「愛か憎しみかなんて、私には選べない。答えは人それぞれ。」ノクターナル・アニマルズ ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
愛か憎しみかなんて、私には選べない。答えは人それぞれ。
冒頭の巨漢の女性たちに恐れおののいて、映画間違ったかと思いましたが…。
ちゃんとあってた…。
美しい女性があんな巨漢の女たちを表現するなんて、芸術って本当に難しい。
感覚って人それぞれだから、それが良いって思う人もいれば、違うって思う人もいるわけで…。
自分の思いを勝手に人に押し付けちゃ、お互いの仲がこじれるだけだと、この映画を通じて思いました。
別れた夫が別れた妻に自分の書いた小説を当てつけのように送ってくるのだけど…。
結局、小説を読んでどう解釈するかは、その人の気持ち次第ってことなのかしら?
君を思うからこそ、この小説を書いたんだよって言いたいのかもしれないし、ただ憎しみの為に書き上げた当てつけなのかもしれないし。
解釈は人それぞれ。
私が個人的に思ったのは、好きな人の子供を勝手に下ろしてしまった、彼女の身勝手さがちょっと嫌だった。
彼の作品を思ったままに言うことは、正しいのかもしれないけど、彼を傷つけることになったのは事実。
相手を思いやる気持ちがもう少しあったなら、小説ももっと違う結末になっていたのかもしれないけど…。
最後は彼女が彼に弄ばれたかのように、ひたすら待ちぼうけている姿が、ちょっと切ないけど、やっぱりそうだよね、良かったと思ってしまいました(笑)
映画の印象としては…。
小説の世界と現実の世界がクルクルと場面展開するから、飽きがこなくて楽しめました。
静かなのに、こんなにもハラハラドキドキさせられるとは!?
印象に残り続ける映画の1つになりそうです(^^)