「「関心領域」「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」」猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) Mさんの映画レビュー(感想・評価)
「関心領域」「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」
と、この「猿の惑星三部作」を続けて見たせいで、この映画の見方がずいぶん深まった。
ドンキーはアウシュヴィッツでナチスの手伝いをしていたユダヤ人そのものだ。
知性ある宇宙人や知性ある猿と、野蛮な人間がいたら、いったい自分はどちらの立場に立つのだろう。
だが、もしも知性のある蛇がいたとして、自分はその立場を理解できるか、と言うと、甚だ疑問である。また、実際に目の前に流暢に英語を話す猿がいたら、私は恐怖に駆られて何をするか想像がつかない。
理屈ではわかっていても、自分と違うものを受け入れることはとても難しい。人種差別を克服することがなかなか難しいのは、当たり前のことかもしれない。
自分達の考えこそが正義と信じている人間にとって、自分達と違う価値観を持つ異質な人々に対して理解することは、とても困難なことだろう。現に世界で起こっている紛争や差別、戦争などを終結させることなんて、奇跡に近いようなことに思えてくる。
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