いぬやしきのレビュー・感想・評価
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結構重い内容だった
原作もアニメも観ておらず完全に初見です。
やたらお父さんに辛辣な麻理、闇深い獅子神、次から次へと死んでいく人達、憎しみが憎しみを呼ぶ連鎖…結構重い内容でした。先に結論を言うとハッピーエンドではないです。
一番の見どころは何といっても木梨さんの老いぼれたお父さんの演技!感情移入せざるを得ない実力のある演技でした。本当に感動しました。
ラストに麻理を命がけで助けるシーンには思わず涙…。あんだけ辛辣だったのに…。でも上半身裸でお父さんと獅子神が殴り合うシーンには正直めっちゃ笑いました。
佐藤健を存分に拝みたい人には持って来いの一品かもしれません。私は拝むほどではないですが鑑賞中50回くらいは「佐藤健目でっっか!!」って思いましたね。さすがイケメン俳優です。
アクションが凄い!
アクションがとにかく凄い!本当に戦っているような迫力がありかっこよかったでした。
また主演のお二方の演技は文句のつけどころがないと感じました。
しかし、これら以外は微妙でした。
ストーリーはアニメ視聴済みの私から見て、無難に2時間で収めた感じに見えました。よってアニメで描かれていた正義と悪の境目についてや大円団のラストに着いてなどが映画では描かれておらず、アクションに重点を置いた作りで微妙な感じを受けました。
総評 映画としてはアクションシーンだけでも一見の価値あり!俳優たちの名演技を見逃すことなかれ!
何も考えずに楽しめる作品
軽いけどまとまりは良い。
キャラの立たせ方やキャラの背景は
とても勉強になった。
闘いに至るまでのそれぞれの経緯はとても良いお手本。
パワーを手にして、
片方は悪の道、片方は善の道に進み、
悪の道へ進んでも、その背景には
父親が女を作ってしかも幸せな家庭を築いており、
母親は貧乏でしかも癌に侵されて、
母親には目一杯の愛情を見せる、
イジメられてる友人にも優しかったりして、
感情移入させる余地を持たせるところなど、
奥さん流石だな!と思った。
マンガを読んでないからわからないけど、
たぶんしおんとシシガミの関係性は
かなり端折られてるんじゃないかと思った。
シシガミの暴走は母親の死だけで良かった気もする。
とは言え原作の大事にしてるところはちゃんと
入ってるように思えて、
見終わって、軽い作品だなと思ったけど、
面白かった。
いぬが最後最強の武器になるのでは?
と思ったけど犬はただの犬だった。
原作と結構ちがう
原作アニメが好きだったため拝見しました。
実写化となると結局内容が変わるんだろうなと思いながら見たけど、予定以上に違くなってました。
キャストとしては佐藤健さんのあの感情のない獅子神のアニメの感じが出てていいなと思いました。
憲武さんも寄せてくれてはいるが、個人的にはアニメの声をやっていた小日向さんにそのまま実写もやってほしかったです。
小日向さんの方がシルエットも似てるし、むしろ獅子神役も村上さんをそのまま使用しても似てるし近かったんじゃないかと思います。
わんちゃんも捨ててきてと言われても捨てない頑固さとかそのままにしてほしかったです。
捨てに行ったら未確認生物に死亡させられて起きたら改造されてました。になるんですね。
勇気を出して悪のヤンキーどもをやっつけるシーンとかすごく好きだったのになくなってましたね。
悔しかったり何か思うことがあるとぷるぷる震えてしまうところとかも出してほしかったです。
マリが2回も死にかけますね。
ラストシーンで最後の最後まで獅子神が悪で終わりましたね。
自分の大切なものだけを守る獅子神。
全ての人を救ういぬやしき。
いぬやしきさんのアトムの歌を歌いながら飛ぶシーンが大好きだったからそこはやってほしかったです。
2人で協力して地球を救うシーンが無くされてたのがとても残念でした。
更生の余地なしな感じの終わり方。
アニメ自体が面白い作品のため、それなりに実写化もしやすい作品だったとは思いますが期待を超えることはなかったです。
悪だけど悪じゃない獅子神の良さが映画では全然描ききれてないのがもったいないですね。
2時間に詰めるのがそもそも無理があるし、いぬやしきさんは家族からもっともっと酷い扱いだったように思えるのも、2時間じゃ伝わりきらない。
家族との絆も深まるはずなのに、母親と息子は父のすごさに気づかないまま話が終わるし、んー。でした。
一つ一つ、同級生と同級生のおばあさんへの気持ちとかもっとすごく深いものがあったはずなのに全然映画では出きってなかったです。
本当なら息を吹き返して2人は生き続けるはずなのにそのまま死んでしまって終わってます。
なんか全てがバットエンドへ導かれてて、すごく残念でした。
いぬやしきさんは死なずに行ったことが一つ救いの流れになってましたが、やっぱり実写化はいまいちでした。
おじさんヒーローはあり
内容を知らずに観たけど
原作を読んでいるかアニメを観てたら、また印象は違うかもだけど「多分、原作をかなり端折ってるんだろうな」という部分が多くて、ダイジェストっぽい印象。
諸々の鬱屈が溜まって…というのは分かるけど、佐藤健がキッカケの事件を起こすまでの心情は、もう少し丁寧に描いたほうが良かったんじゃないかなと。
チョッコーもただの便利キャラっぽくなってる感じだし。
クライマックスで、娘が2回死にかけるのは1回にまとめた方がいいと思うし、タイムリミットサスペンスのハラハラ感もない。
あと、佐藤健が人を殺すのを木梨憲武が食い止めるシーンがないので、ヒーローもののカタルシスもなくてモヤモヤする。
CGより物語の雑さが気になってしまう。
木梨憲武の演技は噂に聞いてたよりもずっと良かった。
原作とは違うが、それもまた良し。
原作と違う!と批判する方は、どうぞ原作を読んでください。という感じ。
私は映画を見てから原作を読みましたが、若干の変更はあったといえど、プロットは忠実に再現していたと思います。
こういう映画で重要なのは、近親者にバレるシーンと思いますが、そこは原作の方がよかったですね。映画ではありきたりなシーンになっており、そこは残念。
娘の三吉彩花さんはとても良かったし、生き返るシーンは映画の方が良かったと思います。
ノリさんというキャストは非常に良かったな。濱田マリも。
個人的には本郷奏多の役が非常に好きだった。あんなにいい役の彼を見るのは久しぶりな気がする。
原作が終了していることは知らなかったですが、原作からいくつかそぎ落として映画に落とし込むと無理やり感が出るものと思いますが、それを感じなかったので非常に面白かったです。
飛行機落としてもらいたかったけど、、
切ない親父とイケメン高校生(笑)
概ね、原作に沿って物語を再現している。
まぁ高校生に見えない高校生が沢山出てくるけど、そこは仕方ない。
木梨憲武の犬屋敷さんは割に似合っている。
もう少しハゲにしたらもっと似てた(笑)
家族の分解具合も切なさをより色濃くしてるから、終盤の家族ドラマが盛り上がる。
佐藤健の獅子神くんをちょっと複雑な悪役にして終わらせてしまったのは勿体無かったが、さすがに原作完全再現とはいかなかったか。
都市を飛び回り撃ち合う姿はそれなりに見映えはする…しかし「いぬやしき」は犬屋敷さんの優しさと獅子神くんの世の中への怒りの表現が観ている側を「自分だってそんな気持ちになる」と共感しカタルシスを得るのが気持ち良い作品だと思う。
おじさんヒーロー
奥浩哉原作コミックを実写化した作品。自分は原作は未読。それほど期待はしてなかったけど、なかなか面白く楽しめました。
木梨憲武がどの程度の演技するのか、未知数でしたが、家族にも、会社にも見放された悲哀漂う中年サラリーマンとして適役でした。
佐藤健は、龍馬伝の人斬り以蔵役以来、好きな若手の俳優さん。今回は表情の少ない殺人鬼役の怖さを、見事に演じていていました。ただ、やっぱりもう高校生役は無理があるかな…(笑)
ストーリーも勧善懲悪的な内容で、わかりやすく、単純に入り込めました。新宿でのバトルシーンは、ハリウッドならCGを駆使して、もっと派手な破壊と戦闘が繰り広げられるのだと思いますが、日本映画らしい地味さが、逆にリアルさもあってよかったかなと思いました。
タイトルなし(ネタバレ)
レディプレイヤー1を観た後にいぬやしきを観たので、無意識にCG技術を比べてしまった。
新宿だけでの戦いか…規模小さいな…って。
でも日本で撮ってるからしょうがないよね。関わってる人数も違うだろうし。
邦画にありがちな、後ろを歩いてる人たち(エキストラ)がただ指定されたので歩いてますみたいな歩き方をしていてどうしても気になってしまうし、そういうの目につくのが嫌い。メインが頑張っても脇が下手すぎて格が下がる。
ストーリーは面白かった。結局宇宙人の正体がなんなのかは解明しないのね。はな子もピンチのときに助けたりしてくれるのかと思ったら、ただただふつうの可愛らしい(意外と顔付きイケメンだよね)わんちゃんでしかなかった。
伊勢谷さんも獅子神にもっと絡むのかと思ったら追いかけて終わりだし。直接対決して欲しかった。獅子神vsいぬやしきvs伊勢谷さんの三つ巴とかね。
そういえばレディプレイヤー1でもそんなキャラいたわ。2人ともいいキャラしてるんだからもっと活躍させて欲しかった。
獅子神のお母さん役の人は良かった。最初に登場した電話してるときの演技が演技してなくて良かった。お母さん登場したところでやっとこの映画見にきて良かったと思った。だってそれまでの登場するキャラクターみんな演技がわざとらしいんだもん、観るの疲れちゃう。入院して意識ない男の子の母親とか最悪。付き添いの医者も。気持ち悪いしリアリティなかった。大画面でそういう演技見せられるとほんと最悪。
だからお母さんが出てきて超安心した。日本にもこんな女優さん居るんだ って。(樹木希林等の大ベテランは置いといての話。)
佐藤健はうまいなー。さすがに高校生にしては大人すぎるけど。お母さんに抱きつくとことかちょっと容姿的に大人過ぎません…と思った。大人過ぎるのに意外と子どもっぽい性格もあってそのギャップが面白いところでもあったけど。
木梨さんも途中までとんねるずの人だということを忘れていた。体が変化したときのリアクション見て思い出した。
娘役の人もまじめに演技してて良かった。
お母さんすごいヒステリックって思うけど、絶対ああいうお母さんいる。全部周りのせいにする系。
一歩間違えばギャグになっちゃうようなストーリー、佐藤健のあの顔でシリアスに持ってったよなー。
粗があっても勢いよし
昨今流行りの漫画原作の映画。漫画原作は観もしない人から心無い言葉をかけられたり、観た人からもやっぱり猛批判を受けたりするが、最近は良作も多い。特に奥作品このいぬやしきだけではなく、GANTZも実写化の相性が良い。つまり、面白かった。所々で粗が目立ったものの、それを吹き飛ばすような展開、テンションの高さを見せつけてくれたのでエンドロールが終わった後はかなりの満足度だった。
まず、なんといってもCGの良さが挙げられるだろう。邦画のCGはかわいそうなことにハリウッドと比べられることが多く、しょぼいしょぼいと言われている。しかしこの映画では心配はご無用。黒光りするいかにもなウェポンや、爽快な空中戦が観るものを楽しませてくれる。
脚本は、まあ、所要所で突っ込みどころが目立つものの全体的には良くまとまっている要。それも悪く言えば単純、陳腐ということになるのだけど…。それでも途中で飽きることはないと思う。俺は飽きなかった。
で、最終的に悪役であるヒロも一応は救われて、めでたしめでたしで終わる。同じく佐藤健が悪っぽい役を演じていた亜人ではアクション、音楽、演出すべてが爽快感に振ってあったが、いぬやしきではしっとりと終わる。中々いいんじゃないかと思って、その足で原作を読んだのだけど…。
これ、原作の方がよっぽどリアリティもドラマ性も高い。よくある「大切な人以外の命はどうでもよい」という陳腐な死生観が、原作では説得力を以て確かに息づいている。一方で、映画では自分の境遇に絶望した哀れな高校生でしかなかった。犬屋敷一家も直行も、映画では全体的に薄っぺらい。全員『何かの作品で見たような』人間に成り下がっている。
多分、漫画を映画に翻訳した際に、観客がすっと飲み込めるようにキャラ設定を作り変えたのだろう。思えば「アイアムアヒーロー」や「るろうに剣心」でもドラマパートを犠牲にして特色を一本に絞っていた。アイアムアヒーローではゾンビ大戦、るろ剣ではチャンバラ活劇。そしていぬやしきでは息をのむ空中戦。
ドラマ部分を台無しにしたのは少し残念だが、それでも面白いことに変わりはない。むしろ、原作と映画とで違った面白さを持ついぬやしきを打ち出してくれたことに感謝しかない。非常に素晴らしい。
人生の選択は自分次第
佐藤健がカッコいい!!
温度のない乾いた目が良い。
ノリさんが老けすぎ、メイクといえ体のシミも汚すぎるのだが、老けすぎというのが重要なファクターらしい。
離婚した裕福な父親への反発と怒りを、本人にはぶつけることができず。
同じように裕福だが、まったく無関係の他人にならぶつけられる。
よく知らない相手なら、どうなっても構わないという短絡さ。
身勝手でズルいのだが、そんな若者の気分も説明なく伝わる映画的説得力は中々のものだ。
驚異的な武力と、逆の治癒力もあるが、各々自分の関心のあるパワーしか知らない。
ノリさんは治癒力に気づくが殺傷力は未開発。
健扮する獅子神は武器は使いこなすが、治癒力に関しては母の病気で初めて気づく様子。
無限に近いパワーを持っていても、互いに関心のある面しか気づかない。
これは、誰しもそうだ。
誰だって、人を癒す力も傷つける力も持ち備えている。
どちらを優先的に発揮するかは、その人が普段何を好み、何を見ているかによるのではないか?
人間は自分が見たい物にしか関心が行かない。
いじけて生きている人は、世の中全てが歪んで不公平に見える。
そんな間違った世界壊して当然だと思う。
むくわれないという同じ境遇と同じ力を持っても、良くしたいという思いで世界を見ていれば、壊したいではなく治したいと思うのではないか。そんなことを考えさせる示唆的な映画だ。
いいね!
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