新感染 ファイナル・エクスプレスのレビュー・感想・評価
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その時に見るもの
ゾンビ物とはいってもパニックを重視したホラー映画だ。『ワールド・ウォーZ』に近い。
外にもゾンビ、車内でもゾンビ。さあ、どうする?で、娘を守り通せるのか?これがメインで展開される。ここではゾンビはモンスターというよりも災害に近い描き方をしている。そのために人も狂気の部分よりも臆病な部分に焦点がおかれている。
主人公のソグも最初は自分と娘のためだけに動く。これも臆病だ。
臆病と書いたが、それは自分と同じだ。ソグを通して自分を見ているわけだ。当たり前だ、現実でもそうなってしまうに違いないから。だからあの憎たらしい常務とたいして変わらない。
しかし、サンファ達と行動を共にしているうちに計算高い臆病者であるソグが変わってゆく。これは「自分もそうあってほしい」と願うものでもある。なにしろソグを通して自分を見ているのだから。
だから、ある意味、あそこはとても優しい。ソグがその時に見るものが、ソグの「本当」であり、自分にとっても「本当」であってほしいと願うものだから。
だから決して後味は悪くない。いい映画だ。
…この演出法は
プラピの「World War Z」にソックリ!
前宣伝が大きかったので、あまり好きではない韓国作品と知りつつも観に行ったのに…
ありきたりのゾンビ・ムービーでした。
まぁ、いい勉強になりました。
攻撃仕返してもしぶとく追いかけてくる、襲ってくるのはこの手の話では当たり前だし、列車にしがみついてくるシーンには恐怖心より笑いさえ起きたほど。(実際あちこちのシーンでクスクス笑いました)
間延びしているし全然怖くなかったので、私自身にとっても記録的な低評価です。
今まで見た中で一番の悪役^ ^
ゾンビ映画はそんなに見ない方だが、これは圧倒的に面白かった!
王道の家族もののストーリーと、ゾンビと戦うのではなく逃げるという設定で非常にハラハラするしハッピーエンドだしで文句なし!
ただ、
個人的にはあのおっさんは、今まで見た映画で一番の悪役じゃねーかと感じた。
言動一つ一つが、最初は恐怖に怯えるというものだったけど、だんだん実は私利私欲なんじゃないかと感じさせるイライラ感に変化。
行動一つ一つが、怖さから来る防衛本能というものだったけど、エスカレートしていきこいつ死ねばいいのにのオンパレード。
挙句そこまでの行動の理由が、スーパーしょーもない。マザコンかい!
かくして、トップクラスの悪役が誕生(個人的に)した素晴らしい映画でした!
ガラスのドア越しの、どちらが怪物か分からない戦い
面白かった、圧倒的に。突然ゾンビ化した人と一緒に閉じ込められた電車の中という密室物だけでも映画になりそうなのに、それだけで終わらない、どんどん状況が変わっていく中で希望と絶望で心をシェイクされる。ゾンビの中を通ってきた人を締め出そうとする人と、中の人の争いが恐ろしかった。しかも扇動するおじさんが一番怯えているとか、みんなが人間臭すぎて、もう、見てるのが辛い。主役がゾンビ化していく中、最後に思い出すのが赤ちゃんの時の娘とこは泣きました。
また会う日までさようなら
100億ウォンの価値!!韓国発のバンデミックゾンビ映画。
KTX同様、ストーリーもアクションも最高の疾走感。ソウル発、釜山行きの高速鉄道KTXを舞台に展開されていく騒動や人々が織りなす人情味は、飽きさせることなく2時間の旅を演出してくれていました。
街中で続々と感染者が増殖していく中で、疾走するKTXだけが異空間な感じで、北から南へどんどん舞台が移るにつれて、スケールも大きくなっていくので、終息があるのかスクリーンにクギづけで、ハラハラドキドキ興奮しっ放しでした。
極限状態になった時に浮き彫りになっていく人間心理の描写が特に面白かったでした。自分の保身を優先する者、人を助けようとする者と顕著になっていく中で、自分は老姉妹に感情移入しました。姉妹で両極端な性格であったり、逃げた時に乗った車両が前後に分かれたことで、それぞれの運命も分かれてしまったのには、描写がうますぎて「やられた!」と思わず興奮。先に感染者になってしまった姉を隣車両のドア越しから、まざまざと眺め見た妹が憂いの表情で「いっつも人の事ばっかりで。損して。最後がこんなんじゃ、あんまりな人生じゃない…。」みたいな台詞を泣きながら吐いた時には、自分も思わずウルっときてしまいました。
自分優先もダメ。他人優先もダメ。じゃあ、こういった極限状態で取れるベターな行動ってなんだろう?って、見終わった後もずっと考えてしまいました。。
字幕、吹替どちらもそれぞれに良さがあって素晴らしかったでした。
ただ、ゾンビ映画大好物者としては、1つだけ不満が。事の発端をニュース映像や会話の中での説明で終わらせるのではなくて、バイオ工業団地で起こった突然変異のリアルシーンを回想で織り込んでくれると、より臨場感があって、なお良かったのになぁ〜と思いました
傑作
コン・ユさんが好きなので、広島での新感染の試写会にいってきました。
登場人物の背景がきっちりと描かれていて、
コン・ユさん演じる父親が成長していく過程が描かれていたり、人を助ける人がいれば、
自分さえよければいいと思う人もいたり、
この映画のように人間が極限状態に陥る時に自分はどうなるだろうなと思いました。
ただ、なぜその菌が蔓延する過程の前フリが鹿だけなのはイマイチピンときませんでした。
前フリもうちょっと丁寧に描けば良かったなと思いました。
脚本と役者は素晴らしいので、ぜひヒットしてほしいです。
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