「わかりやすい物語と新宿上空を飛び交うアクション」いぬやしき ぐちたさんの映画レビュー(感想・評価)
わかりやすい物語と新宿上空を飛び交うアクション
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家庭でも職場でもバカにされる初老のサラリーマン、犬屋敷壱郎(いぬやしき・いちろう)はガンと宣告され死期が迫る。母一人子一人で育った高校生、獅子神皓(ししがみ・ひろ)は、愛する母がガンの宣告をされる。
生きにくい毎日を生きる二人が人類の技術力では作り出せない体を得て、一人は救世主の道を、一人は破壊神の道を選び、そしてぶつかる。
人物の描写はやや大げさでわかりやすく、物語はベタである。フィクションが多くの人に受け入れられるためには、わかりやすく、ベタでなくてはならない。
さらに、さえないオヤジがヒーローになるという意外性があり、木梨憲武と佐藤健が新宿上空を飛び交うアクションは爽快である。
多くの人が行き交う新宿が、信じがたいことに、新型コロナのためにすっかり人が減ってしまったらしい。新宿の街中でこの映画の撮影が行われたのはまだ数年前であるが、平和だったなと思う。
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