なんでどうしても比べてしまいますがカテゴリー違いでしょうが評判は悪いかも知れませんがエイリアンコヴィナントはメッセージ性は強くシンプル。船内映像が暇と思う方も多いでしょうが映像凄いですね。
アナベルリメイク?はホラーのジャンルで同じ子役にしても演技力は凄いです。もっとシンプルであり音響効果も素晴らしい。
この映画をホラー映画カテゴリーのところにあったとします。レンタルで観ても地雷カテゴリーでしょうしホラー好きは「それ」を期待しているのです。この監督はホラーから外れて友情や恋愛を描いた方が良い。スピルバーグ・アルジェント ジェームズ・ワン リドリー・スコット等々ホラーを勉強やり直し。個人的に大変厳しい意見ですがご了承下さい好きな方には大変申し訳ありません。
負け犬達の青春冒険ホラー
しっかり怖いホラーなんだけど負け犬グループの皆の一夏の青春冒険物語でもある。
ほっこりホロリとした次の瞬間にビックリ恐怖が襲ってきたりして忙しいけど新感覚で楽しい映画だった。
メインキャラが多いなと思ったけど、しっかりそれぞれのキャラ付けが分けられていて物語もそれぞれあったので「誰がどんなだっけ?」とならず観れた。みんな可愛い。
変幻自在なピエロの設定がかなりぶっ飛んでるんだけど、わりと実体があって物理攻撃が少し効いてるのが面白い。
オカルト的な怖さとモンスター系の怖さが良い感じにマッチしてて楽しかった。
「怖い場面」を作るためだけのシーンは多めだけどバリエーション豊富で飽きないし、私はまんまと怖がってしまうのでオールオッケー。
理不尽な恐怖の場面を何も考えず受け入れることができた。
ピエロのズンドコダンスにはさすがに爆笑だったけど。
いじめっ子の域を超えた攻撃的すぎる男子や嘘付き過保護の母親、娘に欲望をぶつける父親など人間の怖さも描かれていて、それらを乗り越えていたのも良かった。
特にエディの母親への反抗と、包帯に書かれた「LOSER」→「LOVER」の文字には単純ながらジーンと来てしまった。
最後、恐怖を与え喰らう側だったピエロがまとまって歯向かう子供達に初めて恐怖を覚える図が好き。
ただ、下で浮いてた子達が降りてきたその後がよく分からなかった。
ジョージーのカッパを見つけてみんなで泣いてたってことは、生き返って戻ることは無かったってことなのかな。
原作も前の映画も観てないからそこどうなったの?と気になってしまう…
凝ったビジュアルのびっくり箱みたいなホラーに少年漫画っぽい人間ドラマが良いアクセントになってて面白かった。
ツッコミ所は多いけど、ピエロは特に人知を超えた存在であると思えば普通に楽しめると思う。
スティーブン・キングの小説は好きなので、これも原作を読みたくなった。
中学生日記(デストロイモード)
なんかペースが違うなと思ったらそういうことか。しかし改めて観るとこれでも尺が足りないとは思うので妥当だとは思う。
不安なのはドラマではなく映画制作のペースで背景時代が'80sで続く、これがどうなんだろーなーと。現代アメリカからすると近代アメリカというのは政治的にファンタジー世界なので、ハリー・ポッターあたりと対比して扱うべきなのかもしれない。ハリー・ポッターと殺人ピエロ。いやですね。
ピエロってなんなの?
この映画はリメイク映画というのは知っていた。自分は原作を観ていないが、この映画のピエロはよく分からない。
映画そのものは悪くは無かったが、ピエロの特殊能力?が凄すぎる。
ホラー映画のピエロでの「怖いものに姿を変える」などは分かる。だがこの映画のピエロは幻覚を見して少年を違う場所に飛ばした?りするシーンもあり魔術師かなんかかと思っちゃいました。
改めて原作を観たいと思う。
ホラーとノスタルジーの融合
原作未読。他の映像化作品未見。
恐怖に住みつく神出鬼没のピエロによる恐怖体験。
そのプロットだけきくと、B級ホラー感しか無いが、心に傷を負った少年少女の視点から描くとこんなにも素晴らしい作品になるのかと思いました。
スタンドバイミーを彷彿とさせるキャラクターに引き込まれ、恐怖場面の連続だったはずなのに、最後に心に残ったのは、ラストシーンや彼らが無邪気に遊ぶ場面。
全員が死なずに済むところもよい。
ちなみに1番怖いと思ったのはピエロでは無く、教会の趣味の悪い絵です。
"2+0+1+9+9+6"="27"なのである。怖っ~。
今年9月に全米公開されるやいなや、ホラー映画史に残る金字塔「エクソシスト」(1973)を抜き、すでに全世界で約700憶円を超える特大ヒットを飛ばしているホラー映画の日本上陸である。
本作はスティーブン・キングの代表作で、1990年にテレビ映画化(DVD化)されているものの、劇場映画になっていないことで有名だった。なぜ映画化がままならなかったか。それは文庫本で4冊、1990年版ドラマも3時間を超える大作というところに尽きる。
なので、これはネタバレというより知っていておいた方がいい情報として、本作はエンドロールで"Chapter 1"と表示されて終わる。ヤバっ。
米メイン州デリーで起きた児童失踪事件。その犯人は、子供たちだけが見える殺人ピエロ、"ペニーワイズ"の仕業であった。ピエロのペニーワイズは、子供たちひとりひとりの怖いもの="それ(it)"に変身するのだ。"loser"(いじめられっ子)である、7人の子供たちは一致団結して、ペニーワイズの恐怖と対峙する。"Chapter1"はここまで。
原作では最初の事件(1958年)の27年後、1985年にペニーワイズが再び現れる。今回の映画化では、子供時代の設定が1988年~89年になっているので、ペニーワイズは、その27年後である現代に蘇ることになる。ここからが"Chapter2"になるだろう。
ホラー映画といっても、子供向け"肝試し"レベルで、それほど怖くない。現実的にはツッコミどころ満載。"これはコメディか"と思ったり、少年の冒険ジュブナイル的には、同じキング原作の「スタンド・バイ・ミー」(1986)みたい・・・という感想になるのは当然。
それはスティーブン・キングの思うツボ・・・なのである。
いじめられっ子たちの恐怖の対象は、"いじめっ子"や"お化け"であったり、"失踪した自分の弟"であったり、"家庭内暴力をする親"であったり、得体の知れない大人たちの理屈や言動すべてである。
大人になれば忘れ去ってしまう、お化けの正体は、大人の理不尽な言い訳だったり、子供に隠しておきたいことだったりする。キングの書く恐怖は、思春期の子供たちなら誰しもが持つ不安にある。
後編では、大人になった、"かつての子供たち"が田舎町に再集結して、"それ"に立ち向かう。
ホラーとして本作が怖くない人は、"あなたが大人になってしまったから"である。本作はホラー映画であってファンタジックなジュブナイルだ。さて、"Chapter2"はどうなるか。
"Chapter2"の全米公開は、27年後・・・ではなく、再来年の2019年9月6日と発表。なんと、"2+0+1+9+9+6"="27"なのである。怖っ~。
設定を80年代後半にしたことで、この映画自体が80年代ホラーへのオマージュになっていて、ホラー好きの細かな仕掛けがいっぱいある。「グレムリン」(1984)のポスターや、映画館で上映されているのは、「エルム街の悪夢5」で時代考証(1989)もバッチリ。洗面台から血が吹き出すところは「エルム街の悪夢」(1984)だ。
(2017/11/4 /TOHOシネマズ新宿/シネスコ/字幕:野口尊子)
ジリジリとくる恐怖・・・。
「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」字幕版で鑑賞。
*概要*
スティーブン・キング原作の「IT」をリメイクしたホラー映画作品。
*主演*
ジェイデン・リーベラー
*感想*
リメイク前の「IT」は観ていません。予備知識なしで鑑賞。
予告でピエロが高速ダッシュする映像を観て、衝撃を受けて、あまりホラー映画を観ないんですが、勇気を振り絞って鑑賞しました。(^^;
感想は、ジリジリと怖かった。。怖さはお化け屋敷程度。恐怖を煽るBGM、雰囲気に飲み込まれるホラー映画でありがちな展開が結構散りばめられていて、そんなにめちゃくちゃ怖くはなかったんですが、ジリジリと怖かったですね。
まず、冒頭ビルの弟がピエロに襲われるシーンは、シンプルに怖かった。片手もぎ取られてるんですもん。。シンプルに怖いですよ。。
主人公・ビル達はそれぞれ事情を抱えてて、しかも、その子ども達は不良少年らにいじめられてて、ある日突然、不気味なピエロが見えるようになってしまう、、、
そのピエロは、いろんな姿を変えて次々と子ども達に襲いかかるんですが、あまり怖くない。
ビクッとはなりますけど、、、
でも、良かった所は、ビルの無謀な行為についていけなくなった仲間がビルとケンカして、しだいに仲間がバラバラになって、最後、団結して、ピエロに立ち向かうところは良かった。話の運び方が上手いなって思いました。(^^)
不良少年らや大人達も地味に怖かったんですが、やっぱり一番怖いのがピエロ。
物語終盤は、昔観た「学校の怪談」を思い出しましたね。。
子役の演技は最高。ピエロも怪演もお見事!
怖さはお化け屋敷程度で、ジリジリとくる怖さ、ありがちな青春物語が結構織り交ぜられて、「スタンドバイミー」っぽくて良かった!\(^^)/
あのピエロ、今夜夢に出そうだな…(笑)
恐怖と笑いは紙一重かもしれない
怖そうだな、と思って鑑賞。
大昔に同タイトルのドラマをレンタルして見た事があり、遠い記憶ですが、ピエロが出てきたのは覚えていました。
見終わって思ったことは
スタンド・バイ・ミーや、グーニーズを思い出したということ。
イットを倒す為の子供達の冒険、という感じでしょうか。
自分の子供の頃や、青春時代を思い出す作品なのではないでしょうか。そこに怖い要素が入っている という感じです。
私 的には 怖い、という感じはあまりなく、小学生くらいの子が友達同士で見ると、キャーキャーと言いながら楽しく見れるのでは?と思います。が、R15ですし、実際は、子供には刺激的なのかもしれません。
最初、溝の隙間からイットが出てきた時は、なんだかコントのようで 笑える画でした。
それもそれぞれの感じ方があると思うので、恐怖を感じる人は感じるでしょう。
イットが追いかけてくるシーンなんかは ハラハラして、とても楽しめました。
ツッコミどころ多し!
全体的に脈絡もなく突然出てくるピエロの存在が最後までよくわかりませんでした。
純粋な少年少女に恐怖心ができるとピエロが登場するってことかな。
だから、お父さんは血だらけのバスルームが見えなかったってことかな。
「グーニーズ」や「スタンド・バイ・ミー」ぽかったです。最後のキスシーンは不要!
あと、ツッコミどころも多かったです。
・自宅なのに地下室が怖いって...
・道路の排水溝の口がでかすぎ
・どの家もなんで照明を付けないの?
・井戸のある廃墟はまず窓を壊すなりして明るさを入れなかったの?
・親を殺しても事件化しない
・下水道がダンジョン化
・警察、大人の協力は考えなかったの?
・武器くらい用意しようよ
・水中?に浮かんでた子供たちは助かったの?
エンドロールで「第1章」とあったので、続編はあるみたいです。ピエロの意味は第2章以降に明らかになるかもしれませんね。
クソ・スタンドバイミー
現代でピエロで怖がらせるのは無理がある。
そしてやはり、なスタンドバイミー感。。
女の子はかわいかったけど。
うんこですぎじゃない?ホラーってこうだっけ?
舞台設定が30年前にしてある時点でやな予感はしたけど、結局、続編ありきですよ。。
ハンガーゲームみたいに途中からみなくなるパターン。SAWもか。
ホラー要素も少なめで、なんだかファンタジーのようでした。
2000年上映と言われてもわからないと思う。
折れた腕と食いちぎられた腕の特殊メイクはなんとかならなかったのか(笑)
肩でかすぎで笑いそうになったわ。
最初に出てくる少年が嵐の中でてくのも、排水溝に這いつくばってあんなとこにいるピエロを怖がらないのが不可思議すぎて、
あれ?殺人ピエロは子供を惹きつける設定なのかな?と、あまり集中できなかった。
その後も、子供たちがどんどん怪異に向かっていっちゃうし、この町の子供たちはどこかおかしい、、
あと子供たちのセクシャルなシーン満載だけど、いまのご時世大丈夫だったのでしょうか?R15でもなあ。。
伝えたいことを描けていない
まず始めにホラー的な要素についてですが、過去の映画itのような心理的に追い詰められるようなものは全くありません。分かりやすい音楽が流れだし、予想通りにピエロやピエロが見せる怪物がおどかすだけです。ペニーワイズが初めにジョージの腕に噛み付いたときはガッカリしすぎて力が抜けました。
しかしこの映画で最も稚拙に感じたのは子供達の家庭環境、つまりはトラウマや恐怖にあたるパートの構成です。ルーザーズクラブのメンバー達の多くや学校の不良は、それぞれが家庭内暴力や歪んだ愛情を親から受けています。「それ」は子供達のトラウマや恐怖を利用して襲ってくるわけですから、まあこの映画には必要な存在といえます。問題はそういった子供達の身辺問題一つ一つをとって見た際に、何も脈絡がない、原因も分からない、何一つ根本的に解決しないで終わる、という視聴者おいてけぼり&舞台装置にしか見えない出来に仕上がっていることです。
一言でいって凄まじく安易です。子供が虐待されていればトラウマだよね?だからそれを使って怖がらせるね!本当にそれだけの為に考えたストーリーなんじゃないかってくらいの薄さです。子供達が助け合いトラウマを克服=「それ」に打ち勝つという流れなんでしょうがそれが全く伝わってこない。必然的にルーザーズクラブの友情や結束もペラペラに感じてしまい、見ている方は「なんで?」という気持ちです。監督が作りたかったシーンはなんとなく分かりますが、登場人物がそれを作るだけの部品に成り下がってしまっているような印象を受けました。
不良の少年がいきなり父親を殺したときは、あまりに適当過ぎて少年の役割に同情してしまいました。
オープニングから😱
この作品の良いところはオープニングの子供達の歌😱凄い不気味な感じが映画が始まったと同時に感じた‼️
この映画はスティーブンキングの作品で元作品を観賞した感じは、ホラーではない感じがしたのだがこれは違う
ペニーワイズが凄い不気味だった‼️
瑞々しい恐怖
こういう気持ちになったのは本当に久しぶりで、見ててメチャクチャ怖かったし、終盤は完全に昔の自分と彼ら重ね合わせて
お前ら! 頑張ったな!
と昔の自分と一緒に抱きしめてあげたくなるぐらい彼らの輝きが素晴らしかった。
基本この映画は 意表を突いたタイミングで、物凄い気持ち悪いものが、大きい音と一緒に出てくる という身もふたもない、何なら何のひねりもない手法(もちろん、その中に演出面での様々な計算が張り巡らされているのであろうが)でガンガン見る側をビックリさせて行くが、個人的にはそう言った身もふたもない部分も含めて、この映画の 子供たちから見た 恐怖 というものの描き方がとても素晴らしいと思った。
大人になってから思い起こしてみると 何で昔はあんな物が怖かったんだろう というのは誰しもあると思う。
(夜中にトイレ行くのが怖いとか)
そういう恐怖って大人なっていく過程で割と不透明に乗り越えていってしまうので、実は根本にはあの時感じた恐怖って解決されてなかったりするが、この映画はそういう あの時感じた恐怖 を大人になった自分に改めてど直球にぶつけてくるのが何しろ凄い
今考えると大したことない事でも、その時は子供ながらに切実に怖くて、深刻な悩みの一つだったという事を、単なる懐かしがりだけでなく、その時感じだ恐怖込みで見てる間タイムスリップしたような気分だった
しかもこのお話、子供たちが個々に抱える恐怖と戦い、仲間たちと一緒に一緒に勝利する という部分がとにかく感動的 ひねりのない展開と言われればそうなのだけど何しろ感情移入が凄まじいレベルだったこともあり、みんなで力を合わせてペニーワイズを撃退するシーンでは自分も一緒に戦って勝利したかのようなカタルシスがあって、ずっと心の中で続いていた闘いがこの映画を見たことでようやく一区切りついたような気さえしてくる。
ルーザーズクラブはみんな本当に可愛くて、一人一人抱きしめたいんだけど、それと同時に 戦友 のような印象
こんな 瑞々しい恐怖 を感じる映画中々ない
超絶お気に入りの一本となった
結末が…
序盤から中盤にかけては、ピエロの恐怖が打ち出されおもしろかったです。
しかし、終盤に進むにつれ結末が気になっていくのですが、まさかのオチが「そんなオチ⁈」と残念になるようなものでした。
全体的にはピエロの怖さが出て、面白い作品だと思います。
ストーリーに深みがない...
一言で片付けるなら、"深みがない"ので、評価は低くなりました。
※日本の上映日より鑑賞が早いのは、NZの映画館で見たためです。
<悪かった点>
旧ver.は見ておりませんが、旧ver.があったと知りビックリしました。ので、新旧比較はできませんが、原作が悪いのか、ストーリーに深みがありませんでした。じっくり作品を読めば良いのかもしれませんが、自分のような映画館にごくたま〜に行き、鑑賞する人間にとって多くを知ることはできないので、「これはなんで?」「あれはなんで?」と思うことがたくさんありました。日本の有名所「貞子」なんかは、理由があってああいう形で「呪い」を表現しているとわかりやすいのですが、この「IT」はピエロがどうして湧き出てきたのか、アレ(まさにITですが)は何なのか、というのがハッキリしません。貞子や日本のホラーは魔法、SF、特殊能力のようなものを使うような描写は無かったと記憶していますが、このIT,というかピエロは何か色々すごいです。人から魂を吸い取った(という解釈なのか)り、その吸い取った人間を宙に舞い上がらせることができたり(物語の最後で、無数の人間が宙を舞っています。)、ピエロ自体が巨大化したり、形を変えたり、画から飛び出したり、水の中から飛び出してきたり。要所要所で現れますが、ヤツメウナギの歯のような、プレデターの歯のようなもので人を"喰う"のですが、"喰われた"人間はどうなるのだろうか、というのも映画を見たもののよくわかりませんでした。先に書いたように一部の人間は宙を舞います。死んでいるのかと思いきや、子どもたちの仲間のベバリーは復活するし...。グループの一員のベバリーは良いとしても、あの無数の人間、過去に喰われたであろう人間たちは戻るのか、戻って大切な人を失った家族は実はハッピーになるとかいう展開があるのかと思えば、そんなこともなく...。時間が経ったら死ぬのかな?(死体を浮遊させてるなんて悪趣味なピエロですが)
「ああなるほど!」と思えるストーリーじゃなかったところが、後味が少し悪かったように思います。
あとは、ああいう怖かった体験があっても平然と日常生活を送る子どもたち(男子ですが)や、ベバリーは異常です。リアリティが全然ありません。あそこまでなったらトラウマになるレベルです。(笑)
「俺の家に帰るより、この家(立入禁止の廃墟)に入るほうが俺にとっては容易い」とビルが言い放つシーンがありますが、トラウマティックな体験があった直後によく「ピエロ退治に」とイケるなぁ、と思った次第です。一度は怯んで(しかも危険な目にあって)立ち去るも、「装備があれば」とか言って二度も突っ込んで行くのですが、どんだけホラー耐性あるんだよ。(笑)と突っ込まずにはいられません。
<良かった点>
R16だけあって、まぁ結構グロいです。バスルームの中で血が飛び散って(映画も含めて)かつて見たことのないくらい赤く染まったり、日本の映画の影響なのか、「水」が多く使われているのですが、水の中で「IT」が赤子のようなふやけた死体を喰らっていたり、子供が普通に「IT」の爪で引っかかれたり、「IT」が喰らうときもプレデターの歯みたいになっていて結構気持ち悪いです。悪ガキの2代目ボスが警察官を殺すのですが、そこでその殺された警察官が血まみれになったり、初っ端もジョージの腕が引きちぎれたり。
ストーリーと直接関係はありませんが、羊を屠殺するシーンもありますが、割りと普通に殺していて、ああ、R16ですなぁ。と思った次第です。グロいのがお好きな方は好きでしょう。
1989年という表示がありましたが、そういった時代設定はそれ以降の世代である自分からしてみたらすごく良く出来ていて、そういうのは映画を見て良さを感じられる部分だと思いました。古い屋敷、時代を感じる品々、内装なんかも物理的な所はとても良かったのではないかと思います。
推測ですが、前作より良くなっているであろう、と思うところは、心理的に圧迫感を煽るシーンがあるのですが、その作りが良かったです。ある子供が夏休みだと言って図書館で本を読むのですが、ある時渡された書物がその街の歴史について書かれてあり、その書物の中でピエロが見つかったり、過去にもそういった「子どもたちの失踪事件」で何百人が失踪したり殺されたりという事実を見つけて、そこからホラーの要素が発展していくところや、子どもたち各々がピエロと遭遇を果たして、「えっお前もこんな体験あったのかよ」と不気味な雰囲気を醸し出す所。個人的には「MISSING」の貼り紙が毎日のように更新されていくところや、それが過去にも同じようなことがあって、それがまた繰り返されようとしている、っていう描写はかなり共感できたというか、移入できたというか、あたかもその時代にいるような「こわっ」感があって好きでした。
ストーリーがそんなに良くなくても、という方にはオススメですが、ストーリーでモヤモヤしたくないという方にはオススメできません。ある程度グロ耐性、首がモゲたり、首なし人間が近寄ってきたり、腐ったような顔の人間がたくさんでてきたり、腐ったような手がいっぱい出てきたりするようなのがお好きな人にはとても良いのではないでしょうか。
chapter one という文字が最後にあったので、もしかすると「後半」が今後あるのかもしれません。
249-41
オーストラリアで2度鑑賞。
前作とは比べ物にならない圧倒的クオリティの高さ。またピエロ恐怖症が増えるのでは…
恐怖を引き立たせる視点や、長回しを多用した緊迫感のある映像が無意識のうちに体に力を入
れさせた。
スタンド・バイ・ミー的な友情要素もあり、子供たちは、彼らそれぞれの恐怖に漬け込むペニーワイズへ立ち向かう=それぞれが恐怖を克服するといった物語として成長する物語であり、素晴らしかった。
ペニーワイズの動き、声、時間や場所を問わないバリエーション豊かな攻め方。そしてこれでもかってくらいのコメディ要素。笑った後にヒッっと声を出しながら体を跳ねさせる。そこのギャップもまた恐怖を増長させる。
キャラは個性豊かで全員好きになってしまうはず。吃音のビルは、恐怖を乗り越えるシーンでは吃りが減る。ポンコツのベンは意を決した時には大胆な行動に出る。エディーはよく喋るし骨を治す時の顔が素晴らしい。スタンリーは一番真面目だけど一番のひどい目にあう。リッチーは口の悪さがたまらない。マイクは頼りになる。ビバリーはかわいい。
不気味でキリキリと緊張感を持たせる音楽や子供たちだけではなく大人達の演技や配役、全てにおいて完璧なホラー映画だと個人的には感じた。
Part1であるということなので、大人編のPart2にも十二分に期待していきたい!2017年最高の映画だった。
(映像5 脚本5 演出5 音楽5 配役5)×4=100点
静かな田舎町で相次ぐ児童失踪事件。内気な少年ビルの弟ジョージも大雨...
静かな田舎町で相次ぐ児童失踪事件。内気な少年ビルの弟ジョージも大雨の日におびただしい血痕を残して姿を消す。弟の外出を止めなかった自分を責めながらもまだジョージがどこかで生きていると信じるビルの前に現れた正体不明の"奴"。その頃それぞれに悩みを抱える子供達もまた彼らの街に漂う恐怖を感じ取っていた。"奴"に対する恐怖を共有した彼らは勇気を振り絞って立ち向かうことを決意するが・・・。
暗い納戸や地下室、浴室や廃屋、至る所に潜む大人達には見えない恐怖。理不尽な大人達や粗暴な不良、陰湿なイジメっ子達に対する怒り。大人達がかつて味わったそれらの感情の狭間を跋扈する"奴"と戦う子供達の勇気と淡い恋心に胸打たれます。要所に滲む『スタンド・バイ・ミー』オマージュ、1989年が舞台ゆえ街の映画館で上映中の映画タイトルやサントラのさりげないチョイスも秀逸。かつてのモリー・リングウォルドを彷彿とさせる美少女ソフィア・リリスにドギマギさせられる少年達の愛おしさと自身の思春期の思い出もシンクロする、残酷なのに美しい作品です。
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