「悪役の佐藤健」いぬやしき M hobbyさんの映画レビュー(感想・評価)
悪役の佐藤健
GANTZの佐藤監督&佐藤健の組み合わせに期待して鑑賞
初の悪役ぶりは、あの端正な顔つきで生まれてきた健くんにはもってこいの役でした。優男もいいけど、やっぱり悪役の健くんは魅力が倍増!
アクション映画は普段ほとんど観ないのですが、久々にみると面白い。ただ、ついつい非現実的な設定にちょっとひいてしまった本作。憎しみから悪行を続けていく皓(佐藤健)と、家族や会社でも肩身の狭い生活を強いられながらも、家族を守ろうと奮闘する犬屋敷(木梨憲武)との対決。
正直いうともう少し迫力が欲しかった。
犬屋敷が弱すぎてボッコボコにやられるのとか観ていると、えーっ、もうちょっと互角の闘いが見たいと思ったし、皓が最後やられるところもおいおい、ソレデオシマイカイ?と物足りなさを感じた。
皓が普段から感じていた世の非情さには同情する部分もあったが、だからといって無差別に殺人をするというところに繋がるのはいかがなものか。
犬屋敷も、あそこまで家族に疎まれるのは、それまで何してたんや?と疑問も残る。
あぁ、書いてるとマイナスな部分しか出てこないのだが、敢えて良かったところを書くと、皓が同級生にいじめられる友達の為にやり返すところや、病気の母親から癌だと聞かされた後に治して、フランスへ行こうと話したりするシーン、しおん(二階堂ふみ)へずっと一緒にいようと伝えるシーンなど皓の優しさをとても上手く健くんが演じていると思った。そのシーンがあるから、悪を演じている健くんの良さが引き立つ。
あとは、鍛えあげた体がとても良い!
ソフトマッチョな感じでgood!!
もちろんアクションは彼の得意とするところなので見応えあるけど、あれはやっぱり劇場で観ないともったいなかったなと思う。スマホの画面では良さがきっと半分くらいしか観れてない気がして、、、せめてテレビでみればよかった(ToT)
ノリさんは、普段のノリさんのイメージがありすぎて、真面目なシーンですらやはりギャグっぽく見えてしまうのも、鑑賞中ずっと気になってしまいました。
もっと悪役の佐藤健をこの先見てみたいと思います。