ごはんのレビュー・感想・評価
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稲と共に、役者も育つ
上映館が菊川というので、静岡じゃ無理だと思っていたら墨田区(笑)
「侍タイムスリッパー」の安田監督の一つ前の作品。侍タイの助監督役、沙倉ゆうの主演。侍タイ関係だとお寺の住職と奥さん、撮影所長が出ています。
メインの2人が、稲が育つのと共に、演技力も成長して自然になっていきます。
監督はこの映画の後に、親から米作りを引き継いだそうで、引き継いだのがこの映画がキッカケなのかと思ったり。こんな映画を作っておきながら、継がない訳にはいかないとか?
福本清三さんのセリフのある演技は「太秦ライムライト」を始め、「科捜研の女」のアメリカのテリヤキソース王とか、いくつか見ていますが、この作品が一番自然だったような感じでしたね(偉そうですけど)。あまり力んでいない場面が多かったからでしょうか。その昔「探偵!ナイトスクープ」で、福本さんのことを調査した時の、オフの時の福本さんの雰囲気に近かったように思います。ちょっと斬られ役を連想させるセリフもあったり。この映画も東映京都撮影所が協力したようですが、福本さんの関係でしょうかね。特に撮影所で撮影した感じはないです。
自主制作っぽい感じは侍タイよりは強いですけど、監督や演者の思いは伝わってくる作品です。
50000回斬られた男の助太刀
令和米騒動の最中に鑑賞することになってしまった。
余計におまんまの有難みを感じることに😥
侍タイムスリッパーを観て、京都で実際に稲作をしている監督の作品を観たくなって菊川詣。
初めての菊川ストレンジャー。
この界隈は居酒屋の誘惑が多過ぎる😅
親の背中を追いかけて生きていける人の幸せ。
ゲンちゃんとヒカリの異なる立場からそれをじっくりとみせられた。
自分の父親をゲンちゃんに取られたような気持ちになって、嫉妬のあまり、明日から来なくていいとゲンちゃんに向かって言ってしまうヒカリ。
東京で派遣切りされた元バスガイドのOLが下請けのそのまた下請けの労働者切り?
そりゃないぜ。
しかし、互いを思い遣り、歩み寄り、すぐ仲直りする二人。
出穂(しゅっすい)
勉強になった。
実るほど頭を垂れる稲穂かな。
稲の海の上を渡る風。
金色の稲穂を照らす夕焼け。
ゴッホの絵みたいだった。
アカガエルもいた。
タニシもいた。カマキリも。
YANMARの赤いコンバイン🤩
つい、小林旭のあの歌が····
亡くなった父親が苗を植え、自分が初めて収穫したお米を一人で食べることになったヒカリ。
ゲンちゃんの九州弁から訛りが消えた。
ゲンちゃんの思い遣りは柄にもないやせ我慢😄
武士は食わねどやせ我慢。
心の中で自分を戒め、
「今日はまだその時ではない」
とつぶやいたに違いない😎
ゲンちゃんには幸せになってほしい。
🎶 風に逆らう
俺の気持ちを
知っているのか
赤いコンバイン〜
🎶
燃える男の赤いコンバイン
それがお前だぜ
いつも仲間だぜ〜🎵
刃物はまかせろ❗
50000回斬られた男の助太刀!
福本清三さん。
実にお見事でした🙏
沙倉ゆうのさんのバスガール姿がみたかった❗
発車〜 オーライ🎵
あかるくあかるく走るのよ〜🎶
おわり。
米作りエンタテイメントムービー、だそうだ。
「侍タイムスリッパー」の私のレビューに共感を頂いた方のレビューを読んでいたら隣に安田監督の前作「ごはん」(2017)のレビューが。はて?なんと現在都内で上映中ではないか。
9月24日(火)
都内東部にある唯一のミニシアター、客席数49の菊川のストレンジャーで「ごはん」を。
[粗筋]
父親の急な訃報に東京で働いていたヒカリは故郷の京都に戻る。幼い時に母を亡くし、東京に就職したヒカリは正月にもわだかまりのある父のいる実家に帰っていなかった。
亡くなった父は年老いた農家に頼まれ30人分の田んぼの耕作をしていた。ヒカリは米作りは素人だったが、父が残した田んぼの稲を、頼まれた農家のためにもなんとか収穫までこぎつけようと引き継ぎ、父に弟子入りし米作りを学んでいた源ちゃんと協力して米作りに精を出す。東京の派遣会社からは解雇されてしまう。ゲリラ豪雨で駄目になる田んぼが出たり、熱中症で倒れたり、収穫中にコンバインが壊れたりと、様々な苦労の中、やっと収穫にこぎつけるのだった。
自分で収穫した米を精米して炊いて食べた「ごはん」の美味しかった事。
父に感謝した時にヒカリは初めて気付く。父が亡くなるまで被っていたボロの麦藁帽子にマジックで書かれた文字に。それは小学生のヒカリが父に贈った麦藁帽子に書いたものだった。
安田淳一監督がどんな映画を撮っていたのか観てみたくて菊川まで足を運んでみたが、素晴らしい米作りエンタテイメントムービーだった。
日本の米農家の就労年齢が65歳を超えていること(新潟の私の親族も高齢で田んぼを若い人に任せている)
米作りには過去の経験則が活かされていること
稲の鮮やかな緑と田んぼを渡る風の美しい風景
黄金色に実った稲穂の頭を垂れる姿
水が出入りする田んぼの姿の変化
これらを見せ、米作りの大変さと喜びを見事に表していた。
一度押し入れにしまい込んだ父の麦藁帽子を、美味しいご飯を食べてもう一度引っ張り出して飾ろうとする時に自分が書いた文字に気がつく所も良かった。
先週「侍タイムスリッパー」を観たばかりなので、ヒカリは助監督の優子ちゃん、父親は撮影所長、おばさんはお寺の奥さん、葬儀の客には住職もいる。安田組なんですね。
そして、いちじくやトマトを作っている農家の西山さんとして登場するのが、福本清三さんだった。
鎌での稲刈りを手伝う時に「刃物の事にはうるさいぞ」なんて台詞があったりして。
結局、殺陣師の役をやってもらいたくて「侍タイムスリッパー」の脚本を監督が福本清三さんに送っていた事が、後に東映撮影所を使える事に繋がったようなので「侍タイムスリッパー」のクレジットに福本清三さんが登場するのだろう。
今日、菊川でやっと入手した「侍タイムスリッパー」のフライヤーに安田淳一監督の言葉が載っていた。「お米も映画も丁寧に作っています。」
安田監督、「ごはん」を観てもそれは判りましたよ。
監督がつくる米を食べてみたい
いまの米作り農家を知るに最適な映画
お米作りに込められた想い
400万円の低予算でここまでできちゃうの??
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