ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走のレビュー・感想・評価
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フランス産ドタバタコメディ
思っていたより、意外と良かった。フランス産映画と言えばTAXIやヒットマン、パルクール発祥でもあり割とアクションが多いイメージですが正直フランス産コメディはあまり観賞した記憶が無い。だけど今作品、想像以上に面白かった。バケーション先に家族(夫婦、娘、息子)が車で移動するのだが、親父(祖父)によってトラブルに巻きこまれる整形外科医の物語。この親父がる70近くになって女に惚れるわ、困ってるピアスだらけのパンク少女を勝手に車に載せるわ、トイレに物をつまらせて水浸しにするわ、まあ、ひどいトラブルメーカー。それが重なり、家族はバラバラになりそうになるが最後には絆を取り戻しハッピーエンド。フランス俳優はあまり知らなかったけど主人公の整形外科医がアイアンマンのロバート・ダウニー・JRにそっくり!ちなみに親父役はレスリー・ニールセンにそっくりで笑ってしまう。少し下ネタっぽいシーンもあるので家族で見るにはお薦め出来ませんがハリウッド産コメディに飽きたら是非どうぞ。
笑える
本映画の企画を考えた際にプロデューサーたちはニコラ・ブナム監督の名を真っ先に考え付いたのだという。物語は『世界の果てまでヒャッハー!』と全く違うけれど核になるのは同じことで、“スピードを落とせなくなった狂気の車の中の一家”を描いていた。アクション映画を作れる監督はいたが、彼らにはコメディの感覚が欠けていて、逆にコメディの監督はアクション映画に慣れていなかった。ニコラ・ブナム監督なら二つの要素を融合してうまく映画を作れると考えたのだ。「私にとって何より魅力的だったのは、アクションとコメディを混ぜ合わせること、それによって映画の内容が豊かになること、そして突飛な面もあるところだ。この種のシーンを撮った監督は多くはないけれど、ディノ・リージの『LE FANFARON(原題)』には、俳優が本当に運転している場面があった。このシーンを撮るために、撮影隊はカメラマンを乗せた台車を使ったんだ。60年代の映画だから、まず道を撮ったら振り向いて運転手を撮ったのがわかる。30年前でも撮れたとはいっても、撮影には1年かかっただろうね。私の大好きなジャン=ポール・ベルモンドの今ではもう作れないアクションコメディも思い出させる。確かなのは、現在の技術なら、いろいろなことが簡単になり可能性が広がったということ。『ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~』は見たこともない斬新な映画で、アメリカ人でさえこんなのは作っていないね。」本映画はほぼ車中の中で話が展開していく。画面に一番登場するのは家族を乗せた新車、メドゥーサだ。現場ではこの車に最初から最後までストーリーを合わせなければならなかった。翌日に撮影するシーンの準備をする老女優のように、メカニックや車のメーカー、メデューサのためだけに呼ばれたエンジニアなどの大勢のスタッフが日々この物言わぬキャラクターの為に時間を費やした。メドゥーサの一番大変だった撮影シーンは、トムがダッシュボードを引き抜くシーンだと監督は語る。「映画の中ではメデューサは暴走しているのでずっと走り続けないといけなかった。でも実際には引き抜いたら車が止まってしまうケーブルがあったんだ。大きな賭けだったよ。車が演技を続けるために、トムがいくつかのケーブルに触らないようにしながら足で蹴らなければならなかったなんて、恐ろしいことだ。まさにメデューサは俳優、いや老女優だ。」「ぜひこの映画を撮りたい。シナリオに書かれたとおり一語一句をそのまま、つまり偽物は使わず、スタジオの中ではなくて道路上に人が乗った車を走らせ、彼らを叫ばせてそれを撮りたい」監督からこのアイデアを最初にプロデューサーへ話したという。「おもしろいのは、全員が「出来ない」「諦めろ」ではなくそれを素晴らしいと考えたことだったよ」。しかし、準備が進み実際に現場に出た際に、最も難しく危険な方法で撮影しようとしていた事に気づかされたという。「例えばこんな事があった。陸軍が電波をシャットアウトしている地域を移動していたため、コミュニケーション用のネットワークがなくなってしまったんだ。突然撮影中にスタッフとやり取りできず、同時に全員にストップをかけられなかったり動かせなくてしばらく撮影ができなかった。トランシーバーが作動しないために300人の人間が動けなくなってしまう。それは完全に予想外の事態で、すべてを実際に撮影するという事の危険と難解さをまざまざと感じたよ。そうして撮影中にみんながプロジェクトの壮大さを実感したんだ。」車の中の俳優を撮影するのが難しいのは、技術スタッフのためのスペースがないことだった。だから演技する車を追う二番目の車に、通常はカメラの後ろにあるものを持っていかなければならなかった。メデューサの隣を同じスピードで走り、だれもが機材をかかえて130kmで走っていたというのだ。130kmで走る車の前でカメラを肩に担いで撮影するのは尋常なことではなかった。撮影監督のアントワーヌ・マルトーと監督は毎日、撮影装置をシーンに合わせて調整した。どの部門でもそれまでにない新たな挑戦を試み、各部門のチーフが、技術的な面が映像には映らないように考え、各スタッフの努力の積み重ねが作品にリアリティをもたらし、そして俳優の演技に鬼気迫るものが宿った。撮影後、監督はこう感じていたという「二度と同じことはさせてもらえないだろうね。(笑)」実際の速度で走りながら撮影することを知らされた俳優陣は誰一人として嫌がらずむしろこの挑戦を喜びさえしていた。主演のトム・コックスを演じたジョゼ・ガルシアは語る。「この撮影をグリーンバックでやるのなら、がっかりしただろうね。しばしばコメディでは、要求が大きくて多すぎるという問題があって、出来っこないと諦める事が多い。でも監督は技術的に完璧を目指して自らハードルをあげたんだ。もしもこの映画を他の誰かと撮るんだったら、私は引き受けていなかったろうね。」実際の現場での撮影は俳優陣にも刺激になっていた。空気を読めないやっかいな叔父・ベン役のアンドレ・デュソリエは語る。「実はとてもわくわくしていた。この映画では、実際に車の中での撮影だった為、強烈なリアリティに直面したからこそ出来る演技というのがあったよ。ただ、正直なところ私は「どうやってやるんだ? どうやったらできるんだ?」って思っていた(笑)初日は車の中でのコメディーシーンだったんだが、メデューサのスピードが速すぎて、事故ばかり起こしてほんとに肉体勝負だったよ(笑)。時折「俺は今アクション映画の撮影現場にいるのか?」と思ったくらいだ。ただ私の知る限り、この種の映画は未だかつて見たことがない。少なくともこのように制作された映画はね。」 この映画が初長編映画出演、初スタントになったというジュリア役のカロリーヌ・ヴィニョは笑顔でこう答えた「脚本を一気に読んで、読みながら大笑いしたわ。読み終わったとき、人生で初めてこう思ったの。「ぜひこれを演じたい」って。ただ実際の速度で走る車の中で演じるのはとてもハードだったわ。でも監督もアンドレもジョゼもとても素敵な方々で私に手を差し伸べ、自信を持たせてくれたわ。ただ毎日160㎞の車の中にいたのでいつの間にかこのスピードが日常の一部になっていたわね(笑)」
最後はヘリで車ごと吊り上げられて無事救出。出産も無事に終わり、エレベーターに乗るとまた最新のテクノロジーに閉じ込められるユーモアのあるエンディング。エンドロールの所長と高速警備隊員とのやり取りも笑える。
久しぶりに面白い当たりの映画だった!
実は途中寝落ちしてしまったんでレビューを書く資格がないかもしれません。
目覚めたときには既に高速に乗っていてブレーキが効かない状態。
映画のスピードシリーズと同じような展開かと思いきや
そこは笑いどころが一杯で楽しめます。
整形外科医のトムは妊娠中の妻ジュリア、変わり者の娘リゾン、ヤンチャ...
整形外科医のトムは妊娠中の妻ジュリア、変わり者の娘リゾン、ヤンチャな息子ノエ、そして彼女にフラれて落ち込んでいる父ベンを連れて、買ったばかりのハイテクワンボックスカー、メデューサでバカンスへ出かけるが、最新機能を満載したメデューサはいきなりバグってしまい、時速160キロ以下に減速出来なくなりパニックに。ハイウェイパトロール、サービスエリアで休憩中の怪しい男、ディーラーの営業担当、あらゆる人達を巻き込みながら爆走するメデューサの車内では家族間のイライラに火がつき目も当てられない修羅場に・・・というノンストップアクションコメディ。
CG全盛のこのご時世に本作はまさかのオールロケ撮影。実際に路上でブッ飛ばしながら撮影しているので背筋がピリピリするほどにリアルな臨場感。非常に洗練されたストーリーで、冒頭から仕込みまくった伏線を手際良く回収しつつ爆笑ネタを次々に投下する演出は痛快そのもの。喉越しの良さという意味では『キャノンポール』や『トランザム7000』等に近く、ハル・ニーダム作品へのオマージュが全編から滲む圧倒的な娯楽作品でした。
ブラックで笑えない
もっと楽しませてほしかった!
汚ないし荒いし下品
後続車や迷惑かけた人たちに
謝罪の気持ちが無さすぎて呆れる!
一番可哀想な被害者のBMWの人にはほんと酷すぎる
なに、あのラスト
なんで笑えるの?
自分が事故の巻き添えにあって
車も体もガタガタになってるのよ
信じられなかったわ!
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