「☆☆☆☆ 観終わって、監督 橋本光二郎って誰だ…と、思ったら? な...」羊と鋼の森 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆☆ 観終わって、監督 橋本光二郎って誰だ…と、思ったら? な...
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観終わって、監督 橋本光二郎って誰だ…と、思ったら?
な、な、何と『orange』の監督か〜!
いやいやいや〜、これ傑作…って言っちゃっても良いんじゃないの〜と。
ちょっとだけ他力本願だけど(笑)
尤も、これはもとより原作がとても良い。
読んだ時に、「これならば、何の脚色をせずとも2時間の尺に収まりそう!」…と感じた。
但し、問題が(´-`)
そう【森】だ!
ピアノの森 とゆう深い森の中を彷徨う原作のイメージ。
若さゆえにまだ将来が見えず、不安な時期だからこそ起こる焦燥感。
その踏み込む一歩は、果たして正解なのか?
深みに嵌まり込み抜け出せなくはならないのか?
それらをどうやって表現するのだろうか?…と、思ってはいたのですが。
案外とそこは普通っちゃあ、普通でしたね。
多分、原作を読んでいない人には、今ひとつ「何これ?」状態になってしまうかも…とは思うし。最後に【彼女】がピアニストとして羽ばたく瞬間の描写は、ちょっとやり過ぎ感も確かに有りますね。
でも久しぶりに映画を観ていて、清々しい気持ちにさせて貰えました。特に上白石姉妹の透明感にはやられました。原作を読んでのイメージもぴったり。
原作だと、普通に読み飛ばしてしまっていた。調律師として独り立ちするエピソード。
ところが、ここで思わず号泣させられてしまうとゆう驚き!
まさかこんなところで日本映画らしい日本映画に出会えるとは。
こうゆう人間の繊細な感情の起伏を突き動かす映画こそが、日本映画の真骨頂に他ならず。今後もこうゆう、小さいながらも良作が月に1作でも有れば、人生を生きて行く上での薬になる…ってゆうもの\(^o^)/
褒め過ぎWWW
2018年6月9日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン8