ジェーン・ドウの解剖のレビュー・感想・評価
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「怖い!」のひと言
検死のために死体解剖するシーンのあまりの情け容赦なさにまずビックリ。これがどこまでリアルかは一般人には知る由もないが,解剖の素人にとっては十分にリアル。この手のショッキングな映像が苦手な人にとっては冒頭の30分すら耐えられないかもしれない。 解剖が進むに連れて明らかになる死体の異常さが2番目のビックリ。次から次へととんでもない事実が飛び出してくる緊迫感がたまらない。 解剖を進める親子の周囲で怪異現象が起こり始めるのが第3段階。それまでは解剖が主軸だったので怪しいながらも科学的な雰囲気が感じられたが,この辺りから物語は一気にオカルト的ホラーに突入。 結局のところ「ジェーン・ドウ」とは何者だったのか。一応その素性と事の真相が提示されるが,掘り下げ方が甘いのがもったいない。 それにしても,ジェーン・ドウが死体なのに美しい。物語の怪しさと薄暗い地下室とのコントラストが実に強烈だ。
清々しい怖さ
これまで食わず嫌いで避けていた初ホラー。この1本からスタートが出来て良かったと思えた作品でした。 まず第一に死体が美しい。そして肉体のパーツや人体のリアリティー、ディテールの正確性が凄い。そしてテンポ良い恐怖がやってくるのである。 序盤、中盤、終盤それぞれの中にも細かな起承転結があり主人公の演技力にも引き込まれた良作でした。早く次回作が観たいです。
私の中で最高 ドキドキな怖さと次に起こる怖さ ずうっと見入ってしま...
私の中で最高 ドキドキな怖さと次に起こる怖さ ずうっと見入ってしまう 誰も助からない映画 魔術の怖さたまらんですね また続編とかありそうな??終わり
美しき死体
美しき肢体、いや死体?。 最近死体ものが多い気がしますが、ゾンビでないのが良いですね。 こんな感じの怖さが良いです。 美女だからなおさら。 しかもオカルトっぽいのがそそります。 いつも思うが、こんな職業もあるのですね・・・・
正統派
私はホラー映画にそこまで精通している訳ではないが、期待を裏切ってくることもなく、ちゃんとスリラーポイントを抑えてて素直に楽しめた。収束もまさにコレ!という感じで良かった。 特筆すべきことは、複数回ジェーン・ドゥーを真正面から映しているシーンがあるが、まるで生きているよう。これ以上はネタバレになるので割愛。恐怖を煽られた。
鈴の音
静かに淡々とこわいです。 遺体の足首に鈴を付けるって 初めて聞きました。 たしかになるほど〜ですが、 やたら怖さ倍増。 途中、お父さんと一緒でほんと良かったよ〜 と真剣に思ったりして。 あれ、一人きりだったら 気ぃ狂ってお終いになりそ。
ちょうどいい怖さ。
久々にいいホラー映画を観ました。怖いのがくるのが分かっていながらも驚いてしまったりして、緊張感とスリルを味わうことができた。とても楽しい1時間半だった。 僕は割と大丈夫でしたが、心臓や脳が出てきたり、お腹を裂いたり、骨を折るシーンがあり、結構グロいので、苦手な人には向かないかもしれまん。 ラストはいい終わり方をしたので大満足です。グロいのに慣れてる人にはとてもオススメ。
最初に見つかった場所の意味が・・・
身元不明の遺体を解剖をを進めていくうちに・・・ って話しの進め方は面白い。 話が進むにつれて「こうなるのか。」って感じたけどYouTubeの予告編見た時に何となく理解していたので意外性はなかったかな。 しかしながら1時間30分以内の作品なのにやけに長く感じたんだよなぁ・・・ 個人的には間延びしているってのかテンポが悪いのか? まぁ、結末と冒頭のシーンが繋がっているのはこの手のジャンルにしてはよく出来ていると思えました。 ただし身元不明遺体が最初に見つかった場所が結末見ても繋がらなかったのが個人的には残念。
なかなか
印象的なビジュアルに惹かれて鑑賞。 ホラーはあまり観ないので他作品との比較は出来ないが、なかなか語り口も演出も良かった。 予想がついてしまうところが少し多いのと、終盤セリフでの説明過多になってしまうのが多少の難か… あと、ジェーン・ドウ役の方は美しかった…
何も足さない、何も引かない、正統派ホラー芸術
R15+のホラー作品。タイトルを直訳すると、"身元不明者の検死"。"Jane Done(ジェーン・ドゥ)"とは、身元不明の女性呼称。ちなみに男性の場合は、"John Doe"で、日本語では"名無しの権兵衛"といったところ。 遺体安置所で検死を行う、ベテラン検視官と助手の息子。ある日、緊急で警察から依頼された検死遺体を解剖していくうちに、つぎつぎ起きる怪奇現象と、徐々に判明していく驚愕の事実。 何も足さない、何も引かない、正統派ホラー芸術である。尺も86分とコンパクトで潔い。近年のホラーはもっと激しく、もっと変化球を!とヘビーにVFXを駆使した挙句、逆にリアリティを欠いて、何が面白いのか分からなくなってしまったりする。 しかし本作は静かで怖い。遺体安置所は地下にあり、停電でエレベーターが止まり、非常階段口も倒木によってドアが開かず、密室になる。元凶が動かない死体なので/周囲で起きる不可思議な現象でじわじわと追い込んでくる。結局は、フツーの肝試しがいちばん丁度いいのかもしれない。 ヘタなトリックを使わないノルウェー人監督アンドレ・ウーブレダルの、リアリティ描写も丁度いい。 セットで再現された遺体安置所のディテール、遺体の解剖手順の正確さ、流れ出る血液、切開される皮膚や取り出される内臓の質感、ジェーン・ドウ役を演じるオルウェン・ケリーの美しさ(といっても死体)。クリアで高解像度な画質でも破綻しない。ホントは、音声もドルビーATMOS仕様なのだが、シネマカリテにそんな設備はない。 配給の松竹エクストリームセレクションの第一弾とされ、公開は全国わずか4館。しかも第ニ弾の「アイム・ノット・シリアルキラー」が控えているので3週間限定公開。オープニングロゴの"松竹富士"が青いので、新たなクリエイター発掘の"松竹ブルーライン"レーベルに属するようだ。ブルーライン作品はめったに目にしないので、基準がよく分からない。 ちなみに字幕翻訳のテロップがない(これは配慮に欠ける・・・)。劇場パンフもない。 (2017/5/22 /シネマカリテ/シネスコ/字幕:表示なし)
タン塩を食べたくなる
質の高いホラー。 ホラー定番のジワジワ高めて突然驚かせるような演出も、ありがちなちゃっちいものでなく真正面からこちらを怯えさせるようなもので、本当に怖くて何度か声をあげてしまった… 遺体の造形や解剖シーンはリアルで生々しく、見た目だけでちょっと鳥肌が立ってしまった。 ジェーン・ドゥ役の女優がちゃんといるみたいだけど、あれはどう撮影したのかもちょっと気になる。 カーブミラーや遺体の足についたベル等の小道具がすごく効果的に使われていて怖さが増した。 映像の撮り方にも凝っていて綺麗で良かった。 救いのないストーリー、惨劇の連鎖を示唆する最後のに冒頭シーンが繋がってゾワゾワした。 ジェーン・ドゥの過去の映像や動いてる姿を見てみたい気もするけど、そんなシーンを入れないのが効果的なのかも。 86分と短めだけど、終始濃厚な死の匂い漂う良い映画だった。
反芻
一家惨殺現場で半分土に埋まった状態で発見された外傷もなく生きているかの様な身元不明の美しい死体と、それを解剖する検死官親子の話。 皆無な訳ではないけれど、突然の大きい音やアップで驚かせる訳でもなく、お化けの様なチープなメイクをする訳でもなくて、生々しい解剖とそれに相応しいダークでミステリアスでファンタジーな様相のホラーで、不気味さと不穏さとグロさにハラハラドキドキ。 生々しいのとかグロいのが苦手な人は吐き気がするかも。
正統派、ホラー。
久しぶりにじっくり見れたホラー映画だった。 スラッシャー的なこけおどしも無く、びっくり音で脅すわけでも無く、ストーリーも理路整然としているし。 オープニングとラストシーンが結びついて、また続きにつなげるってのもなかなかな展開。 いろいろな意味でリングに楽しめる作品でした。
全編検死台に横たわっているだけのジェーン・ドウがとにかく美しい!キリキリとテンションを上げていく恐怖描写が印象的で上品な密室ホラー
片田舎で検死所を営む親子の元に一家惨殺事件の現場で半分地面に埋まった状態で発見された身元不明の女性の遺体"ジェーン・ドウ"が持ち込まれた。早速検死を始めるが遺体には目立った外傷はない。死因を特定するために解剖を始めると異様な実態が次々に明らかになるとともに検死所のラジオが不穏な音楽を奏で始める・・・。 昨年話題になったウルグアイの新鋭フェデ・アルバレスの『ドント・ブリーズ』との類似点が多く、密室の中で静かに始まりキリキリとサスペンスのテンションを上げていく恐怖描写が印象的で、テンションに耐えられなくなった客が逆に爆笑してしまうほど焦らしに焦らす憎い演出。それでいてジェーン・ドウの解剖シーンは緻密にじっくり魅せる。冷たい蛍光灯の明かりに照らされた臓器はグロテスクというよりはどれも美麗で嫌味が全くない上品な仕上がり。エミール・ハーシュとブライアン・コックスという渋いキャスティングも見事にハマっていて、ほぼ全編検死台に横たわっているだけのジェーン・ドウ演じるオルウェン・ケリーも死ぬほど美しいです(・・・既に死んでいますが)。
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