劇場公開日 2017年9月1日

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「まさかの感動の余韻。極限状態で光る、父の愛。」新感染 ファイナル・エクスプレス 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0まさかの感動の余韻。極限状態で光る、父の愛。

2017年9月14日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:観たことのないスピード感のあるパニック映画。極限状態で他人を犠牲にして助かろうとする人間達の中で、家族を守ろうとする主人公達の姿にも感動。
否:やはりグロシーンは少なからずあるので、本当に苦手な人には向かない。展開もかなりのご都合主義。

 我を失った感染者達が、列車内で、駅のホームで、そして線路で、押しくらまんじゅうのように累々と迫ってくる描写は、これまでのパニック映画では観たことのない恐怖の映像です。そんな感染者から1台の列車を舞台に逃げ惑う、スピード感溢れる展開は圧巻です。
 しかしそれ以上に驚きなのは、娘を想う父の愛が丁寧に描かれていること。生きるか死ぬかの極限状態に置かれた時、他人を犠牲にしてでも自分だけ生き残ろうとする人間が増えていく中で、あくまでも冷静に大切な人を守ろうと奔走する人々の姿に、不覚にも感動させられます。
 急に驚かせるシーンも少なめなので、パニック映画が苦手な方も、是非チェックしてみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド