「泣けるゾンビ映画」新感染 ファイナル・エクスプレス とうきさんの映画レビュー(感想・評価)
泣けるゾンビ映画
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ゾンビ映画はこんなに泣ける物だと思わなかった。
今までゾンビ映画のイメージは「バイオハザード」や「I Am Legend」等アメリカン系の映画で、大体アクション、グロ、あと1人のヒロイズムを中心的に描いている物語のイメージです。
「新感染」ももちろんアクションやグロがありますが、何より人間性を一番スポットライトしてる感じです。家族愛や友愛だけではなく、私欲や利己主義まで正と負両方の感情を見せて、必ずどっちが正しいか無理矢理正論化することなく、ただ極限状態で人間はどう行動するか描写したただけで、観客はその一連を目撃することにより自然的に登場人物と共に感情が高ぶります。
かなりスピード感があり、無駄なシーンがほとんどなく、予想のつかない展開で衝撃的な話でした。終わり方も結構気に入りです(めちゃくちゃ泣きました)。結局どうしてこうなったのか少ししか説明がなく、色々ハッキリしていない状態ですが、まあゾンビ映画の背景は大体ウィルスのせいだからそこはあまり気にしなかったです。
没頭できる映画としては満点あげたいですが、話の発端(事件の発端ではなく)に違和感あるから、少し減点させます。そもそも物語は列車に1人の感染者が乗車してから始まったんですが、この映画の設定によると感染してから数分内には絶対にゾンビになるので、あんな既にボロボロの状態で誰でも気づかずに駅に入って、乗車し、ゆっくり発車を待つ時間がないはずです。全編を通して例外者は冒頭のその1人しかいなかったから、凄く不自然と感じました。
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