メアリと魔女の花のレビュー・感想・評価
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呪縛と猫とメアリー
ジブリの映画は全て見てて、一番良かったのが魔女の宅急便、次が風立ちぬ。そしてこの映画は、魔女の宅急便の次に好きな作品になります。メアリーの今時いないかな手伝いをしたがる少女(退屈しのぎの、お手伝いかなぁ)
それよりなにより猫の可愛さ。床で爪とぎをするシーンとか良いですね。内容は、ハリーポッターにインスパイアされてるなとも思ったけど、違うのがメアリーの健気さ。最初のオープニングは最高。ただ、コナンの時もそうだったけど天海さんの声はイマイチかな。あの人は映像で生きる女優なんだと改めて感じました。決して下手では無いけれど。景色も日本的な山々みたいなところもあるしこれからも米林監督に期待でした。エンディングロールのsekaowaのRAIN, じわじわとくる作品でCDで買って聴いたら涙が。でもですね違和感を感じました。
さて、ここから自己解釈。
違和感は?
夜間飛行をなんで今まで見つけられなかったか?
それまでは魔女になる継承者が現れなくて、猫が案内人だったのでしょう。
あの人たちの企みを止めてと。
あと、ピーターの住所のメモを見せたのは、魔法呪文の本の方が大事だったからでしょう。と、言うのはメアリーは髪の色にコンプレックスを持っていたからピーターのからかいが嫌だったんでしょう。
いえいえ、こんなものではないのです。
この映画は、大変ジブリチックな映画だけど、1回目見た時、あれとおもいました。
2回目見たときに、ああ、監督が挑戦したかったのはこれかなと。
そうです、数あるジブリ映画に出ていたもの。
魔法の箒とは別で、飛行機、飛行船、風船。
が、一切でない映画でした。
鈴木プロデューサーがテレビで言ってたジブリの呪縛から解放されたと。
私も二回見て感じました。
とにかく、押し付けない映画で良かったです。
勇気ある宣言作
内容はジブリの二次創作に近いほどのオマージュを感じさせる。
それだけに映画の面白さとしては保証されている。
特にジブリ初期作を伺わせる所が随所にあった。
これが出来るのは米林監督をおいて他にはいないだろう。
ナウシカやラピュタ、トトロに魔女宅、もののけ姫、ハウル、ポニョなどの様々な名作をこの世に生み出したジブリ。そして宮崎駿、高畑勲。
メアリーにはそれらを感じさせる作品であり、先人への感謝が溢れ、また、自身らこそ正当後継者である事の宣誓が感じられた。
これは先人が偉大すぎるだけに恐怖だろう。
同業から向けられる目。世間から向けられる目。そして先人から向けられる目。自嘲するおこがましさ。
わかり切った重圧を前にしてもなお真正面から愚直にジブリ風に作り上げたのは勇気ある事だろう。
作風を変え逃げたくなる所を良く押さえ込んだと思う。
ポノックの第一作はジブリに対するリスペクトに終止し、後継者である事への名乗り。これは素晴らしい宣戦布告だ。
そして、これこそが先人ジブリとの決別であると期待出来る。
シブリという魔法を失っても、ひとりじゃなかったんだ
スタジオジブリの制作部門解体後に創設された、スタジオポノックの長編第1作。「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林宏昌監督らジブリ出身者が数多く集い、宣伝コピーも「魔女、ふたたび。」と堂々掲げています。
当然宮崎駿監督「魔女の宅急便」をはじめ、ジブリ作品と比較されるのはほとんど宿命。予告編が公開されるや「ジブリっぽさ」を揶揄やゆする声も見受けられますが、ジブリファンが米林監督に期待していることは、シブリの正統な継承であること。その期待に100%答えてくれて、劇中でも「魔女の宅急便」のような導入部と「天空の城ラピュタ」のような舞台。「千と千尋の神隠し」のカオナシ、「ラピュタ」のロボット兵など、随所にジブリとよく似たキャラや設定を散りばめて、ファンの期待に応えてくれていることが嬉しいです。
初号試写に先立ちもシブリで真っ先に行われた試写を見た高畑監督と鈴木プロデューサー(宮崎監督は試写を拒否)は、「ジブリの呪縛」から解けていて良かったと感想を述べたそうです。「ジブリの呪縛」とは、説教臭さだと鈴木プロデューサーは言います。そういえば、米林監督作品の好きなところ、宮崎監督が作品のなかで色濃く主張してきた、環境原理主義や自身の懐古趣味的な話がなくて、とってもピュアにファンタジーを語るところです。
特に小さなお子さんでも、すぐに主人公に共感できて夢中にさせる本作は、夏休みに家族で見に行く映画にぴったりの作品でしょう。
物語の主人公のメアリ(声・杉咲花)は、11歳のとっても元気な女の子。赤毛、青い瞳、そばかすが特徴。好奇心旺盛で天真爛漫だが、何をしても上手くいかず不満と不安を抱えている。田舎の赤い館村にある大叔母の屋敷で暮らすことになった彼女は、知り合いもなく、何だか空回りして身の置き所がなかったのでした。
そんなある日、黒猫に導かれるように入っていった森で、光を放つ青い花をみつけます。たまたま庭にあったほうきにその花の花粉がかかったとき、ほうきはメアリと黒猫を乗せてふわりと舞い上がり、メアリをどこかに連れて行こうするのでしした。
あとから分かったことは、森で見つけたこの花の名前は、7年に1度しか咲かない魔女の花「夜間飛行」というもので、普通の人間でも一夜限りで、魔法が使えるようになるのでした。
ほうきで雲海を突き抜けた先には、天空に浮かぶ魔法世界の最高学府「エンドア大学」がありました。奇妙な住人たちが織りなす、カラフルで奇想天外な情景は、米林監督ならではの世界です。
校長に新入生と間違われたメアリは、魔女の花の力で魔法世界の大学で有望な魔女ともてはやされるようになります。実は魔女の花はかつて魔法世界の大学で魔女に盗まれたものでした。
物語が大きく動くのは、メアリが魔法大学の校長(同・天海祐希)と魔法科学者(同・小日向文世)の野望に気づくことから。2人は魔女の花の強大な力を利用してかつて犯した過ちを繰り返そうとしていたのです。同時にメアリが、魔女の花を持っていたことも校長にばれてしまい、メアリはおびただしい魔法世界の住人の追っ手から逃げる、一大逃走劇となります。
メアリは魔女の国から逃れるため、呪文の神髄を手に入れてすべての魔法を終わらせようとしますが、その時メアリは魔法の力を失ってしまうのです。メアリが魔法ではなく己の力で立ち向かわねばならないと悟るところに勇気づけられました。
でもメアリは決してひとりではなかったのです。相棒のほうきや黒猫、それに村の少年ピーター(同・神木隆之介)をはじめとする村の人々、さらには最初に登場する魔女の花を盗んだ魔女との意外な繋がりが、魔法を失ったメアリを助けて、強力な魔力を有する校長の陰謀と対峙していくのでした。ストーリーには、科学で魔法をコントロールする驕りというテーマも。
この作品の魅力としては、校長たちが身を置く不思議な世界もいいけれど、それ以上に、メアリのひたむきな姿をいとおしく描くところが素敵です。
また生身で実感できるダイナミックな表現をブレーキをかけず思い切り貫くところもいいです。もっとほうきで空を飛ぶ場面に浮遊感を求める意見もありますが、演出過剰だと嘘くさくなる危険も。だからこそ、この作品は絵空事で終わらぬ実感覚があると思うのです。それは、現実世界の鏡ともなりえます。魔法に頼らずに前へ進もうとするメアリは、ジブリを離れて歩み出した米林監督にも重なります。前途したメアリ1人の力だけで戦うのではないというストーリーは、米林監督と西村プロデューサーのシブリからの独立の決意が込められていると思います。でも、二人のなかには、師である宮崎監督が培ってきたものがぎっしりと支え手になっていることはありません。ノボックというスタジオ名にはゼロからの出発という意味が込められているそうですが、独立後の3年間、宮崎監督がこだわっていたように手書きにこだわって、書きためた100万枚の原画を描ききった情熱には、きっと宮崎監督が精神的なバックボーンとなったいたことでしょう。決してメアリのようにシブリというアニメの魔法を失っても、ひとりではなかったのです。
さらに、躍動的なヒロイン、そしてメアリに寄り添う黒猫や動物たちの確かな存在感に、思わず共感してしまうことでしょう。ただ生真面目な米林演出は、安定感があるけれど、気の利いたユーモアやギャグを入れればもっと映画が弾んだことでしょう。また、両親不在の少女が成長していくという展開はジブリお得意のパターンですが、容姿に自信がなくて不器用なメアリに、もう少し葛藤と対峙していくところがあれば良かったです。
それにしても遠藤憲一はアフレコがヘタでしたね(^^ゞ
何を美しいと思うか。何を伝えていきたいか。米林監督の作り手の思い、そして宮崎監督への感謝の思いがあふれんばかり伝わってくる作品でした。新たな始まりの一本としてぜひ多くのファミリーに見て欲しいと願います。
この作品のためにSEKAI NO OWARIが書き下ろされた、主題曲「RAIN」も素敵です。
♫虹が架かる 空には 雨が降ってたんだ
虹は いずれ消えるけど 雨は
草木を育てていたんだ♫
次の雨の日のために、傘を探しに行こう!と前向きな気分になれますね(^^)
色々と勿体無いと思った
初めに、私はこの作品の世界観がかなり気に入りました。
その上で気になるのはストーリーのざっくり感でしょうか。
正直作中で主人公はあんまり大したことはしてなくて、偶然手に入れた力で辿り着いた学校を見学をして、とばっちりで捕まった2~3度顔を合わせただけの知り合いを助けに行って、結果オーライで悪者の企みを潰して終わりという感じです。
色んなマジカル要素溢れる魔女の学校という舞台はサラっと紹介して終わりにするには勿体無いですね。
一晩だけ凄い魔法の力が使えるようになる魔女の花、まだ10回近くは使える状態でしたから2~3日魔女の学校に通ってマジカル学園生活のシーンを挟んでから悪者と敵対する流れでも良かったんじゃないでしょうか(ハリーポッターみたいな感じで)。
神木君演じる男主人公ももう少し掘り下げが欲しかったですね。
お互い好意は全く無い状態で、「自分のせいで捕まってしまったようなものなので助けないと申し訳ない」以上の助けに行く理由が主人公に無かったですから。
例えば、比較されることは避けられない「魔女の宅急便」では最初こそキキはトンボを煙たがっていましたが、彼の夢や人柄に触れて親密度が上がっていたからこそ、終盤でキキが危険を犯してまで助けに行くのに説得力とロマンスがありました。
本作の男主人公にも身体の弱い母の代わりに仕事をして、母に楽をさせてあげたいという男気溢れる面があるので、作中で彼の家庭をちょっとだけでも主人公と視聴者に見せて欲しかったです。
折角主人公が彼の家へお使いに行くイベントがあったのに途中で偶然会ってしまってそこで用事を済ませてしまったのは勿体なかったですね。あそこで彼の家を見てから猫探しに以降しても尺は十分確保出来たのではないかと。
とにかく、見終わってから思い返すと圧倒的にイベントが少ないのが勿体無いです。千と千尋、もののけ姫、トトロetc、人気の高いジブリ作品(勿論ジブリだけに限りませんが)なんかは上映時間に対して「本当にこれだけのイベントを消化したのか?」と疑いたくなる程色んな事が起きて、それが登場人物への感情移入やストーリーの掘り下げに繋がっていますが、本作の主なイベントは冒頭で書いた通りです。
それでも私がこの作品を長々と「ボクのかんがえたすとーりー」を書く程気に入ったのは世界観にとても魅力を感じたからです。
主人公メアリの愛くるしい仕草や言動への拘り、アナログ風の美麗な背景美術、美味しそうなご飯等にはジブリへの深いリスペクトが感じられ、視聴者を引き付けます。
神秘的で、緊張感のあるBGMは場を盛り上げてどんどん引き込む力があります(BGMマジすげえです)。
見終わったあとメアリという女の子がとても好きになっていて、だからこそもっと色々な事をさせてあげて欲しかった、もっと色んな事をしている彼女を見たかったと思うのかもしれません。
終わったあとの満足感と、もうちょっとこうだったらなぁという勿体無さ感。監督及びスタジオポノックの次回作にも期待してます。
時間が長く感じた
ネタバレあり。予想通り。借りぐらしを見た時に、消化不良になり以降、ジブリ系は映画館で見なくなりました。主題歌に興味があり、見る事にしました。同行者は冒頭付近からうつらうつらと寝てしまい、寝てしまう気持ちもわかるかな。借りぐらしからすると、言いたい事はなんとなくわかりましたが、あくまでもなんとなく。最後、魔法なんていらないという事を主人公が言います。魔法なんていらない、自分で強く生きていくんだという事がいいたかったのなら、最初に「魔法があれば、今の自分を簡単に変えれる」という具体的な言葉で表現があるストーリがあった方が、主人公が様々な事を経て成長してい事がみてとれたのかも。このシーンは余談だと思うけれど長い。なぜこの様に話が飛ぶのか説明のシーンがないなど、バランスが悪く、混乱というか、何が主軸なのという感じでした。映像では、この風景、表現の仕方等が既出の他映画と似ているなと思う部分も多々ありました。構成部分がどうしても、何かとダブってしまい、新鮮味がないというか。。。「今までとは違う映画になっている」と聞いた記憶があります。間違っていたら申し訳ありません。ただそこを期待し見にいきましたが、内容が薄いのは、相変わらずでした。映像も、ジブリの後継にしては、雑、特に食事部分が美味しそうには見えず、エンドロールの最後に、駿監督と二人の方のお名前に感謝と題しでていました。駿監督の解釈の仕方をお聞きしたくなりました。帰宅時、同行者が「面白くなかったが、ここは音響がとてもいい。しかも綺麗だった」と言い、同じと答え、映画の感想でなく映画館の感想になってしまいました。必要のない部分ではと思う所をカットし、伝えたい事をしっかりと表現をしていただければと思いました。初日でしたが、驚くくらい人数が少なく、予約段階から、嫌な予感はしていました。一消費者ですが、その一消費者すら、興行収入がマイナスにならなければいいけれどもと心配になりました。想像力のない一個人の感想で辛口で申し訳ありません。ご理解のほどお願いいたします。追記。やはり同じ事を思われている方が、おられますね。キャラも、このキャラはあのジブリ作品の〇〇と似ている、あの光景は、あのジブリ作品のあのあたりという具合です。シンプルで飽きさせない映画を作る事はとても大変な事だと思いますが、興行収入を目的としていないにしても、消費者を楽しませるアニメーション映画を作って頂きたいですね。
ビックリするくらいつまらなかった。
なかなか面白い展開にならず序盤から不安だったが、そのまま終わってしまった。せっかくのアニメーションなのだから絵で説明(表現)して欲しかった。いらないセリフ回しが多い。劇番をあまり使わない分、余計にセリフや演技のぎこちなさが目立つ。また、ピーターの顔がデカくなったり小さくなったりしていて気持ち悪い。不思議な魔法にかかっているんでしょうか。
知らない世界に迷い込むという意味では「千と千尋の神隠し」があるが、あれは絵の力が圧倒的で「こんな世界はいやだ!早く帰りたい!」と本気で思わされたが、本作はなんだか知らないが簡単に帰れてしまったり、建物のデザインが奇抜なだけでめちゃくちゃダサくて絵に何も魅力を感じなかった。アニメーションにとってこれは致命的だと思う。
ただ、冒頭のシーンはよかった。ちゃんと絵で説明仕切っているシーンだったからだと思う。満島ひかりさんの声がよかった。
物語ラストの「魔法なんていらない!」というセリフがこの作品のテーマであり、人として誰か助けたいと思う気持ちが魔法をも超える。みたいなことを言わせたかったのだろう。(最後まで都合よく魔法を使って帰っているので中々ピンとこないのが残念だが。)
例の魔法の実験は原発事故のオマージュでもあり、イギリスの児童文学である原作と日本の現代的なテーマを織り交ぜた脚本には納得できる。
問題は演出である。
客を楽しませる気がないのか同じ場所を行ったり来たり、箒で飛ぶシーンも同じような背景ばかり(基本的に雲の上)で退屈だ。「魔女の宅急便」ではちゃんと様々な街を飛び美しい風景を見せて、時には街中を飛ぶなど”箒で飛ぶと街がこんな風に見えるのか!”とちゃんと観てる人を感動させるつくりになっている。最後の動物大行進の絵も盛り上がれない。もっと派手に壊せばいいのにさらっと通りすぎてしまった。本作は演出が本当に薄味で物足りない。
ジブリだったこうだったなぁ〜、宮崎駿だったらこんなセリフは言わせないなぁ〜、とどうしても比べられてしまうのはかわいそうだが、本作はジブリ作品の凄さを改めて知ることになってしまった。
頑張ってる感が強すぎた
ラスト手前までは楽しめた。特に、伏線が回収されたところはすっきりしたし、動物たちが助けに来てくれたところはドキドキした。
だが、ところどころに見えるジブリ感が作品を純粋に楽しむのを邪魔した。ラピュタ、魔女の宅急便、ポニョ、ハウル、千と千尋の神隠しetc…。やっぱり、ジブリという作品に大きな影響を受けてしまっていて、それから脱却するために頑張っているのだろうなというのが感じとれてしまった。
それから多くの俳優陣がこの作品には出演している。中には本当にうまく演じられている方もいたが、やはり"俳優が演じているキャラクター"であり演じている側がそのキャラクターの個性を消してしまっている方もいたように思う。
何から何まで詰め込みすぎていて、設定が甘い。夜間飛行という花がもとでメアリは魔法が使えるようになるが、最初に使ったのは昼から夜の時間帯でありながら、物語の後半では一夜限りは魔法が使えると発言してる。
一番最初の場面からメアリがあの森へ行くまで、おそらく半世紀以上は経っていると思うが、どのくらいの時間が経っているのかがわかりづらかった。
そして矛盾だらけのラスト。
魔力を失ったはずなのに、ほうきに乗って帰る不思議。魔力がなくなったからラストでほうきに乗らずに動物に助けられて、一番おいしい全ての魔法を解除するところをピーターがやったんじゃないのか?魔力失ってるのになんで箒に乗れるの?ピーターの魔力使ってるならピーターが箒に触ってないのはおかしいだろう。
そして、ラストまで大切にとっておいた一粒の夜間飛行をラストで投げ捨てるという衝撃。それを使って帰るはずだろうに。それないと帰れなくなるって言われてなかったか。帰るのを諦めてまでピーターを助けようとしたのはわかる。だが、結局助ける時も使わず、帰るときにも使わないって。マジでどうやって飛んでるんだよ、お前ら。
その夜間飛行を投げ捨てた結果、また地上に夜間飛行が咲いたらどうするつもりだったのだろうか。破裂して消え去ったから良かったものの、別の魔女がその花を求め、同じことが繰り返されたかもしれないのに。
"全ての魔法が解除される"という魔法の対象は今までかけられていた魔法だけであって、その本人が持っている魔力までが失われるわけではないというのはメアリ本人が実証してしまっている。
どうせ映画にするのなら、そういう部分も含めてきっちりと作り込んでほしかった。途中まで期待が高かっただけに、ラストは残念で仕方ない。
細かな設定が気にならない方は、この映画は楽しめるだろう。
良く動くし悪くはない。が、毒が薄く心に引っかからない
往年の宮崎駿監督作品、特にラピュタについて未経験なら引っかかるかもしれない。
でも、自分には引っかからなかった。
良くはキャラクターは動くし、アクションシーンも多く、爆発などのエフェクトもばっちりで背景も美しく出来ている。
しかし優等生的で、変質的な性格が生み出すリアリティーとか都合の良いエロスとかはなく。
ミニスカートだがスパッツをはいていて元気があるが萌が湧き出ない。
親が子供へ素直に与えやすいが、自分の好きなアニメにはなりにくいように感じた。
素晴らしかった
冒頭のシーンは美しくて鳥肌が立った。自分の頬にも風を感じるような、疾走感のある画面だった。あの楽器の音も良かった。
メアリが暮らす山の風景が広々としていて、特に1人でサンドイッチを食べながら眺める景色のシーンが好きだった。
キャラクターが一人一人、どれも好感が持てて、それがかなり良かった。個性的で可愛らしい。赤毛の魔女のメアリの風貌は、ムーミンのクラリッサを思い出した。
至る所にジブリのオマージュが散りばめられていて、観ていて、懐かしさと、それらに対する敬意を感じた。あ、このシーンはあれかな、このセリフはあれかなって思いながら見るのも楽しかった。
けれど、やっぱりジブリとは違うと思わされるポイントもいくつかあって、新しさも沢山感じた。新しい世代が作っているっていうのは、うまく言えないけれどすごく感じた。大学の中の設定はすごく作り込まれていて、それを見た時のワクワク感は、例えば千と千尋を見た時のそれとよく似ているんだけど、でも宮崎駿はこれは作らないだろうなっていうのかな?そんな気持ちになった。
児童文学が原作で、それを映像に起こしたら、ある程度大人が白ける筋書きになるのは仕方ない気もする。それを映像の迫力とか美しさとか、キャラクターが補っていて、楽しんで観れた。
今までジブリでやってきた監督たちの第1作目がこれなのは、良かったと思う。本当に全くジブリのジの字もないものだったら、逆にショックだった。
大学に初めて足を踏み入れたあたりと、シャーロットの家の美術は、本当に素敵だったな。箒から見下ろした島の感じとか、あと、校長の部屋の中とか、挙げたらキリがない。
もう一度じっくり観たい。
追記。1つ物足りないというか、ジブリとの違いは、得体の知れなさ、よく分からないもの、おどろおどろしいもの、解釈が必要なものがなかったこと。善に満ちた映画だけど、そういう側面があれば、より印象に残ったかも。
米林監督の「ジブリありがとう」作品
宮崎駿作品のオマージュがふんだんに盛り込まれていて
若干ストーリーに集中しきれない部分がありました
宮崎駿作品を1つも観たことがない人は純粋に楽しめるのかも
そういう人は観にすら行かないのかな?
作品としてもそうだし、スタッフ的にも 大きくはジブリとは違っていないのか、
スタジオポノック初長編とは言いつつ
ほとんどジブリ感を拭えない作品です
そういう意味では無難に楽しめる作品ですが
新しいスタジオを開いての初作品であれば
もう少し離れたことをやっては どうだったのかと感じてしまいました
多分「今年のジブリ作品」と認識している人が多いと。
個人的にピーター、庭師のゼべディなど顔が常にノッペリしてて 好きになれなかったです。
ティブとギブ が仲良くてお気に入りです
なので ギブガエルが商品化されてるのが可哀想で違和感でした
宅配便と千尋とハリーポッターを混ぜたような作品。
「メアリと魔女の花」鑑賞。
*概要*
魔女の花=「夜間飛行」を見つけたことから魔法世界に迷い込んだ少女メアリの冒険を描くアニメーション作品。
*感想*
米林監督の作品はいくつか鑑賞済みです。「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」どれも素敵な作品でした。
最新作となる今作は、個人的に中身が「魔女の宅配便」+「千と千尋の神隠し」+「ハリーポッター」を混ぜたような作品でした。(^^)
ストーリーは嫌いではないですけど、気になる点がいくつかありました。
一点目。メアリが花を見つけて、箒でメアリが何だかんだ魔法の世界に飛ばされて、メアリが箒入れに落とされた時なんですけど、どっからどう見ても不法侵入してるのに、どうして新入生だってわかったんだろw あんなにめちゃめちゃにしたのに(^^; ごり押し入学だなw
二点目。悪者が少ない。マダムとドクター・デイしかいないからもう一人くらい追加していてもいいんじゃないかな。
三点目。感動がなかった。
声優陣がとても豪華で、皆とても上手かった。フラナガン役の佐藤次朗さんとドクター・デイ役の小日向文世さんのしゃべり方が独特で面白いし、主人公のメアリ役の杉咲花さんも声が透き通ってて良かったw
話の展開が面白いし、ジブリらしい要素もあって良かった。(^^)
ネコ可愛かったなぁ~
ワクワクしなーい。
ジブリ・宮崎駿を意識しまくったシーン連発でその印象を比べざるを得ない。
好きだったところ。
魔女の花の閃光の演出。
ドクターのキャラ、乗り物。登場シーン。
赤毛の猿とメアリ見間違えるところ。
嫌なところ。
序盤からワクワクしない感じ。
魔法学校のテキトーなデザイン。全体のシルエットが魅力的に思えない。雲の中通過して位置関係がよくわからん。実在感がない。
動物大行進。
ピーターが活躍しない。
箒の番してる変な生き物。箒はお別れしたんだから直して持ってくるんじゃないよ。
駿と同じことしなくてもいいんやないのかね。
ヤックルにお礼言ってるんじゃないよ。
とても長く感じた。
あっと言う間に見れる作品
天海祐希さんが好きで声をされていたので見たいと思った作品。
子供にもわかりやすく、絵も綺麗だった。
箒で空を飛ぶシーンはうまく飛べないときなどハラハラできた。
個人的に猫が出てきて可愛かった。
色々な俳優さんが声をしているので、それを聴き比べるのも面白いかも。
神木くんだけは、いつもの声と違ったように聞こえて、プロの声優さんがやっているようにナチュラルに聞こえてた。
おばあさん役の大竹しのぶさんはまだ声が若い気がして少し違和感。
佐藤二郎さんは良い味。小日向さんは初のアフレコだそうだが、良かったので今後もこの様な作品に出てくる様な気がした。
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