劇場公開日 2018年4月20日

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「人生の選択は自分次第」いぬやしき るるびっちさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人生の選択は自分次第

2018年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

萌える

佐藤健がカッコいい!!
温度のない乾いた目が良い。
ノリさんが老けすぎ、メイクといえ体のシミも汚すぎるのだが、老けすぎというのが重要なファクターらしい。

離婚した裕福な父親への反発と怒りを、本人にはぶつけることができず。
同じように裕福だが、まったく無関係の他人にならぶつけられる。
よく知らない相手なら、どうなっても構わないという短絡さ。
身勝手でズルいのだが、そんな若者の気分も説明なく伝わる映画的説得力は中々のものだ。

驚異的な武力と、逆の治癒力もあるが、各々自分の関心のあるパワーしか知らない。
ノリさんは治癒力に気づくが殺傷力は未開発。
健扮する獅子神は武器は使いこなすが、治癒力に関しては母の病気で初めて気づく様子。
無限に近いパワーを持っていても、互いに関心のある面しか気づかない。

これは、誰しもそうだ。
誰だって、人を癒す力も傷つける力も持ち備えている。
どちらを優先的に発揮するかは、その人が普段何を好み、何を見ているかによるのではないか?
人間は自分が見たい物にしか関心が行かない。
いじけて生きている人は、世の中全てが歪んで不公平に見える。
そんな間違った世界壊して当然だと思う。
むくわれないという同じ境遇と同じ力を持っても、良くしたいという思いで世界を見ていれば、壊したいではなく治したいと思うのではないか。そんなことを考えさせる示唆的な映画だ。
いいね!

るるびっち