「少しでいい、ってことを教えてくれる。」しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
少しでいい、ってことを教えてくれる。
「絵筆があればいい。あと窓が好き」。
モードとエベレットの二人三脚の半生は、見る先々から筋書きが判ってしまうほどまっすぐで、素朴で、単純。
ストーリーも伏線も判っているのに こんなに魂にじんわり沁みて熱いものがこみ上げるのは何故なんだろう?
思ったよ、
僕らが思っている以上に、実は僕たちの人生も美しいのだ、って。
弱さや欠けよりも、(つい自分の弱さに目が囚われてしまうけれど)、自分の人生は、この世界の中で、そしてこの季節の中で、本当は美しく生きておれていたんだと、
そう教えてもらえた。
・・・・・・・・・・・・・
DVD特典のスタッフの述懐は、珠玉。
脚本、監督、役者が作り出した奇跡です。
イーサン・ホークもサリー・ホーキンスも、彼ら役者の真摯な学びの姿勢はたいしたものだ。
'60年代風のフォーク調のサウンドトラックも余韻たっぷりでした。
誰か、大切な友だちに紹介したい一品です。
おはようございます。
私は今作の素朴且つ温かみのある雰囲気が大変好きで、あの夫婦の(不愛想だけれど、妻を想う旦那さんを演じたイーサン・ホーク・・、そしてもちろんモード・ルイスを演じたサリー・ホプキンスも・・)姿が、ある種”理想の夫婦かなあ・・”などと思っています。
”DVD特典のスタッフの述懐は、珠玉。脚本、監督、役者が作り出した奇跡です。”
というコメントがとても気になるんですけれど・・。
(家人から”貴方の部屋の書棚に入りきらないDVDやパンフレットや本やCDなどは・・”処分”させていただきます!”と最後通告を受け、週末2Sに取り組んだばかりなんですよねえ・・。)
では、又。