劇場公開日 2017年11月3日

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「物質主義に堕ちた豚へ。」ノクターナル・アニマルズ 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5物質主義に堕ちた豚へ。

2019年1月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

色々考察する余地はあると思うけど、
単純に俺の気持ちを思い知れ。
という男から女への復讐劇なのだと思う。

男がこのタイミングで小説を送って来たのも
女の今の状況を知っての事だと思う。
完璧な復讐劇だったのだと思います。

俺にはお前が犯されたと感じた!
俺は娘を殺され、
その理由を探るために人生を費やした!
そして、その結末を知った時俺は死んで、
お前がディスった私小説を完成させたんだ!
という強い気持ちを見ました。

ラストも、あんなエロいドレス来てざまぁみろ!
と何処かで女を観てる気がしました。

しかし、映画内小説が主体で、演出が下手だと
どうせ小説の話だろ?とつまらなくなるところを、
これはどういう意味があるのだろ?
どう現実と繋がって行くの?
と不穏な空気を漂わせて魅せるトム・フォードの
手腕に凄いなぁ天は二物どころか芸術の全てを
与えたのだなぁと思いました。

奥嶋ひろまさ