劇場公開日 2018年6月8日

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「配役がまさにビンゴ!」羊と鋼の森 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5配役がまさにビンゴ!

2018年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

小説が大好きだったので、映像化はどうかなあと思ってました。
杞憂でした。

弱気で自信のない新人・外村が、先輩から教わり調律の数をこなしていきながら。お客さんや同僚などいろんな人と交わっていくことで、自信をつけていく様を、山崎君が見事に演じ分けていました。
というか途中から保護者のように、「焦るな、コツコツだよ」と客席から声援を送ってました。

そして憧れの調律師・板鳥役の三浦友和さん、先輩調律師・柳役の鈴木亮平さんが、実によかった。静かだけどしっかり後輩を見守る姿。そういう役割の人がいるからこそ、新人も成長していけるのです。

外村のその時々の心の様を、森の風景で示しているのが印象的。ピアノの話なのに、音がない世界。余計際立ちます。

原作にあった私が大切にしていたセリフが、丁寧に使われていてホロリ。感謝。

映画館を出た後、外が青空。あ、これって!と、自分と作品を重ねていました。
原作読んでいてもいなくても、満足できる内容だと思います。

ゆき@おうちの中の人