「元気の良い魔法アニメとしてよかった。」メアリと魔女の花 earthpinさんの映画レビュー(感想・評価)
元気の良い魔法アニメとしてよかった。
良かったのは、速さ、重さ、衝撃、などが、宮崎作品より、「リアル」だったところです。宮崎駿監督の猛烈に理想化デフォルメしたキャラや身体能力よりも、等身大です。
飛ぶシーンも、魔女宅などと違い、本当に危ない感じがしました笑
ケルト的なサントラも、素敵でした。
やはり、全体では、登場人物や話に説得力がなく、細かいところが練り不足といった印象。
映画には多くの要素の統合が必要で、多くの人の力を1つにして作ると思うのですが、
単純に何もかも自前で揃えようとしても無理しているように思えました。
素晴らしい動画の技術は活かす。背景画の密度も活かす。
しかし、キャラクターデザイン、シナリオ、レイアウト、、などは、特化したプロを起用してほしいと思いました。内情は知りませんが、そう感じました。
宮崎駿監督は、超人的なイマジネーションで、全ての映画要素に強いイメージをもって、それを現実化する時間と人手があればいい、という特殊な方だと思います。
でもその下で仕事をしていると、疑ってかかる批判精神を持てなくなる、のかなと。
もっとどんどん米林監督から滲み出る個性を見ていきたいです。
得意の背景などでも、ところどころ、やはり、ジブリではこうだったから。という部分が見えてしまいました。
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