いぬやしきのレビュー・感想・評価
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悲哀と迫力入り交じるアクション映画
奥浩哉原作、佐藤信介監督の組み合わせによる2度目の映像作品は、東京を舞台にした悲哀と迫力の入り交じる新感覚のアクション映画になった。
もの哀しい中年男性が、ある日突然ヒーローになって街を救うカタルシスに、鬱屈を抱えた高校生が悪役になってしまう悲しさ。同じ力を得た同士、未来あるはずの若者が世界を破壊する側に周り、家庭でも会社でも疎まれてきた中年が世界を守る。先の見えない鬱屈感は、今の若者が何となく感じているものではないだろうかとも思うし、その意味では社会批評的な面もあると思う。
見せ場はやはり新宿上空での空中戦。繁華街で大規模なロケを敢行して、迫力ある見せ場を作っている。少し不満を上げれば、迫力はあるけど、個性的なアクションになりきれてない点。原作では本人たちが気を失うと、自動防衛装置が起動して本人の意思と関係なく戦闘を行うのだが、クライマックスでは二人とも気絶しているのに戦闘しているシュールなシーンがあるのだが、そこはカットしてほしくなかった。
期待しすぎた...
オジサンは、三吉彩花を推すことに決めました。
疎外感を感じる親父の癒し!オヤジヒーロー頑張れ!
最高です!再見でしたが楽しませてもらいました。
公開当時、漫画の「GANTZ」が大好きで、同じ作者の作品ということで興味はあったのですが、「いぬやしき」というわけのわからないタイトルから敬遠してました。映画化が決まってからコミックを読んで・・・一気見でしたね。メチャクチャ面白い!
その後、アニメも見たのですが、これまた楽しませてもらいました。
そして、映画館へ足を運んだわけですが・・・
確かに面白かったっていう印象はあるのですが、細部が思い出せない。それでいてもう一度見たいっていう想いだけは沸々しているという何とも奇妙な気持ちで今回の再見に至りました。
改めて見直して、やっぱりノリさん最高です。言いたいことも言い出せない。如何にも年下の上司から叱咤される。本来、安らぎである家庭から疎外されるしょぼくれオヤジを見事に魅せてくれて、共感。まさに涙が出る想いでした。この3月に定年を迎え、家に浸っている自分の立場とかぶった感じです。
そして、今回改めて見直して感じたのが佐藤さん演じる獅子神の悲痛でしたね。(佐藤さんが高校生ってとこにちょっと無理があるかと思いましたが、流石ですね。あんまり年を感じません。むしろ若者特有のナイーブな感じが伝わってくる感じでした。)
大好きな母親を悲しませた父親。強大な力を手に入れ、憎しみの対象である父親に殺意を抱きながらも、慕ってくれる家族の間で葛藤する。その葛藤の末に、全く関係の無い幸せそうな家族に手をかけてしまう。
母親から病気のことを打ち明けられ、絶望の縁に落ち込むが、無意識のなかで自身の力が病気を完治させていた。再び母親との幸せな日々がおくれると安堵した帰り、殺人事件の容疑者として警察に追われる身となってしまい、母親はこれを苦に自殺する。
大好きな母親を死に追いやり、自責の念に押し潰されそうな彼を同級生が救う。(この役を二階堂ふみさんが演じてたことも忘れてました)
お婆さんと二人暮らしだった彼女か匿うこととなったのだが、警察の襲撃にあい、二人は殺されてしまう。(ここはちょっと、やり過ぎでしょ。民間人を巻き込むことは本来の警察では無いと思いますが、まぁ、ドラマだから)
そんなわけで、全てを失った彼が全国民に対し、刃を向けていく。
そこから、クライマックス、二人の対決になるんだけど、これがスゴい!空中戦、ビル破壊、邦画もここまで来たかってくらいに、楽しませてもらいました。今見ても、かなり迫力ある映像じゃないでしょうか。
いや~、面白かった。改めて見直して、なお好きになった一本です。
(だからって、続きが見たいとは思いませんが)
痛快・爽快感99%!残り1%は…濱田マリが悪い!★7個は欲しいね!
この作品ね、4DXで観ていなかったことを本当に後悔してるの。(そもそも4DX上映あったのかな?)
そしてね、何よりもそんな作品にレビュー書いていなかったことに、今さらながら驚いたの(笑)
マジ今さらかよ!って話です。そんな感じでアマプラで鑑賞しながら書くという、卑怯でなが~いビューになるです。
マイ・フェイバリット作品のひとつなので、レンタル落ちのDVDを買っても、繰り返し鑑賞したんですよ。
なのに今さらかよ!
いやぁ!参ったね!さすが佐藤信介監督の面目躍如って思ったの。
『GANTZ』シリーズ本当に素晴らしかったもの!
そうだよ!『キングダム』シリーズを忘れちゃダメだよ!
Ⅳが本当に楽しみです。
佐藤監督最ッ高!٩(๑´꒳ `๑٩)グッジョブ!←今さらかよ!
あっ、本作のレビューですよね。
見た目は生身の人間が、ラスト30分間ミサイルの如く新宿市街&上空を飛び交う戦闘シーンだけでも、必見の価値ありです。
ドラマパートで主演の木梨憲武&ヒール役の佐藤健。そして二階堂ふみ、斉藤由貴の演技が秀逸でした。
濱田マリが本当に憎ッたらしいポイズンワイフを好演なの!本ッ当に憎ッたらしい毒妻なのよん。あの視線がイヤだ!目が嫌いだ!濱田マリって、素のリアルでもあんな感じなの?って思わせるほどにポイズンワイフを演じ切っていらっしゃったの。だから余計に許さない!リアルすぎる!
逆に斉藤由貴は、生活に疲れ切った幸薄い、優しいお母さん役を好演でした。
三吉彩花は許す。自分を救ってくれたお父さんの正体知って和解してくれたから。
問題は、やっぱり濱田マリ。あと、名もなき、ニヤケポテチ野郎も許すまじ!ポテチの惨殺シーンはざまぁwって思ったの。作り事だとは言え、人の死を笑うなんてゲスですよね、私。
二階堂ふみの、内気なクラスメイト・しおん役は、とてもいじらしく、かわいく思えたのよん。惚れそう♡
本郷奏多も忘れちゃいけない!特に語ることはなかったのですが。←なら挙げるなし。
ついでに挙げるなら犬の花子も、いい佇まいだったの。捨て犬の風情をいい味出して演技?してたの。
そして何よりも、主役のジジィヒーロー役を、木梨憲武が超絶熱演だったの。一人称が“僕”ってのが、妙にかわいいの。
だから余計に泣けるの。土下座オヤジからの逆転劇なんて、本当によかったなーって思ったの。
そんなこんなの、家族からパーフェクト・フリーズ状態の情けないお父さんの逆転活劇なんですよね。
このあたり、つい先日やっとレビュー書いた『ゼブラーマン』と共通するなぁと思って。
情けないオッサンの、逆転サクセス活劇って本当に好きなの。アドレナリン大爆発なの。
『Mr.ノーバディ』にもそれを期待して劇場に観に行ったんですが、あれはちょっとちがったかな。
もう一方の主役とさえ言える佐藤健は、終始ダーク&クールでミステリアスな演技が、最高にかっちょよかったし。
物語ラストでは、鍛え上げられたお肌全開のサービスショットもあったし。女子ファンさん大歓喜ですよね。絶対に、だ!
演じていらっしゃった当時は29歳だったのですね。(計算間違いじゃなければ)なのに現役高校生役に全く違和感を覚えなかったの。
あんだけかっちょいいと、かなり妬いてやっかんでしまうのは本音なんですが。くそう。女装しても、かなりの美女になりそう。←おい!
佐藤さんファンの女性陣、しおんのエピソードで、自らに立場を重ね合わせて胸キュン♡だったんじゃないかな
(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾♡
宇宙人がさ、過失のフォローとしてもさ、何で二人をあんなマルチファンクション・ロボに改造したのかを問うのはナンセンスなんDA!
そうしなきゃお話進まないからなんDA!映画始まんないからなんDA!
生身の肉体からのトランスフォームが、ありえねー!レベルなんですが、そこ突っ込むのもナンセンなんDA!
そうしなky…なんDA!
『GANTZ』の超未来ウエポンを彷彿させる造形がかちょいいのなんの。佐藤監督って、暗い闇をバックに青白い光を灯す描写がお気に入りなのかな。とても美しい絵です。
(“彷彿させる”か“彷彿とさせる”どっちが正しいのか調べてみたんですが、どーにも答えがわからなかったです)
んなこたどーでもいいの。でもレビュー書いてると、こーゆー細かなことが気になってしょーがないのは私の悪癖。直さなきゃ。
あっ、そうそう!どーでもいい話ついでなのですが。チョッコー虐めしてたリーダー格のヤツ、何となく松田龍平の青年期に似てたのね。←直す気、さらさらないじゃん…
ごめんなさい。映画の話でしたよね。
特撮を相当拘って撮っていらしたと思うの。それがこの作品制作の動機に関わる部分だと思うのですけれど。
改めて見直してみるとね、決して『ゴジラ-1.0』にも負けず劣らずと思って調べてみたの。
やはり白組のみなさんが関わっていらっしゃったのですね。やっぱりか!←今さらかよ!
白組は、日本映画界の至宝ですよね!よね!←今さr…
白昼堂々、新宿の街中&上空の戦闘なんて、本当に凄いの。大げさを覚悟で言いますけれど、日本映画界随一のアクションシーンって評価なの。少なとも私的には。
なので、海外での評価はどうだったのかなーって気になるの。ハリウッドにも引けを取っていませんよね!よね!
アベンジャーズにも負けていないですよね!よね!←くどい
唯一、無理矢理に難点を挙げるなら、いかにも心を煽って泣かせにきている音楽が、ちょっとくどかったかな…って思った程度。なんだか『GANTZ』にも似ていたし。
私は嫌いじゃなかったのですけれどね。←なら挙げるなし。
つい先日公開で大好評を得ている『ゴジラ-1.0』を描き切った山崎貴監督の脚本に「説明的過ぎる」って酷評された方々なら、そういう苦言を呈すると思ったのよん。
いいんだよ!大衆娯楽としての映画は、そのくらいでちょうどいいんだよ!
映画をアートとして捉えるから、そーゆーのが、いちいちノイズに感じるんだよ!
翻って本作。ドラマパートとアクションパートの配分が絶妙で、説明過多にも不足にも思えなかったの。ちょうどいいバランス感覚って思えたの。
あとね、これは思いっきり無理っぽいんだけれど。ワイドショーのくだりは、やっぱり宮根誠司が演じるべきだって思ったの。あの人、あんまり好きじゃないから。(笑)←やっぱりゲスですよね、私。
ちなみに毎度ながら、原作は未読なのですね。宮根誠司のくだりはネットの拾い画像で知りました。
なのでこの度、改めてWikipedia先生に師事してみました。
なにこれ!映画の三倍ほども面白そう!ネカフェに行かねば!原作では奥さんにも正体を明かすのですね。
しかも、続きとして、あんなに感動的なラストまで描かれていたとわ!
さらに、アニメ版もあったとわ!残念ながらアマプラでは課金でしか観ることができなかったよ!くそう。
“奇跡の男”と“講談組”のストーリーあたりで、尺を伸ばしたり加えたりしてもよかったから、前・後編の二部作で作ってほしかったなぁ。
その上での『誰が為に編』の感動ストーリーも観てみたいなぁ。
今さら言ってもしょうがないじゃない。
初老の男と高校生の対比
同じ佐藤信介監督の「BLEACH」がイマイチだったので不安に思っていたが期待以上に面白かった。
まだ作品数が多くないので断言できないが佐藤監督が脚本も担当する場合はダメになるのかもしれないなと考える。
本作は監督だけなので能力を発揮できたのかなと。
何者かによって人間ではない何かに変えられてしまった二人の男、犬屋敷と獅子神。その力を使って自分の心の穴を埋めていくのだが、犬屋敷は癒しの方向へ、獅子神は破壊の方向へと、元々は似たような心の穴を抱えた二人の方向性が全く逆なのが面白い。
そして、獅子神は更に深く闇を抱えていき、自身の力に呑み込まれる形で悪役に落ちていく。
二人の体の機能はとんでもなく高性能なのだけれど、マニュアルがあるわけでもないので使い方や機能について手探りだ。
スイッチで起動することもあるが基本的には頭で考えて動かすことになると思うのね。
だから柔軟な思考とイマジネーションを持った高校生の獅子神は次々に機能を使いこなしていき、犬屋敷は人に教わったり、獅子神をみたり、または偶然に、何とか一部機能を使えるだけという対比もまた面白い。
ストーリーを作るのはキャラクターの心。それを上手く対比させて紡いだのが面白かった理由だろうと思う。
CGや演出も良かったので高次元でまとまったハイスピードSFアクションの良作になった。
お父さん!いけー!
佐藤健の役者力
まさに人間の心の中の天使と悪魔のせめぎあいという普遍的テーマを高い画力で描いた人気コミックの実写化。
突然普通の人間が神の力を手に入れてしまったら、という発想で作られた本作。一方は自分の欲望のため、一方は他者の命を守るために戦うことに.。
当時原作を読んだ印象としては高校生の獅子神がその力を使って殺人まで行う理由が明確ではなく、改造されてしまった自分にまだ人間の心が残っているのかを確かめるために行っていたように思う。
神の力を手にした男がもはや人類を超越し徐々に人間社会のモラルや法律に縛られない暴君になってゆく様が丁寧に描かれていればよかった。かたや神の力を得てもそれを私利私欲のためではなく人を救うために使ういぬやしきとの対比がそれでより鮮明になったのではないか。
せっかく今回映画化するのならそのような原作にはない深みを描いてくれたらよかったが、本作はただ原作をなぞっただけであり、映像的にも確かにCGは多用してるものの原作の持つビジュアル力を圧倒するほどのものもない。
演出もあまりいいとは言えない。改造された近眼だった主人公にセリフで見えると言わせたり、目の前で両親を殺された娘にまだ死にたくないなんて冷静なセリフを言わせたり、テレビドラマっぽい演出が目立つ。
脚本的にも、獅子神が父親に指ピストルを向けるのは彼がすでに殺人を繰り返した後でないとこのシーンはスリリングではないし、また最初の殺人から獅子神の逮捕が早すぎて少々端折りすぎ。警察はどうやって犯人だと探り当てたのか。などなど細かいところが気になった。
唯一よかったのは原作と違い二人を生かしたこと。人間の中の天使と悪魔の戦いなんて簡単には決着しないだろうから、無理矢理終わらせた原作よりもいい終わり方だった。
そしてやはり佐藤健が良い。ただ美形というだけでなく、そこはかと愁いを帯びた表情など、実にスクリーンに映える役者だと思う。最近彼に興味を持ったので彼の今までの作品を観たりしている。
映画を観るのは結構集中力を要するので疲れているときに配信で観るのに本作のように気楽に観れる作品はある意味重宝する。
大満足!
おっさんvs高校生
僕はこの作品の原作を読んだことはない。その上で評価していく。
鑑賞方法:Amazon prime Videoで鑑賞。
評価点:78点/100点
・評価1:映像:25点/30点中
見る前に予告を見たがその時も思ったのがやはり新宿のビルを横切る迫力のあるアクションシーン。まるでジャパニーズスパイダーマン。さらに圧巻のカメラワーク。アクション映画としては大変満足できた。空中のシーンだったからか、ヘリなどのCG浮きは全く感じなかった。
・評価2:脚本:21点/30点
正直、原作を読んでいないため正確な評価はできない。機械人間になった原因や生き返った獅子神などに関しては原作を読んだ時に改めて評価したい。
この映画を観て心に響いたシーンは、映画前半の犬屋敷パパのダメ人間さや周りからの扱いの酷さ。そして唯一寄り添える1匹の犬。それらを観た時、あまりにも共感に近い感情を抱いた。彼は、というより僕も含む人間は誰かに必要とされたいと思う節がある。家族からも職場からも必要とされてない彼を観て心から辛くなってしまった。だからこそ彼が病院で患者を救うシーンは「自分にもできることがある」と立ち上がる主人公が観れてよかった。
少し難点をつけるとすれば、獅子神の動機。原作を読んでいないため適当なことは言えないが、周りの幸せを観て殺人に手を染めるという一連の流れはもう少し詳しく描いて欲しかった気もするが2時間という限られた時間内ではよく描けてたと思う。
・評価3:キャスト陣の演技:25点/30点
特に違和感もなかった。というか上手い。モブが下手なのはどの映画も共通。
・おまけ:7点/10点
余命宣告を受けるおじさんと高校生のガチバトル、というアクション作品では異質な光景を見せてくれた。原作も機会があれば手にしてみたい。
かなり偉そうなレビューでごめんなさい。
面白かったです。
むごい
最初は面白そうだったので期待してたが、すぐにむごいシーンに出くわし、一気に見る気が失せた。あまりにもすぐだったのであきれてしまった。続きのクチコミが良かれ悪かれ、続きを見ようとも思わなくなったのは初めてです。気分が悪いです。
【”真のヒーローとは”定年間際の冴えないおぢさん、地球と愛する娘を必死に救う。高層ビルの間を高速ですり抜けるバーチャルシーンも見応えがあります。】
ー 定年間際の冴えないおぢさん、犬屋敷(木梨憲武)は会社でも家庭でも阻害される日々。そして、ある日末期癌と通告まで受けて・・。
一方、高校生獅子神(佐藤健:初悪役!)も、母(斎藤由貴)の病を知る。
世間に対する不条理さを覚えていた二人だが、ある晩墜落事故に巻き込まれ、機械の身体になる。-
◆感想
・歪んだ思いから、大量殺人鬼になった、獅子神と犬屋敷との高速飛行映像が今作の一番の見所なのは、間違いない。
- 凄い迫力であった。ナカナカ邦画では、観れないよ。-
・だが、今作は人間の本質は善なのか、悪なのかというテーマにも迫っている。
・印象的な俳優は、犬屋敷の父を馬鹿にした態度をとっていた娘を演じた三吉彩花であろう。
今作をステップにして、スターダムを駆け上がっている。
<シンプルな構成ではあるが、大切な娘を必死に守ろうとする犬屋敷の姿は、おぢさんには、少し沁みた作品である。>
46点
B級感が残る映画。
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