おとなの恋の測り方のレビュー・感想・評価
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恋ができない原因は白馬の王子様にあり
弁護士をする自立した女性が恋した相手は、身長が136cmの建築士。
背の高い白馬の王子様を待ち続けた彼女は、彼との恋に踏み切れない。
私が大好きなコメディ映画で「メリーに首ったけ」があるけど、これは、その男女逆転パターン。
恋愛をするのに、見た目の美しさは本当に必要なのか。
という、人の見た目に対する偏見をデフォルメして皮肉ったコメディ。
人はそれぞれ、コンプレックスを抱え、それらと向き合いながら生きている
自分自身にコンプレックスがあるから、相手にもつい完璧を求めてしまう
問題は、その欠点を補って余りある人間的な魅力がその人にはあって、私たちは、その素晴らしい人間性を好きになってしまえば、他のことは気にならないというところにあって
そのことに気付けるかどうかなんだと思う
この映画は主人公のディアーヌがそのことに気付くまでを描く
私も自分の欠点を好きな人に受け入れられなかったら耐えられないなと思ったら、涙が止まらなかった
それは、その恋が本物かどうかを試すためのテストなのかもしれない
にとっても幸せな気持ちになる至極の物語
どこが大事?
ラブコメと銘打っているけど、かなり普遍的でリアルな問題点を
シュールに描いている。こればかりはその立場になってみないと
分からないことだけど、自分が優先する相手のパーツに因るのだ
ろうか。ちなみに私は高身長男性と付き合ったことが一度もなく
私より少し高いくらいの人だけなので、少女漫画で見てきたあの
身長は以前の会社で男が全員180センチ以上だったことくらいだ。
理想なんて挙げたらキリがないんだから、占い師がいうように今
隣にいる人が本当の理想の人なんだって、そう信じる方が幸せだ。
今作の主人公は半ば強引に素敵な低身長の男性に想いを寄せられ
るのだが、彼に足りないのは身長だけ。なーにが不満だ!確かに
低い。あそこまで低く設定しなくてもと思うけど、あんなに気が
合う相手をあそこまで付き合ってからフル必要があるんだろうか。
顔も財産も知性も教養も仕事も女扱いもパーフェクト(いないよ)
そのほとんどがなくたって皆さん結婚してますよ。釣り合わない
見た目カップルなんてたくさん見かけるもの。価値観はそれぞれ
だから決めるのは本人だけど、合う人を失ってからではもう遅い。
だけど相手が苦しんでいる時はゆっくり待ってあげることも大事。
(そんなことよりあのニート息子の仕事が決まって良かったよね)
障害は君の中にある
ディアーナ
フランス映画と言うよりも、ハリウッドの王道ラブコメに近い感じで、笑いも入れつつ、やっぱり、フランス映画らしく深い作品。178センチの身長だけど、背の小さい男性に特別に何も感じないですが、やっぱり、本人も彼女(奥さん)も普通は気にするもんですよね。結局は、他者(無能なお手伝いさん)を家族を大切にして、身近な人を笑顔にする人が素敵なんだと思う作品です。健常者のあなたの心の方が障害を抱えている。この一言も響いたなぁ…。人種差別する人、障害者差別する人、きっと、自分基準の普通しか認められない小さな人なんだよね。身長が低くても小さい人間にはなるなよ!。
私
も少しコメディ色が強いのかと思っていたが、かなりいい話しで深い話しだった。
心に響く台詞もいくつかあった。
あなたなら、どおするだろうか?
元より近付かないってのが一つだろう。
でも、巡り合ってしまったら?
恋だけの話しじゃなかった。
人との関わり方
先入観
愛し方
共に過ごす時間
見栄
恋愛に付随する様々な要素とか、恋愛を構成するパーツとかが浮き彫りになってた。
でもそれらは、実は恋愛以外のものであって、最後は、全てを剥ぎ取って恋愛だけが残るようなエンディング。
堅苦しい話しなんだけど、そこはしっかりエンターテイメントしてくれているから、ご心配なく。
ラストの主人公の表情が印象的だった。
この恋をやり直すにあたり、非常に複雑な表情をしてた。単純なハッピーエンドだとも思えずニヤリとする。
につけても…実際136cmって事はないよな?
全然違和感を感じなかった。
身長が低い2枚目が普通に存在してた。
ほとんど魔法である。
彼の初登場はとても潔かった。
予告でネタバレをしてたのだとしても、あまりにアッサリ。
逆にブッて吹き出した。
ありのままを受け入れるって、実は難しい
これぞロマコメ。キュートでお洒落でロマンティック。
ロマコメ大好きな私。個人的に、ここ数年はフランスでロマコメが熱い!と思っている。バネッサ・パラディの「ハートブレイカー」が烽火を上げて以降、リュディヴィーヌ・サニエの「恋のときめき乱気流」やダイアン・クルーガーの「バツイチは恋のはじまり」など、人気女優が軒並みロマコメ作品に出演していたり、男優でもラファエル・ペルソナ主演の「恋のベビーカー大作戦」など、いずれも90年代のハリウッドのロマコメを思わせる、清潔で洗練されてお洒落でキュートでコミカルな恋愛映画でロマコメファンの心を擽る作品が続々と日本に輸入されていてうれしくなる。
今回の「おとなの恋の測り方」もやはり、いい意味で90年代のハリウッド・ロマコメのような爽やかさと愛らしさで溢れている。ロマコメ好きの私にはお誂え向きの恋愛映画。私はフランスにロマコメの残された期待と希望を賭けているよ。
内容は至って簡単。ちょっと心惹かれた男性が、ちょっと(どころじゃない)低身長さんだったら?という、ただそれだけ。低身長と言えど、ルックスも性格もセンスも知性も文句なし。ただ一つの欠点が背が低いということだったとき、この恋心はどうなる?というお悩み。しかしこれ、同じことをハリウッドがやったりしたら、それこそ低身長を嘲笑うような喜劇が連続してしまいそうなところ、さすがはおフランス。低身長をネタに笑うというよりも、低身長の男性を目前にした人々の反応をネタに笑いを起こしている感じがして、思慮と分別を感じます。ヒロインが何を悩んでいるか、というのも、相手が低身長だから悩んでいるというよりも、低身長の男性と一緒にいる時につい周囲を気にしてしまう自分への嫌悪感に悩んでいるというところ、「障害は君の心の中にある」まさしくそれだった。
主演のジャン・デュジャルダンが低身長の男性を実に軽妙洒脱に演じていて、誰が見たって魅力的な大人の紳士。可愛いロマンティック・コメディを洗練されたものに押し上げたのは彼のウィッティな演技あってだろうなぁと感じた。もちろん、ヒロインを演じたヴィルジニー・エフィラも観客の共感を誘う人柄を感じさせる温かい演技でとてもチャーミングだった。
結末は映画を観る前から分かっているロマコメの定番。ちょっと強引過ぎる嫌いはあるけれど、なんとか許せてしまうキュートさ。上映時間の短さと比例して内容もコンパクトでシンプルになっているけど、小粒で甘くてちょっと小洒落たフランス土産のお菓子のような感じで、軽やかに楽しめる小品で好きだった。
フランスは個人主義だしあまり他人に対する決めつけはないのかな?なんて思っていたけれど、やっぱり「誰かと同じ」であることの安心感を求めてしまったり、自分とは違う他者を見かけたときの戸惑う感じというのは、何処の国でも意外と変わらないものなんだね。
品位ある骨太ラブコメ
「障害は心の中にある」という、世界の真実を言い当てたパンチラインがとにかく印象に残ります。
ヒロイン・ディアーヌは2人きりの世界のときは問題ないのですが、他者の視点(鏡を見たときも含む)が加わると、恥ずかしい、理想とは違うといった「心の中の障害」が発生し、本当に大事なもの、本当に求めるものが覆い隠されてゆきます。
そんな「心の中の障害」を超えていくストーリーは、中々に骨太。軽やかな雰囲気ですが、結構な手応えがありました。
特に心に残ったのは、アレクサンドルの息子ベンジーが、ディアーヌと身長の件で一旦破局し、落ち込む父親を励ますシーンです。「品位がある」という彼の言葉にハッとしました。
アレクサンドルは極端な低身長という逃れられない運命の中で、腐らず勇敢に誇り高く生きています。心の中の障害にときに敗れることはあっても、屈服はせずに果敢に挑み続ける姿には、確かに品位がある。ベンジーはそんな父の姿勢をこの言葉で表現したのかな、と感じました。
心の中の障害を超えたときの晴れやかさに品位は宿るような気がします。ディアーヌの継父には品位があるように感じるし、ディアーヌの母やブルーノには品位がないように思える。
演者はおしなべて素晴らしく、特にディアーヌ役のビルジニー・エフィラは親しみやすい魅力があって好感を持ちました。
そして音楽は、キャット・パワーやアントニー等、何故か米国のインディーロックが多用されています。とてもいいんだけどフランス感はなかったかな。
ただ、ギャグがドタバタしすぎてまったく合わなかった。ディアーヌ母の逆走シーンとか犬のくだりとか、正直キツかったです。小学生向けYouTuberのセンスみたい、と思ってしまった。個人的にはここが大きなマイナス点でした。
ひとりの人間の存在の大きさ
人間は社会的な生き物だ。他者の存在に常に影響されながら生きている。同じ星や花を眺めて美しいという思いを共有すれば、共生感を感じ、時には互いに愛情さえ抱くこともある。感動や価値観が一致することは、自分の存在が肯定されることでもある。人間は基本的に自分を肯定してくれる人が好きなのだ。
しかし厄介なことに、人間は憎しみや偏見も共有する。人の悪口を一度も聞いたことがない人はいないだろう。人の悪口を言ったことがない人も滅多にいないのではないか。価値観や感動を共有するのは深いコミュニケーションが必要だが、憎しみや偏見を共有するのは簡単だ。相手を理解する必要がないからである。社会は憎しみと偏見に溢れている。
その憎しみと偏見を国家の大義名分で正当化させた思想をナショナリズムと呼ぶ。極東の島国の暗愚の宰相が全身を毒されていることでおなじみの思想だ。悪口の延長だから、コミュニケーション能力に欠ける人が陥りやすい。
他者の存在を認め、その個性を容認するのは、他者を否定して悪口で貶めることよりもずっと難しい。ましてその他者というのが世間的に認められがたい個性の持ち主であれば、なおさらだ。人は社会的な生き物であるがゆえに、共同体の思想、世間一般の感性に抗って生きるのは大変な困難をもたらすことになる。
本作はハンディキャップに悩みながらも挫けずに明るく生きてきた中年男とバツイチ女のラブコメディではあるが、男のハンディキャップに対する世間の感性と自分自身の感じ方と考え方の、それぞれのギャップに悩むヒロインの姿を描くことで、人間の存在とは何なのかという、フランス映画らしいテーマが底流に流れる奥深い作品になっている。
それにしても、主人公は身長が低くてもその存在感は並外れている。抜きんでたコミュニケーション能力、行動力に由来するのだろうが、憎しみと偏見の世の中をハンディキャップを抱えて生きていくためにはどうしても身につけなければならない能力であったことが伺える。
ある人から言われたことがずっと心に引っかかっていることがある。あるときのある人の表情がいつまでも目に焼きついていることがある。ひとりの人間は、小さな存在ではあるが、与える影響は小さくないのだ。だから世間が憎しみと偏見に満ちていても、悲観することはない。
差別という概念
奥深いラブコメディ
幸せな気分
結構きびしい〜
予告編で流れる初めての出会いの後、
結構強引にとんでもない場所に連れていかれてしまう。
まあそれがもうありえない〜。
でも、そこはコメディーとしてなんとか無理に飲み込んで
頭を切り替えたのに、
最終的には厳しい話なので笑っていいんだかどうなんだか〜
見た目で人を判断してはいけないけど
人柄云々の前に、ここまで見た目に差があると
付き合うには流石にかなりの勇気が必要な話ですわ。
単に身長が低いと言うのでは無く、
脳の障害で小さいとはっきり言ってる。
心の小さい私としては、気にする自分が更に相手を傷付けるかも?
と言うヒロインの気持ちがよく解って結構厳しいなあ〜。
そんな作品を重くしていないのは
さすがに主演のジャン・デュジャルダン!!
実際は182センチもある俳優さんなのに
高い椅子にぴょこんと飛び乗って見せる。
「長年この身長で生きてきた人」感がちゃんと演じられていたし
人柄的にもとてもチャーミング。
相手がこの人だから、
付き合うかどうかを迷う気持ちが生まれるってもんです。
に、してもいろいろ強引なこの映画。
CGもちょっと強引で、
たまに縮尺がちょっと変わってね?
そこまで小さくなかったよ!!
みたいなシーンも多いです(笑)
ストーリー的に気になったのは
アレキサンドルの家政婦さんへの態度。
優しいのか?投げやりなのか?
私ならもうちょっと毅然と言うべきこと言うけどな〜〜
ディアーヌの気持ちをなんどもなんども確かめるシーンも
そこは彼の弱気の表れなのかもしれないけど
障害のある方だけがそんなに気を使うのは
なんだかちょっと申し訳ないと感じてしまった。
ハートフルコメディの佳作
自分なら
面白くて少し考えさせられる映画やった🤔😶
自分は身長低いから相手の身長は気にならんけど
身長てそんな気になるのかな?
一緒に居て結局は楽しいか楽しくないか?
になってくるけど😊💕
付き合ってるの隠すされると自分じゃ駄目なんやとおもてまうし〜〜うーん。
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