「米林監督の英米文学ファンタジーアニメ作品」メアリと魔女の花 あのこさんの映画レビュー(感想・評価)
米林監督の英米文学ファンタジーアニメ作品
事前に公開前お勧めDVDや映画アプリのレビューを見て期待と不安を抱えて観覧。
始まりがいきなり戦闘シーン、この場面は後々に解るが重要な序章。
メアリの登場から、緩やかに進んで行く。あまり場面転換はなくメアリ中心。原作を知らないので脚色されているのか分からないが、割と一本調子な展開。
ただし物語は不思議な国のアリス並に進行して行く、次第に魔法使い?になるメアリ。
普通の赤髪の少女が、箒で空を飛ぶ仕組みが魔法でないのが面白い。
メアリを助けてくれる人や生物がいるのだが、意外なので観て驚いてほしい。
クライマックスは魔法使いでない普通の少女が解決に持って行くには無理がある。たった1つの方法で解決するが荒療治なのが少し不満。
エンディングは王道な流れ、ラピュタを思い出す。そういえばメアリ登場は魔女の宅急便のシーンにそっくり。
この手のレビューは既出作品の比較になりがちでアホ丸出しなんだが、メアリは宮崎駿や高畑勲作品と比べられる宿命なのは避けられない。だが考えてみれば事実上この先ジブリ作品が作られる可能性は極めて少ないのも明らか、米林監督の真価はこれからだ。
良くも悪しくもジブリ出身の監督アニメ作品で最高傑作の出来ではないが、及第点は間違いなく取れている。
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