いぬやしきのレビュー・感想・評価
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力は絶望にも救いにもなる
いぬやしきの根底に流れるテーマは二つあると思う。それは以下の二つだ。
1. 力は使うものによって絶望にも救いにもなる
2. 人間性とは何か
力(能力)とはただ存在するだけであり、それがもたらす結果の責任は使用者にある。ということなんだろう。この物語はそれを極端な例を用いて表していると感じた。
また、人間であることとはどういうことなのか。犬屋敷は人を救うこと。誰かのためになるということに人間性を見出し、獅子神は命を奪うことで、自分は人間ではないということを見出した。一見獅子神の行っていることは非人道的のようであるが、行動に対する動機は極めて人間臭い。
結局2人とも人間性を失っていなかったというのがこの物語の結末なのだろう。
自分はできれば誰かを救うことが人間であるということなのだと信じ続けていきたい。
まあまあ手堅くまとめられてる
電王 vs 仮面ノリダー
アニメ視聴組の感想
劇場公開時に見れなかったいぬやしき、アマゾンプライムビデオでようやく視聴。
始まって暫くは木梨憲武を始めとしたキャスト、悪い意味で嘘くさい演技や大仰なBGMに辟易。
が、見ているうちにそんな違和感もなくなり原作を踏襲したドラマの世界観に没頭していきました。
キャストも原作からの先入観なしに見れば悪くなく、中でも佐藤健の悲しみと怒りと寂しさの入り混じった演技はなかなかでした。
ただ高校生には見えないですねw
VFXを駆使したアクションシーンは近年の邦画のなかでも極めてクオリティが高く驚きました。
見慣れた新宿のビル群の中を縫うように飛び回りながらのハイスピードバトルは、アメリカが舞台のマーベル映画にはないカタルシスさえ感じました。
ストーリーは基本原作をなぞっていますが、終盤の隕石を止める展開がないので不満でした。
この終盤の展開、アニメで号泣させられた名シーンなんで映画にも入れて欲しかった。
このシーンがないから、主人公2人がなぜ機械の体になり生まれ変わったのかが曖昧なままなんですよね。
2時間弱に収まりきらないというなら、せめて隕石のエピソードを補完しうるドラマを入れて欲しかったところ。
とはいえ、十分見応えあった本作。
漫画原作の実写映画としては見る価値ありだと思います。
最後で全て台無し・・・
最後以外は結構良かったんですが、
最後の原作と違う改変で、全てが台無しになりました。
原作は父親の威厳と家族の絆の再生、
それとは対照的に彼の心の闇、孤独を描いたものだったのに、
映画では最後の原作と違う改変の所為で
彼等を単なる善と悪に置き換えただけに・・・
しかもアヴェンジャーズ、バットマンのようなヒーローもの
のようなアクション・シーンに仕上げてしまっている。
しかしその所為でCGのちゃちさが浮き彫りになってしまっている。
(俺はアヴェンジャーズを観た直後に観たので余計にそう見えてしまった)
そして何より残念だったのは、映画では家族の絆の再生が
全くされていないまま終わってしまうのだ!これって絶対ダメじゃん!
でも、最後さえ目をつぶれば、とても良く出来た映画だと思います。
原作読んでない人が観た方が楽しめるかも?
超SFチックな名作
原作未読、アニメも観ていない「いぬやしき」初心者です。
定年間近のしがないサラリーマンの犬屋敷は、家族からも社会からも疎外されているかのように生きていました。ある日、宇宙人の事故に巻き込まれ、ヒトではなく機械になっていたのです‼
時を同じくして、高校生の獅子神は目立たず物静かな少年だったのですが犬屋敷と同じ力を持っていたため極端な二面性が現れます。新宿でジジィと高校生が戦うというありそうでなかったストーリーとまるでVR体験をしているかのような映像、アクションに引き込まれました‼
p.s 「キングダム」をこの間、鑑賞したため本郷奏多さん演じるチョッコーこと安堂直行が「成矯がイヤーな奴じゃなくてイイ人だ!」と感じてしまいました。やっぱり、役者さんって凄いなー。
久しぶりに好きな作品。
見ながら、機械ギャシ〜ンみたいな感じが、なんかガンツににてるな〜と思いました。後から原作はガンツの作者さんだと知りました。なるほど納得。結構好きな世界感です(ガンツは映画館で見ました)
題名から思ってた内容と全然違って、面白いと思いました。迫力あるストーリー、世界感に加え、佐藤さん、木梨さんの演技がさらに盛り上げる、すごく良い。邦画でアクションをすると、はいはい合成〜という不自然な感じがつきまとうんですがこれはそんなに思わなかった。次の展開は??と引き込まれて気にしなくなるのだと思う。迫力があってハラハラドキドキ。戦いのシーンは爽快感さえある。うおお、いけえええ!と熱くなる映画です。久しぶりに好きな映画だと思った。
のりさんてこんなにおじいちゃん?
観てよかった。
救う男VS壊す男
レンタルBlu-rayで鑑賞。
原作は第1巻だけ読みました。
ある日突然得た強大な力―冴えない中年男・犬屋敷は人々を救うために使い、母親想いの高校生・獅子神は全てを破壊するために使いました。そんな両極端なふたりの戦いを、ふんだんなVFXを駆使した超絶バトルと共に描いていました。
日本映画のアクション大作を牽引する佐藤信介監督なだけあって、その面白さはすでにお墨付きが出ていると云うもの。その期待に見事に応える出来映えだったなと思いました。
同じ奥浩哉原作を実写化した「GANTZ」二部作でも邦画離れしたアクション演出を見せてくれていましたが、本作でもその力量は十二分に発揮されていました。
クライマックスの新宿大決戦は、本作のキャッチコピーである"映像トリップ"が大袈裟じゃないほどのクォリティー。映画館で観なかったことを激しく後悔しました。ダイナミックな画面展開とスピーディーなバトルに釘づけでした。
豪華な俳優陣を贅沢に使っているなと思いました。
本編に殆ど関わって来ない宮〇誠司風のワイドショー・キャスター役で生瀬勝久を出し、獅子神にとって重要な心境の変化の要因となる二階堂ふみも早々に退場するなど、要所要所で名優を投入して、巧みな適材適所に唸りました。
刑事役の伊勢谷祐介なんて、「え、そんだけの出番しか無いの?」と唖然とするほどの出演時間。めちゃくちゃ贅沢じゃないか!―うむむ…続編への伏線か?(笑)。
インターネットの普及により、スマホなどから手軽に意見を発信出来る時代になりましたが、それに伴い無責任な言動や匿名性を利用した悪意が蔓延しているのも事実。メディアの過剰報道もしかりで、それらに警鐘を鳴らしているなぁ、と…
新宿大虐殺で多くの人々が犠牲になりましたが、不思議とスカッとした気持ちになりました。この気持ち、なんと表現したら良いものか?―事の重大さを認識せず、安全地帯だと思っていた場所から、勝手な発言を面白半分に垂れ流している人々が撃たれていく…。ざまぁみろ!?
パソコン画面に向かっている自分の行動の意味が理解出来ていないような人種がたくさんいると言われている中で、自らの行いを省みると共に鬱積した感情があったのだなと、自身の心と向き合えたような気がしました。
冴えないひとりの男がヒーローとなり、生き甲斐を見つけていく王道なストーリーでしたが、こう云うのが私のような特撮ファンにはいちばん響いて来るのでした(笑)。
※修正(2022/01/05)
脚本が希薄
結構重い内容だった
原作もアニメも観ておらず完全に初見です。
やたらお父さんに辛辣な麻理、闇深い獅子神、次から次へと死んでいく人達、憎しみが憎しみを呼ぶ連鎖…結構重い内容でした。先に結論を言うとハッピーエンドではないです。
一番の見どころは何といっても木梨さんの老いぼれたお父さんの演技!感情移入せざるを得ない実力のある演技でした。本当に感動しました。
ラストに麻理を命がけで助けるシーンには思わず涙…。あんだけ辛辣だったのに…。でも上半身裸でお父さんと獅子神が殴り合うシーンには正直めっちゃ笑いました。
佐藤健を存分に拝みたい人には持って来いの一品かもしれません。私は拝むほどではないですが鑑賞中50回くらいは「佐藤健目でっっか!!」って思いましたね。さすがイケメン俳優です。
アクションが凄い!
アクションがとにかく凄い!本当に戦っているような迫力がありかっこよかったでした。
また主演のお二方の演技は文句のつけどころがないと感じました。
しかし、これら以外は微妙でした。
ストーリーはアニメ視聴済みの私から見て、無難に2時間で収めた感じに見えました。よってアニメで描かれていた正義と悪の境目についてや大円団のラストに着いてなどが映画では描かれておらず、アクションに重点を置いた作りで微妙な感じを受けました。
総評 映画としてはアクションシーンだけでも一見の価値あり!俳優たちの名演技を見逃すことなかれ!
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